我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第309

カメラのストラップは短い方がデモの取材によろしい

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ミノルタのカメラブランドが好きなのですが、CIでロゴマークが変わってしまってから興味がなくなりました。だって、あれって格好悪いもんね。

その新しいロゴのついたレザー製のミノルタのストラップというのがガラクタ屋さんで2年間不良在庫になっていたそうです。その理由が前の持ち主がストラップを短く切ってあったので、正規の製品ではないというところが二代目さんの考え方。

フェアなトレードという意味で、この二代目さんの考え方は正直だし、とても共感するものがあります。ところが私のように短いストラップが好きだというので、わざわざ切ってしまう人間もいるわけで、このミノルタのストラップを短くした人は、案外スナップショットの達人かもしれません。

1960年代のデモンストレーションに参加する我々カメラマンの首から下げたレザーのストラップは皆短かった。機動隊に追いかけられて逃げるときに長いストラップではダメなんです。

ストラップに関しては、私が一番好きなのはというよりも、半世紀以上を使っているのは、高校生の時にライカの輸入代理店で1800円で手に入れた当時の純正のレザーのライカのストラップです。

もう手に入らないので、15年位前にUNの製品として出したことがあります。当時のエルンストライツのストラップのほぼ完璧な復刻版でした。それでこのストラップですがレーザーが手に馴染むようになるには50年以上かかるんです。高校生の時に手に入れたストラップが今ちょうどいい感じになってきたので、UNで作ったやつは私が生きている間に使いやすくなるという事はまずないと思います。

そのUNのストラップには2種類あって、ノンブランドのやつと私のサインが入っているのがあって、今ではサイン入りが人気ですが、もうとっくに在庫なしだそうです。

ストラップはずいぶん好きなものを研究しました。ベトナム戦争があった当時には、アメリカ軍のライフルのスリングをつけていたこともありました。

 

 

(2025.7)