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我楽多屋で買った  モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第252

口紅から機関車まで

レイモンド・ローウィのカメラデザインに不思議な縁

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フランス出身でアメリカで工業デザインで時代を席巻した、レイモンド・ローウィです。このデザイナーが凄いのは、1950年代のアメリカというのは何でもかんでもデザインしてしまおうということです。

今は時代の背景が違いますから、カメラのデザイン等はひっそりと個人的にあるものです。ところがアメリカ全盛時代はパワーで押し切ったというのは、あまり感心しない側面もあります。でも レイモンド・ローウィのカメラデザインは素晴らしい。

レイモンド・ローウィのデザインによるオリジナルパッケージのアンスコautomaticレフレックスを我楽多屋さんで手に入れたのはしばらく前のことです。【参考ブログ記事→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2019/09/post-ba2f.html

この間、出雲ののみかわさんの写真展に行って羽田ゾーンの写真展の素晴らしさもさることながら、海辺の図書館の素敵なギャラリーがデザイン的に素晴らしいので感激したのですが、ご結婚15年になるのみかわ夫妻の最初の出会いは、このアンスコのカメラであったようです。そうなると出雲の縁結びの神様よりもレイモンド・ローウィ大明神の方が縁結びのご利益ありですね。

20年ほど前に出した私の1000ページの分厚い本、僕のカメラたちで坂崎幸之助さんと対談をしたときに、レイモンド・ローウィの代表作アンスコマークエムの日本版であるリコー999のことを巻末の座談会でやりました。どういうわけか知りませんけど、坂崎さんはこのデザインが大嫌いだというのです。それはそれで結構。

今年の初め頃、アメリカからアンスコマークエムのフルセットを買いました。買った理由はすべてのパッケージと取扱説明書とエバレディケースが付いているからです。ところが残念なことに、カメラのストラップをつける特殊なサイズの金具が付いていません。取扱説明書でこのカメラのパッケージのパーツの一覧表をチェックしたら、ネックストラップアイレットの金具は同梱されていたはずなのですけれども、何しろ70年も経過していますから無くなっても当然です。

ネックストラップアイレットの金具というのは、いつも苦労の種です。例えば、ローライマジックのネックストラップの金具というのは非常に発見するのが難しい。数年前の四谷大好き祭りとかいう我楽多屋さんの地元のイベントの時に、私はローライマジックのネックストラップの金具を一度に2つ買ったことあります。

それから半年以上が経過して、我楽多屋さんのウェブページに同じ時代、つまり1950年終わりごろに作られたリコーのautomaticなカメラの話が書いてあって、二代目さんのコメントによればこのネックストラップアイレットの金具がレア物であると言うのです(→参考記事:https://www.facebook.com/arrowcamera/photos/a.529172990488238/4404140326324799)。よく見ればこれは私がずっと探していたアンスコマークエムと同じパーツのようなのです。

それで、そのネックストラップアイレットのパーツとついでにカメラが付いているのを取り置きしていただいた翌日の月曜日に我楽多屋さんに行こうと思ったら、いきなり足の具合が悪くなり歩けなくなりました。

それから2週間経過したので「これはまずい」と思って、もう一つ我楽多屋さんには届けなければいけないものがあって、例の悪の枢軸さんが私の2冊目の写真集を計画しているので、そのための40年前の古いフイルムのCanにモノクロームの現像済みフィルムが入っているやつを届けるつもりだったのですが、それもできないのでさっき宅配便でお送りしたのでした。

私は地方に行ってもお土産を買わない主義なのですが、この間出雲空港から戻ってくるときになんとなく名物のしじみの佃煮を2つ買って、佃島は佃煮の名所ですがどんなものかと出雲のしじみの佃煮を食べたらなかなか良かったので、1つは我楽多屋さんに味見をしてもらうつもりでした。

それも何週間か経ってしまったので、我楽多屋さんにお送りしたネガフィルムの中についでに入れました。まだ段ボールがスカスカなので、この佃煮が意外とスコッチウイスキーに合うので古いスコッチウイスキーをパッキングの代わりに入れて送ったりしました。

レイモンド・ローウィと私の古いネガフィルムと出雲のしじみの佃煮とオールドスコッチという4大話にもなりませんが。

 

 

(2020.10)