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我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第218

日本で3番目のペンタプリズム35ミリ一眼レフ

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あのカメラも欲しいとかこのレンズが欲しいっていうのは、意識の表層で考えている全く一般的な欲望ということがよくわかります。

そのような意識の上の欲望よりもさらに深いところにある、深層心理の欲望を発散させてくれるというのが我楽多屋さんの在庫なわけです。

お店に入るまでこういうものを買うことになるとは全く想像していないところに、買い物のシュールレアリズムとでもいえる快感がありますね。

日本で3番目のペンタプリズム一眼レフというのが今日のキーワードです。何か日本カメラ博物館の学芸員みたいな言い方になりますけれども、まぁそれはそれでよろしい。

このカメラ「トプコンR」は、私が初めて35ミリ一眼レフ買う時に、というよりも父親に買わせたわけですが、その選択肢の中に入っていました。

最終的に購入したのはペンタックスの1番最初のモデルでした。

というのも、トプコンは57,000円もしてちょっと高すぎるのです。ペンタックスのほうは49,500円でしたから、その価格差が7,500円もありました。昭和32年の7,500円と言うのは今の75,000 円よりもさらに価値があったと思います。

それでトプコンを手に入れる事は完全に忘れていたのですが、その少年の頃の夢が実に60年以上経過して、ここに花が咲いたということになります。

カメラ本体がかなり大きいので、今まで真面目にカメラを操作したことがありませんでした。それで第一印象でびっくりしたのは、その巻き上げの感覚とかシャッターの落ちる感じが非常にスムーズであったということです。

板橋区は高級なカメラの産地ですが、ペンタックスの板橋区前野町よりもトプコンの蓮沼の方がクラスは上であったようです。

黄色いシールが付いているので、値段はこの値段であることがわかります。安いですね。レンズが付いていないのでトプコールの自動絞りのレンズを付けてみたら、それは自動絞りが全く作動しませんでした。それで私のガラクタの箱の中から東ドイツのExaktaの50ミリレンズを出して付けてみたら、これはちゃんと使えました。

ただしシャッターボタンが反対側に付いているので、ご覧のように左手でまず絞りを絞り込んで右手でシャッターボタンを押します。

それではちょっと寂しいので、そこに真っ赤なシャッターボタンを付け加えてみました。これは四半世紀前にロンドン近郊のカメラの本の出版社に行った時に、そこのカメラ部門のお店で記念に買ったものです。

 
  

(2017.11)