我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第321

ソ連製のライカMPみたいなドルーグは

本来ゾルキーセブンになる予定だった

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半世紀以上前、ウィーンに暮らしていた時はソ連製カメラを使っていたので、私は周囲のウィーン人からカメラ差別を受けていました。

Chotokuは日本人なのになぜソ連カメラを使うのか?というのです。このウィーンの人のソ連に対する偏見は非常に激しくて、何しろオーストリアはヒトラーの出身地だし、第二次世界大戦の敗戦でえらい目に会いました。

だから、東洋人の私がソ連カメラを使うというのは同じ戦争に負けた国のグループからすると、信じられないわけです。

ガラクタ屋さんのお客さんカメラというのは、私もブログで注目しているのですが、ガラクタ屋さんのお客さんカメラのレベルが高いというのは、フルサイズのライカデジタルを買いましたと店に自慢に来るような低レベルのカメラ人類ではなくて、そこに自分のカメラの道をしっかり自信を持って歩んでいる人という証拠なのですね。

私も「ロシアカメラがむせぶ夜は」という本を出したり、モスクワの蚤の市で中古カメラを物色していたら、KGBの青年に「田中さん、KGBのスパイカメラ買いませんか」と声をかけられたり、モスクワでの私の知名度は結構高いようです。

その私でも、ドルーグを手に入れたのは、つい最近のことです。

このカメラはモスクワ近郊のクラスノゴルスクで作られていますから、ウクライナで作られているフェドとは系統が異なります。

以前はロシア連邦の同じ国でしたが、ウクライナ戦争が始まってから、モスクワで作っているゾルキーとキエフで作っているフェドカメラとは、敵国同士になってしまったのは情けない次第です。

それでモスクワで作られているゾルキーはファーストモデルから6型まで進化してきて、その次のゾルキー7型になるのが、なぜか名前が変わってドルーグになったという背景があります。

ライカビットと同じようなラピッドワインダーが付いていて、ファインダーはレンズの真上にあるのでパララックスがないというところがメリット。

デメリットで最大のポイントは、ネックストラップアイレットがついていないことです。

それで私のカメラはエバレディケースが付いている方を選びました。

ガラクタ屋さんのお客さんは、ラピッドワインダーに付けるグリップを手に入れたようですが、これはこれで正しいドルーグの使い方です。

 

 

(2026.7)