我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 2014年11月 | メイン | 2015年1月 »

2014年12月

2014年12月14日 (日)

OM250mmF2

Img_2005_960x1280

こんなに大きくて目立つのに、あまりお見掛けしないレンズです。。。ということは、あまり市場に出ていないんでしょうね。

さて、何で鏡胴の段の部分に硬貨が数枚置いてあるかといいますと、、、

買取名人が「当時の定価は75万円だったと記憶している~」というので、硬貨があればサイズ見本にもなるかなぁ~と思って、75円だけですが置いてみたのです(笑)。

で、画像をFacebookにでもアップしようかな~と思いながら、名人の記憶を疑うわけではないけども、全世界に発信する以上いちおう調べないとね~と、過去のカメラ総合カタログをチェック。

まず最初に手に取った1993年のカタログに、「531,000円」とある。おい!違うじゃん!と思いながらも、この後に値上げしたのかも?と思って、2000年のを見ると、「900,000円」。おいおい!続いて、1998年のを見ると~、「750,000円」。買取名人、面目躍如。

しかし~、オリンパスさん、この値段の上昇の仕方凄いですね。改めて列挙しておきますと。

  • 1993年531,000円
  • 1998年750,000円
  • 2000年900,000円

こんなだから数が出てないのでは...?いや、数が出ないからこんななのか…。

Dscf7559_1280x960

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2014年12月13日 (土)

リコーXR7

Img_1967_1280x960

リコーXR7」は、1982年に発売された一眼レフカメラです。

特に珍しいカメラでもなく、現況、状態良好でもいいお値段を付けられるカメラでもありません、残念ながら。

でも今回は、ファインダー内の表示を皆さんにお見せしようと思っていたのですが、、、もし動画を見られない人がいらっしゃったら、つまらないネタになるなぁ~なんて躊躇していました。

で、「XR7」で検索したら、リコーさんのサイトに「一眼レフとして考えられる機能のすべてを盛り込んでいるが、新鏡胴の50mm F2レンズを組み合わせた場合、当時の一眼レフとしては最軽量となった。」と記されていて、その「一眼レフとして考えられる機能すべて」に食らいついてしまいました。

それは言い過ぎなような。。。

ただし、同年代の他メーカーの機種を含めて、正確に機能の比較判断が出来ないので詳細はやめときますが、絶体に言い過ぎだよな。。。まず、ニコンF1桁みたいにファインダー交換式じゃないし。。。

で、ファインダー内の表示については、メーカーのサイトにも特徴として「メーター感覚のファインダー表示」と記されていました。また、「メーター指針型の表示をLCD表示」ともあります。

イマイチ分からない人、動画を見てください。針じゃなくて、ピコピコとLCDでシャッタースピードを指し示しているのです。

リコーXR7 ファインダー内LCD
YouTube: リコーXR7 ファインダー内LCD

これ、違う方法、例えばバーグラフ表示とかなら気にならないのだろうけど、針が動いているように見せているので、返って違和感あるのです。

で、ボディ前面に記された「XR7」の刻印。「7」のバランスが悪いような気がしてならない。。。

Img_1998_1280x960

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2014年12月12日 (金)

我楽田屋

Img_1990_2_1280x960

荒木町にある喫茶店「私の隠れ家」さん発行の「荒木町6番地新聞」。

今回で3号目。3号連続で寄稿させていただきました。

内容は来月で導入1年目を迎える「カメラ提供意思表示カード」のこと。

まぁ、このカードは本来、それなりの機材を持っていらっしゃる人が万が一の時に備えて持っていただければ~というものではありますが、街の喫茶店に立ち寄った人のお父様がカメラマニアだったり、その友達がご家族の遺品処理に困っていたり~なんてこともあるかもしれないわけで、載せていただくことにしました。

こうやって地道に、大切な文化遺産ともいえる貴重なフィルムカメラを守っていくのも我々の使命だと思っています。出来れば、皆さんにもご協力いただきながら。

だって、然るべきカメラ屋ルートに乗らないと、マニアの皆さんの手元にも回って行かないわけですからね。

ところで、このコラムの最終行。「我楽田屋店主」ってなってる。

文字校正の時に署名が抜けていたので指示したのに、そのまま校了になってしまったからだ、、、

なんか、「田楽屋さん」みたい。

【荒木町6番地新聞第3号は、我楽多屋でも無料配布しております】

 

さて、3号が発行されたので、2号のコラムを以下抜粋します。

+++++++++++++++ 

「魅力あるモノ・行程」

カメラについて話をする時に、クルマに例えると一般の人にも伝わりやすことが多々あります。

例えば、近年のエコカーや高級車は、A地点からB地点へ如何にラクに経済的に移動することばかりを目的にしていて、いわば結果がすべて的な感があります。

しかし、今や時代遅れ?とも言われ兼ねないスポーツカーには、エンジン音や排気音を聞き、ハンドルに伝わる挙動を感じ、ギアチェンジをしてクルマを操る楽しみ~ってのがあります。A地点からB地点に至るまでの行程に価値観を見出せるのです。

