歴史のカメラ
ここしばらくテレビでは、日本〇クシング連盟の話題で持ちきりでしたが、トップの人が辞任をすることでボチボチと収まりそうです。そのトップの人が自ら「私は歴史の男」的な発言をされていて、おおよその見当はつくものの意味不明でもありました。
さて、我楽多屋では今週こんなことがありました。
スーパーオリンピックというカメラを並べました。戦前の国産カメラという認識はしておりましたが、シャッターに難アリなのであまり詳細を調べずに、ジャンクとはいえコレクションに値する~という判断の値付けをしていました。
そのスーパーオリンピックは一昨日、物々交換で来られた方のところへ嫁いで行きました。
夕方、そのお客さんから電話があって「今日いただいたカメラ、私はあまり知らなかったのでカメラ博物館に聞いてみたら、日本で最初の35ミリフィルムのカメラなんですってね。メーカーもリコーの前身らしくて...。そんな歴史のあるいいモノをありがとうございました」と、お礼を言われてしまいました。
というわけで、後から気になって調べてみたらリコーさんのウェブによると、スーパーオリンピックにはD型とDⅢ型があって、D型が1936年発売で専用ダブルマガジン使用、DⅢ型は1937年発売で巻き戻し式になった、とのこと。
買ってもらったのには巻上げ軸があったので、DⅢ型だったようです。なので、厳密に言うとD型であれば「最初の~」になっていたのでしょう。まぁ、見た目の差はほんの僅かのようですけど。
もう一つ、リコーさんのウェブには「日本最初のレンズシャッターフィルムカメラ。フィルムカメラとしてもハンザキャノンに次ぐ二番目」とあります。これ「35ミリフィルムを使う」が抜けていると思います。
ただ、日本のカメラの図鑑的存在でいろいろ調べるのに重宝している書籍には、スーパーオリンピックD型が「日本最初の35ミリカメラ」と記述されています。
ハンザキヤノンもスーパーオリンピックD型と同じ1936年発売なので、どっちが先か微妙な気もしますが、リコーさんが自ら二番目を名乗っているのですから、それが信頼できる情報なのかと...。
スーパーオリンピックというカメラの日本における歴史的な位置づけが微妙なところではありますが、「歴史のカメラ」であることには間違いないと思います。
最後になりますが、当時は発売元が旭物産合資会社というところになっていました。
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