我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第324回
イエローの小さなプライスタグのミステリーの謎深まる
ガラクタ屋さんのイエローのプライスタグというのは、世界的に有名な存在になりましたが、これは二代目さんが開発企画したものだと思います。
私などはガラクタ屋さんで買ったものはそのままイエローシールをはがさないで使っています。このイエロープライスタグ付きのカメラは、私の周囲では結構流行しているファッション。
でも、その境地に至る前の段階では、例えばキャノンレンジファインダーモデルなんかだと丁寧にシールを剥がして、カメラの裏蓋つまり外側から見えないところに貼ったりしていました。
単なるガラクタ屋さんノスタルジーもありますが、それ以上に何年前にこのカメラがいくらしたかというのは、当時の物価を表す貴重なレコードというわけです。
カメラというのは面白いもので、私が大昔に手放したライカM5ですが、それを使っている私の読者さんがそのことをFacebookに書き込んでくれました。
それから数年後にそのM5がネットオークションに出ました。懐かしく思ったのはそれぞれのライカの細かいディティールをよく記憶しているから、昔の自分に出会ったような感じがしてそれなりのノスタルジーを感じました。
つまり、カメラの美学というのは、ガラクタ屋さんという屋号が示している通り、人の知識と指先がカメラを使いこなしていくそのプロセスが重要なんですね。
それを謙遜してガラクタカメラと呼んでいるだけで、カメラを使ってそれが知的所有物となるという大事なプロセスがカメラが中古になるということなんです。
ウォーカーエバンスとかロバートキャパが使っていたライカやニコンなんて、サザビーズのオークションで大変なレコードハイになりました。
それで以下のテキストはFacebookの二代目さんの書き込みです。
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このミランダには黄色の値札が貼られたままだったので、出戻りらしいが…記憶にない😣 値札とは別に貼られていた状態を記したシール(私が書いたものではない…)より、状態が悪化していた。
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引用終わり。
ここにはかなり重要な事実が書かれています。シールは同じイエローのプライスタグなのに、そこに書かれている文字列が自分のものではないということです。
私のオリジナルプリントは、スイスで発行された世界の著名写真家の作品とそのオートグラフに収録されていますが、それを見ると、私のサインというのは癖があって私以外には書けません。
二代目さんの小さなイエローのプライスタグへの書き込みも二代目さんでないと書けない個性的な文字列です。
だから、イマジネーションがそこで膨らんでこの自分が使っている黄色いプライスタグに別人の文字列が並んでいるというところから、クラシックカメラミステリーがスタートしそうな気分です。
そういうの結構楽しいですね。
(2026.10)