カメラも然り。最近の高性能なデジタルカメラは、いかに簡単にキレイに撮れるかが目的で、迅速なプリントアウトも含めて結果がすべて的。

それに対して、フィルムカメラは、構図や露出、それこそフィルム残数なども気にしながら、撮ることを楽しみ、さらには現像があがってくるまでのワクワク感など、その行程にたくさんの価値観が見出せます。

ただ、悲しいかな、世の中の流れがエコカーやデジタルカメラに傾向してしまっているので、それぞれのモノ(クルマ、カメラ)自体に、その行程を楽しめるモノ造りがされていないんですよね。持っているだけ、触っているだけ、見ているだけでも満足感を得られる魅力を持っているモノがないんです。

カメラの場合、今から40~50年くらい昔以前のモノには、そういう魅力を感じられるカメラがたくさんあります。そして、その頃のカメラが今でも現役で使える環境にあります。

フィルムを巻き上げる、ピントを合わせる、シャッターを切る、その動作一つ一つに機械的な操作感を味わいながら、写真を撮れるんです。わずか10~20年の間にたびたび様変わりしたデジタルの記録媒体と違って、フィルムは今でも同じ規格で残っていますから。

何も無理にスポーツカーに乗りなさいとか、フィルムカメラを使いなさい、なんてことを言うつもりはありません。そういう楽しみがあるってことを知らない人や忘れている人が増え過ぎてしまっているようなので、中古カメラ屋として、ちょっと話を振ってみたくなっただけです。昔の魅力あるモノをきっかけにして、行程を楽しむことをしてみて欲しいなぁ~と。

お休みの日に、スマホやデジタルカメラで気軽に写真を撮ること全然いいことと思います。でもたまには、フィルムカメラも一緒に持ち出して何枚かはフィルムカメラで撮ってみる、比較してみる、それだけでモノの見方自体が変わってくると思いますよ。

1号のコラムはこちらに載せてあります。

2014年12月11日 (木)

Snappy

Img_1980_1280x960

今やフィルムが無いので実用的にはかなり厳しいのですが、なかにはブローニーフィルムを切って~というマニアもいらっしゃるようです。

でも、そのコンパクトさから、コレクションしても嵩張らない~って言う人もいらっしゃいますし、いじっているだけでも十分に楽しい~という人もいらっしゃる、通称「豆カメラ」です。

豆カメラにもいろいろなものがあって、見ためもいじるにも、やはりオモチャに毛が生えたレベルのものもあります。逆に、かなり真面目にシッカリ作られたものもあります。

後者のシッカリ系では、今までにミゼットステキーなんかを紹介したがことありました。

今回の「Snappy」もそっち系です。

ボディ自体には記されていませんが、コニカの前身である小西六製だそうです。MADE IN  OCCUPIED JAPANと記されているので、占領下の日本の時代に作られたもの。1949年に発売されています。

Img_1983_1280x960

なんと、レンズ交換式で標準の25㎜以外に、40㎜も用意されていたようです。そして、フィルム巻上げがノブ式ではなく、レバー式です。いや、レバーとは言わないのかな...ボディ背面右上のノブを真横にスライドさせる感じです。

また、デザイン自体も凝っています。ボディのレンズマウントエプロン部の上方や、ファインダー窓の縁の上方が弧を描いていて、洒落ています。見方によっては、エキザクタみたい。

Img_1987_960x1280

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2014年12月10日 (水)

1971年

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

****************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」、新宿西口です。

新宿西口といえば~「ヨドバシカメラ」さん。このブログを読んでくださってる人の中には、そう連想される人の比率が多いと思います。

また、新宿西口といえば~「高層ビル群」。そう連想される方も多いと思います。

今日の画像は、私の中で新宿西口を、それも古い時代から~という意味で連想させるモノがふたつ写っている画像なのです。

「ヨドバシカメラ」と「京王プラザホテル」。

そして、面白いことにも気付きました。

京王プラザホテルが完成し営業を開始したのが1971年。高層ビル群の先駆けとなった建物です。そして、ヨドバシカメラが小売部門を作って本格的に小売営業を始めたのも1971年なんです。

ヨドバシさんの場合は、すでに卸売専門で営業を始めていましたし、画像に写っている建物自体はずいぶん後に売り場になったところではありますが、この画像の中に新宿西口の歴史と象徴を見た気がしました。

10373967_836715609704109_7461484024

2014年12月 9日 (火)

SPG-3

Img_1974_1280x960

なんか凄いもの!?を見つけました。

収納時はちょうど片手で握れるくらいの大きさです。

まぁ、カメラアクセサリーの山の中から出てくれば、三脚ネジもあるしアクセサリーシューもあるし、ある程度の想像は付きますけどもね。

「SPG-3」と記されていますが、ブランド名などは記されていません。

Img_1975_960x1280

「PUSH」と記されたグレーのボタンを押すと、シュッと三本の脚が出てきます。

いかにも頼りなげな脚でフラフラしてますが、もともと脚を固定する仕組みではなくて、上にカメラを載せた重みで脚を踏んばらせる仕組みです。

ところで、アクセサリーシューが何故にこんなところに付いているのか?と思っていると、これはただのシューじゃなくてホットシューになっていて、、、先程のグレーのボタンの横には透明な窓みたいなのがあって~、ここで光を感知してスレーブ発光出来るようになっているのであろう!との素推測がされて、早速試してみると壊れていました。。。でも、間違いないですね、この仕掛けは。

