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我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第219回

ライカMPみたいなアイレス2

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雑誌日本カメラで来年から新連載が始まるので、その打ち合わせに編集部で佐々木編集長にお目にかかってきました。編集関係の話は終わって、それからはカメラの雑談です。佐々木編集長に我楽多屋さんでアイレスを買って来た話をしました。

アイレスという会社は、その前身はYallu光学です。ヤルー35といえば、実際には発売されなかった日本製のContaflexの2眼レフカメラのコピーです。世界中でこの貴重なカメラを1番たくさん持っているのは、私のカメラ友達の坂崎幸之助さんではないでしょうか?

アイレスカメラは一番最初にレンジファインダーのついてないシンプルなカメラを出して、その次のセカンドモデルがこのカメラでした。

前から我楽多屋さんの真ん中の棚の中央に置かれていたので気になったカメラでした。思いつきで手に取ってみると、これが非常にずっしりした重量感のある、赤瀬川原平さんに言わせれば金属人類学入門的なカメラなのです。

私が何よりもこの2番目に作られたアイレスカメラが気に入ったのは、そのスタイルがレアなライカカメラであるライカMPに似ているということでした。二代目さんはこのアイレスをすごく安く譲ってくれました。ありがたいことです。

アイレスという会社はその後のモデルでもライカM3に似たのを出していますから、ライカをずっと憧れていたようなところがありますね。

資料で調べると、このカメラはまだ講和条約締結以前の時代に作られたもののようです。ただしメイドインオキュパイドジャパンの刻印は入っていません。

二代目さんが日本カメラ博物館で最近見てきた写真展示、占領下の東京の記録写真の話を面白く私に話してくれました。なんでも上野動物園に干し草を何キロか持っていくと、それが1枚の入場券に交換できたそうです。目録の表紙は木村伊兵衛先生が撮影した、GHQその当時の道路標識がある四谷あたりの写真でした。これも興味深いです。

日本カメラの連載で東京をテーマにしたシリーズをやるのですが、ぜひ占領下日本時代に作られたアイレスカメラでも2018年の東京の風景を撮ってみたいと思います。

 

 

(2017.12)