我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2014年6月11日 (水)

「カメラと文化」

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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今週は、二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」もお休みいたします。

荒木町にある喫茶店「私の隠れ家」さんが発行している、「荒木町6番地新聞」の第1号に寄稿させていただいた話は、半年ほど前にお知らせしました。今月、その新聞の第2号が発行されて、「魅力あるモノ・行程」というタイトルで再び寄稿させていただきました。

なので、今日は第1号のコラムをこちらに抜粋することにしました。

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「カメラと文化」 (←このタイトル、ホントは「写真と文化」だと思うんですが、、、)

初めまして、荒木町8番地、杉大門通りの外苑東通り側入り口の角にある「アローカメラ&我楽多屋」の二代目です。

父が四谷に店を出して、まもなく50年。その間、カメラ写真業界はその様相を大きく変化させました。

今、私どもは中古カメラを売り買いに特化することで生き残りを懸けています。

「私ども」って言ったのは、父もまだまだ現役なので。以前、「先代」って呼ばれて、もう居ないみたい…だと不満そうでしたから(笑)。

中古カメラというとかなりマニアックな世界なので、今回は「カメラ」よりは「写真」よりの話をさせていただきたいと思っています。

今、カメラといえばすっかりデジタルカメラの時代。デジタルカメラは、現像の手間がなく、撮影後すぐに画像を確認出来るうえ、簡単にプリントアウトすることが出来ます。それゆえに、ドンドン撮るわりには、撮りっぱなしにしている人が大多数なんじゃないかと思います。

必要な時にプリントアウトすれば~などと思っていると、大量なデータの中から必要な画像を探す手間が大変なことになるうえ、そのいつかが、5年も10年も20年も先だと、メモリーカード内のデータが消失してしまう可能性も秘めているんですよ、デジタルは。

さらに、いつの間にかフロッピーディスクを見かけなくなったように、将来的に今のフォーマットを読み出す機器が無くなってる~なんて事態も有り得ないことではないのです。

また、携帯電話やスマホに撮り溜めていると、機種変更したときにそのままサヨナラ~なんて危険性だってあります。

それを防ぐ方法は簡単。撮った画像をなるべくプリントしておくことです。

プリントしておけば、火事にでもならない限り、自分の意思で捨てる以外に消失してしまうことはまず有り得ません。これ、凄い大事なことだと思っています。

後で必要になったときに、後悔してもどうにもならないこと。例えば、自分の子供が大きくなった時に、思い出の写真が無い…なんて、悲しいお話。

写真には人生の中で折に触れて、思い出の写真を顧みながら楽しむ懐かしむ…文化ってものがあると思うんです。気を付けないと、この文化をデジタルカメラやスマホが奪ってしまう危険性があると考えています、私は。

こういうと、デジタルカメラやスマホをワルモノ扱いしているみたいですが違います。それらで撮った画像をプリントするのは、貴方です。貴方の意志で写真文化も守れます。

なので、撮った画像をその時々にボチボチとプリントしておくことを心掛けてほしいと思います。まさに流行語通り、プリントするなら、「今でしょ!」です。

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荒木町6番地新聞は、我楽多屋でも無料配布しております。

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