ところがですね。この物体でスレーブ発光させるためだけに、胴体の横にストロボをセットしたところで、バランス失ってドテッと倒れてしまいます。必ず上にカメラなりをセットしておかないとダメなようです。

Img_1976_960x1280

がぁ~そもそも、こんな状態(↑)で使うことあるのでしょうかね。。。

スレーブ目的で使う時は、こんな風(↓)に使うのでは???

Img_1977_960x1280

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2014年12月 8日 (月)

リコー・オートハーフ

Img_1961_1280x960

リコー・オートハーフって、バリエーションが沢山あるし、オートハーフS以降は前面の化粧板にいろいろなデザインのモノもあって、外観上はさらにバリエーション豊富になります。

そうなると、カメラ屋をやっていても案外と詳細知らなかったり、忘れていたり~もするもんです、正直なところ。だから、リコー好きな人や、ハーフカメラ好きな人などの方が知識豊富だったりする~と先に言い訳をしておく。。。

このオートハーフを見た時に、「なんか違うよな~」とは思ったけど、「う~ん、なんだろ?」くらいにしか分かりませんでした。

前面にあるシャッターボタンや裏蓋開閉ボタン(この個体は欠品していますが)は、初号機のオートハーフ(1962年発売)に似ています。

ただ、前面には化粧板が貼られているので、オートハーフS(1965年発売)以降の体裁なんです。

この個体の正体は、1963年発売の「オートハーフ・ゾーンフォーカス」といって、初号機ベースでゾーンフォーカス機能に改良したバージョン。ただし、前面の化粧板などはオートハーフS以降のテイストも持った、移行期のモデルなんですね。

*下の画像2枚とも、右から「オートハーフ(初号機)、「オートハーフ・ゾーンフォーカス」、「オートハーフS」。

Img_1962_1280x960

Img_1963_1280x960

詳細は不明ですが、操作性の問題から?とかの理由で、ゾーンフォーカス搭載のオートハーフはこの機種だけで終わってしまい、後継機には引き継がれていません。あまり市場には出ていない機種だと思います。

付属のキャップが微妙にドーム状になっているのが、マニア的にはたまらないはず。

Img_1965_1280x960

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳氏による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第182回目のテーマは「ド派手なカメラスタイルのバッグ」。

こちらよりお楽しみください。

*閲覧は2015年3月初旬までです。

2014年12月 7日 (日)

防水・耐衝撃フィルムケース

Img_1874_2_1280x960

これは35㎜フィルムが4本入るフィルムケース。シッカリとして良く出来ています。

ブランド名は書かれていませんが、「MADE IN JAPAN」の表示はあります。

蓋に描かれたイラストが実に明確でいいなぁ~と思ったので話題にしてみます。

まず、4本のうち1本はベロ(フィルム)が出ているので、より明確にパトローネと分かるイラスト。4つ描かれているので、収納本数と一致しています。

そして、水滴のイラスト。きっと、防水仕様になっているんでしょうね、ケース自体が。

もう一つのイラスト。矢印(←)は、一瞬「?」と思いましたが、圧力に強いってことを表しているんでしょうね、きっと。

というわけで、防水・耐衝撃のフィルムケースと考えて、まず間違いないと思います。

あっ。。。水滴が8つだから、8滴防水だとか~、矢印が3つだから、4回叩いたらダメ~とかいうツッコミは無しでお願いします(笑)。

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2014年12月 6日 (土)

Canon ミラーボックスⅡ型

Img_1871_1280x960

これも希少な逸品です。

キヤノン7や7Sのボディとレンズの間にこの「ミラーボックスⅡ型」をかまして、一眼レフのようにして望遠レンズを使おう~って装置です。

ライカでいう、ビゾフレックスですね。

これ用のレンズとして、135㎜F2.5、200㎜F3.5、400㎜F4.5、600㎜F5.6、800㎜F8、1000㎜F11が用意されていました。

さて、今回はお目にかかることさえ滅多にないし、持っている人でも実際に使ってみようと思わないと気付かないかもしれない、、、このミラーボックスの欠陥!?を教えてしまいます。

といっても、私も先日、このミラーボックスの所有者さんから教えてもらったばかりですが。。。

Img_1872_1280x960

上の画像のようにボディにミラーボックスⅡ型を載せると、露出計は全く見えなくなります。シャッタースピードダイアルも指標がボディ中心寄りにありますから、どこに合っているのかほとんど分かりません。いや、、、シャッターボタンに連動するレバーが邪魔して、シャッタースピードダイアルを回すことさえが、かなり困難。。。

ということは、それらの操作や確認は下の画像のようにプリズム部分をいちいち外して行なうってことでしょうか???

Img_1873_1280x960

 

*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。