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我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第216回

阿房列車 百鬼園先生好みのカバン

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7月の我楽多屋さんの暑気払いが延期になって、8月に暑気払いをしました。

会場は四谷3丁目の近くの大規模な居酒屋でなかなか良かったです。二代目さんが新規路線を開拓している、その成果が発揮されました。

シドニーの皆さんがトークショーでは座る位置は必ず決まっています。これは不思議な場所取り感覚というべきです。

それで常連さんの仮に本部長さんと言っておきますが、その方は私から見て右側つまり出入り口のすぐそばに座ります。大規模災害が起きた時は生存率が1番高いから、ここはベストな場所かもしれません。火災で逃げ遅れることもないしね。

本部長さんは私の先にあるカウンターの下に置いてあるものを90分ずっと見ているわけです。そこに置かれていたのは、戦前に作られた東京は丸善製の実にクラシックな革の鞄が2つ。

小さいほうは永井荷風先生が全財産を入れて総武線の電車の中に忘れてきて、それをアメリカ軍の軍人が拾ってくれたという、あのカバンにそっくりです。

大きいほうは百鬼園先生がヒマラヤ山系さんと日本国内を阿房列車で旅行するときに、持ち歩いたカバンにそっくりです。ただし、先生はものを持つのが嫌なので全部帝都交通公社のアシスタント、ヒマラヤさんに持たせていたそうです。

その2つの鞄は、大きいほうは常連さんの本部長さん、小さいほうはこれも常連さんの浜ちゃん(仮名)がお買い上げになりました。

その後、二代目さんに聞いたら非常に面白いこの鞄にまつわるストーリーがあったのです。これには感動しました。

なんでも、これらの鞄にカメラなどを詰めてアローカメラさんに品物を売りに来た方が、御年94の紳士であるということです。すばらしいなぁ、すごいなぁと思いました。カメラに対する愛情というのは雀100までということなのですね。

2つの丸善製の鞄が1世紀近い時を経て、また別の持ち主の手に移るというのはなんと素敵なことでしょうか。

この写真は本部長さんから提供してもらったのですが、彼は日曜工作が得意なので、土曜日に買って帰って早速オイルで手入れをして鞄の底の敷物もつけたそうです。これでカバンは立派に生き返って、また阿房列車の旅が続けられるという事ですね。

*関連ブログ記事はこちら→http://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2017/08/post-b087.html

 

 

(2017.9)