アローカメラ         &我楽多屋

我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第229

スロー不良 高速も微妙

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キャノン7が登場する前のキャノンのレンジファインダカメラは非常に優秀なワークフォースです。ところが残念なことに、世の中のフイルムファンでもなかなかこの事実を知りません。

これはモデルL1というので、戦後に通産省が設定した最初のグッドデザイン賞に選ばれたカメラです。

私が10歳位の時の話ですが、当時のニコンとキャノンを比較するとどちらもレンジファインダーカメラがメインですが、知的な存在感を感じさせるカメラという意味では、ニコンよりキャノンの方がハナの差優れていた感じがしました。

この間、二代目さんにお目にかかったときに質問がありました。それはお客さんから「私がなぜ例の黄色いPrice Tagを剥がさずに使っているのか?」と言う質問でした。

これはアローカメラと我楽多屋さんの歴史に直接関係してくる部分なんですが、カメラ買取名人はカメラ雑誌にイエローページと称して黄色い用紙を使った見開きのど派手な広告を出していました。これは非常に有名な広告でした。買取名人が日本中どこに行っても、アローカメラの野田社長が来たと分かるのです。イエローページといえばアメリカの電話帳としても非常に有名です。

ですから、私のアローカメラさんと我楽多屋さんの印象というのはイエローなんです。

中国では皇帝の色ですし、非常に高貴な存在感があって、しかもご商売にも向いている色彩だと思います。

そのPrice Tagを私が何故カメラから剥がさないのかというと、これはちょっと答えに困る部分もあるのですが、ワンワードで表現してしまえば「プライスタグが付いている方がカメラがカッコよく見える」という事なんですね。

二代目さんはコピーライターとして非常に才能のある方で、カメラの状態を短い言葉で的確に言い表しているので買い物のときの参考になります。

この2つの単語なんかは貴重です。

すなわち、スロー不良。高速も微妙。というわけです。

それでこのカメラは実用機として素晴らしいんですが、手に入れたときにPrice Tagがどうも変なところに付いていたので、それを丁寧に剥がしてカメラの裏蓋の内側に貼りました。

しかし今回イエローのPrice Tagを紹介するためには、裏蓋の内側にPrice Tagが貼ってあるのは向かないので、丁寧に剥がしてモデルの名前が分かるようにカメラのボトムの部分に貼ったのがこれというわけです。

 

 

(2018.11)