★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
見慣れないキャップが出て来ました。太陽堂光機の「BEAUTY」ブランドのカメラに付いていたであろうレンズキャップなんですが、不思議なデザインをしています。
レンズキャップって、凝ったデザインがあったとして~ブランド名の頭文字を模ったくらいなデザインくらいなもの。
このキャップの丸い円の中にあるデザインが何を意味しているのか?いろいろ考えてみましたが、サッパリ分かりません…。
そんなことを考えていた直後にご来店の常連さんが、つい最近「ビューティーのカメラの面白さが分かって来た~」と言われていたのを思い出したので、このキャップを見てもらったところ。やはり初見のよう。
2人で、スプートニクデザインでは?とか、果物っぽい?とか…いろいろ妄想・推測してみましたが答えは出ていません。
太陽堂光機のカメラについては、過去に数回話題にしています。「Beaumat」や「BEAUTYFLEX28」、「BEAUTY FLEX」。
先日、若いお客さんが店内でわりと長い時間、静かに品探しをされていらっしゃいました。
そして、品物を1点持って「これをください」とレジカウンターの前に来られました。「000円です」と私が言うと~。
「スミマセン、〇〇はありますか?」と、マウント交換式レンズ用のマウントアダプターの在庫についての質問でした。私の記憶では在庫にあったような気がしたので、〇〇が入ってるであろう商品カゴの中を探すと、そのマウントアダプターがありました。
「あ、見つけられませんでした…」とお客さん。私は「あって良かった~」と。
すると、お客さんが申し訳なさそうに「▢▢はありますでしょうか?」と、今度は外付けのアクセサリーシューの在庫の質問でした。これも同様な記憶だったので探してみると、ありました!
結果、合計3点のお買上げをしていただきました。
我楽多屋のウェブサイト、「我楽多屋ってどんな店?」のコンテンツ内に『ごゆっくり店内で宝探しをしてください』なんて記述をしていますし、トップページにも『店内所狭しと並べた品物の中から、探しモノ・掘り出しモノを見つけ出す楽しさを味わいにどうぞご来店ください』なんて記述もしちゃっています。
でも、欲しいモノがキッチリと決まっている場合は、あるかないか?遠慮せずに聞いてみちゃうのもありですね。
ただし、お探しのモノがフィルターやフードなどで細かい指定がある場合などは、「ここの中から探してください~」ってとこまでの案内になっちゃうかもしれませんが…それはご理解ください。
このミノルタフレックスは一昨日のお昼前に、ご近所の人がご持参された品物です。
外装など程度は決して良好ではありませんが、シャッターに多少の粘りがあったり・レンズに少しカビやクモリがあるものの、そのままでも使用可能な状態。
お客さん曰く「捨ててしまえばそこでお終い、誰か欲しいって人のところへ行ってもらえれば~」とのことなので、この状態で付けられる買取価格にそういうお気持ち代をプラスして提示した金額にご納得いただいて買取りしました。
それから1時間足らず、20年来の常連Hさんがご来店。ここ数年は手持ちのカメラやレンズをブランドやタイプごとに整理していらっしゃって、最近は新たに入手するのはミノルタに特化されているのを知っているので、このミノルタフレックスをお見せしました。
ケース・元箱付きであることにも魅力を感じていただけたようで、ほぼ即決。
巡り合わせというか~縁というか~こうして右から左にアッという間にカメラの橋渡し出来たこと、商売冥利に尽きます。手放す人・手に入れる人・その橋渡しをした我楽多屋、トライアングルハッピーですね。
★本日10日(土)、出張買取業務のため開店時間は午後1時の予定です。
ラバー製のレンズフードの長所は軽いこと·畳めることなどで、逆に短所は変形しやすいこと…。
画像のラバーフードはミノルタ Mロッコール40㎜/f2用。かなり変形しちゃっています。
大きく内側に凹んでしまっているわけではないので、ケラレることはないのかもしれませんが~このまま使うのはあまり格好の良いものではありませんね。
メタルフードの場合は少しくらい変形していても、それを貫禄と捉えれば格好悪く見えない~という人もいらっしゃるのでしょうけど。
約30年間カメラ屋で働いて来て、今回初めてラバーフードの変形を直してみようと思い立ちました。
結果、どうでしょう?僅か15分くらいでここまで修正出来ましたよ。どんな方法を試みたのかは、まだ内緒です。
と喜んだのも束の間。指で推したりしていたら、また少し元(変形した状態)に戻ってしまいました。もう少し頑張ってみます。
このカメラ、リコーのカメラのイメージですよね?
