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我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第221

数年前に買った小型軽量なファインダー

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我楽多屋さんで品物を探す時の楽しみにファインダーもあります。定期的に入っているわけではないので、お店に行ってあっちを見たりこっちを見たりゴソッとやるわけです。

ライカやツアイスのブランド物のファインダーは人気が高くてすぐに売れてしまいます。私はファインダーに関しては実用主義者です。ファインダーの初心者さんはブランドにこだわりますが、私はノンブランドの方が好きです。

それには苦い経験があって、この25年ぐらい世界中を撮影で歩いていて、世界中の街角に高価なライカのファインダーを10個近く落としているからです。

そういうのは気をつければいいではないか~と言われるのですが、なかなかそうもいきません。実際ファインダーで見ながら撮影をしている時はファインダーが有るか無いか分かりますが、撮影に熱中するとノーファインダーで撮っていますから、ファインダーの事は気にしなくなります。

それでふっと我に返るとファインダーが無いわけです。すでに数キロメーター歩いていますから、今まで撮ってきた道を戻るのは御免こうむたいという感じです。

ですから、私のファインダー選びの基本はノーブランドのあまり正確ではないということに尽きます。リコーのGRは立派な専用ファインダーがあるのです。それも持っていますが、これはコシナのOEMでどうもあまり好きになれません。ブライトフレームで正確な作りなんですが、そこがまた1つ面白くない。

シャッターバグという雑誌があります。インターネットが登場する前にその雑誌の記事で細かい事は覚えていませんが、海辺で拾った石ころに相当うまい具合に穴が開いていて、それにアクセサリークリップをつけてファインダーがわりにしているカメラマンがいました。こういうのはしびれますね。

我楽多屋さんで買ったこのファインダーは800円でした。シンプルなプラスチック製で逆ガリレオ方式ですから、ブライトフレームはついていないので位置によって視野が変わります。そこがなかなかよろしい。

このあいだ我楽多屋さんに行ったときに、私がこのファインダーを二代目に見せたら、二代目さんはその来歴を語ってくれたのが面白かったです。

私は勝手に思い込みでこのファインダーは、例の写ルンですを個人の人がバラして作ったのだと思っていました。ところが二代目さんの話では、五反田にあるクラシックカメラでちょっと知られているお店がカスタムメイドとして売っていたのだそうです。なかなかよく出来ています。

実にバランスの良いファインダーなのですが、唯一の欠点はアクセサリークリップにつけるとちょっと緩いんですね。それで我楽多屋さんの近くにあるギャラリーYoctoから送ってきた吉村朗の遺作展の案内状の1部をちぎってアクセサリークリップに差し込んだら、ガタガタは止まってちょうどいいバランスになりました。これは実にいいアイデアだと思います。何か吉村と一緒に街を撮影している気持ちになるからです。

 
  

(2018.2)