我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年5月26日 (月)

分解したのは誰なのか?

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我楽多屋に並んでいるカメラやレンズのほぼ100%が、事前の修理や整備することをせずに現状のまま販売をしています。

それでも、並べる前には我楽多屋が考える~その程度や状態に見合った値付けをするために、品物の状態を見極めるチェックはしております。

一部の店ではそうしているであろう、、市場性が乏しい不人気品は品物の状態に関わらずジャンクボックス行きにしてしまう~ようなことは避けているのです。そういう店では単価が低いから手間を掛けない掛けられないからなんでしょう。特に規模の大きなお店の場合は。

我楽多屋で私がしている値付け前の品物の状態を見極めるチェックですが、この5年くらいは以前より厳しくチェックするようにしています。

何故ならば、10年とか20年前に比べて中古市場に出回っている品物の中に、修理のプロではない人に分解されて修理や清掃をされた品物が増えて来ているからです。

現状売りをするようなジャンク品の場合、いろいろな状態のモノがあって当然なんですが、そうは言ってもカメラやレンズを専門に扱う店ですから、自分の店で売るものには出来るだけ気を遣いたいと思うのです。

例えば画像のレンズ、キヤノンNFD50m/F1.4。外装まずまず奇麗です。レンズの中を見ると、パッと見ではほぼ問題ないので、実際に描写に影響を与えるようなマイナスポイントは無いんです。

しかし、ちょっと神経質にレンズ内を見たら~カビを取ったような跡が残って見えたのです。それに微妙に小さな埃もあるのです。これ、修理のプロの作業なら残さないようなカビ跡や埃の混入だと思いました。

そう判断した場合は、品物としての評価を低くするようにしています。やはりプロの修理じゃないと、どこか他に問題点があるんじゃないだろうか?という不安があるからです。

極端な言い方をすると~カビがあってもまだ分解されていないモノの方が、それ以外の点では下手にいじられていない分、安心できるかも…くらいな評価になるからです。