でも、「SEARS」と記されています。この名称はアメリカのシアーズローバック社が幾つかのカメラメーカーからOEM供給を受けて販売していたカメラに付けられたブランド名です。
まず、このカメラを手に取った時、背面に記された「MADE IN TAIWAN」に目が行って、リコーじゃないのか!?と気持ちが揺らぎました。
次に、まぁ~どのみち機能的には壊れていそうなんだけども、使用フィルムが126で35ミリじゃないことで希望も薄れました。
でも、レンズの名板に「SEARS」以外に「RIKENON」と記されていたので、「やっぱり!リコーだったのねぇ~!」と、少し救われた気分になりました。
126フィルムを使う当時のリコーのカメラには、MADE IN JAPANの機種もありますが、これと同種と思われるRICOH 126-C AUTO CdSがMADE IN TAIWANであることも今回分かりました。
さて~過去のブログの中で登場した「SEARS」ブランドのカメラを調べたら3台ありました。
上の画像、Sears 32B(左)はマミヤ製でプリズマットNPあたりと同種。SEARS T·L·S(右上)はリコー製でシングレックスTLSと同種。SEARS SL11(右下)はリコーの初代シングレックスと同種なのですが、ニコレックスFとも兄弟機で…どうやら製造はマミヤらしいです。
そして最近、噂で聞いたのは~一般的にマミヤ製と言われているニコレックスFも設計はマミヤらしいのですが、実際に作った工場は別のカメラメーカーなんだとか…。
ここらへん大人の事情が入り乱れております。
田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。
第307回目のテーマは「クラシックガジェットカメラバッグではなく、リアルタイムに使ったガジェットバッグ」です。
こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine1.html
★コラム文末に長徳先生の新作写真集クラウドファンディングの案内(リンク)あります。
*閲覧は2025年8月初旬まで。
フランスGALLUS社のDerluxというカメラの距離計のようなんですが、本来はカメラへ取り付けるシューの脚が長いはず。
そもそも、Derluxのカメラ側の取付け部の両側にダイアルやファインダーがあるので、脚が長くないと届かないのです。
また、ただでさえこんなに脚が短いとボディ上面と干渉するのを気にしないといけないのに、距離計にある丸い回転部が大きくて、距離計本体の下端部より僅かに飛び出しているくらいなのです。ということは、カメラに付けようにもかなり制限されてしまいます。
で、付きそうなカメラを探してみよう!ってことになり、探し始めてすぐにアクセサリーシューがボディ中央にある時点でまずダメなことに気付いた結果。思い付いたのが、ペトリカラー35。
これなら、アクセサリーシューが端に寄っているので距離計のダイアルを気にしなくてOKでした。
追記、この距離計には前面のマークの下に「Cine」と記されていないのですが、記されている個体でこれと同様に脚が短くて取り付け部を横方向へズラすアダプターみたいなものが付いたものが、ネット上にありました。
★本日5月6日、我楽多屋はGW休業させていただきます。定休日の明日水曜日と合わせて連休します。よろしくお願い申し上げます。
仲間の業者から回って来たフィルムコンパクトカメラ「ニコン EF100」という機種。
ニコンに強い人なんですけど「こんなのあったんだね」と、大ニコンらしからぬチープなこのカメラに
関心無さげで、提示された仕切り値も低め。
私も一旦はそのまま店に並べたのですが、後から気になって調べてみると~。
個人のサイトですが、作例を載せて描写の良さを評価している記事を見つけました。ウィキペディアには機種名と発売年だけが記されていました。
1993年発売ということが分かったので、自分でも調べました。日本カメラ社発行のカメラ年鑑1994年版に新製品として掲載されていた情報によると、当時の定価は12,000円。やっぱりチープカメラでした。性能的には固定焦点・固定露出(ストロボ撮影・マクロ撮影時を除く)。
そして、ビックリ!?なのが、翌年のカメラ年鑑にはもう掲載されていないのです。販売期間は約1年の短命機種だったようです。そりゃ、見かけない無いカメラですね。