我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年1月

2024年1月21日 (日)

NIKKOR13.5cm vs M3

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昨日、物々交換で持ち込まれた品物の中にあった「ニッコールQC 13.5cm/F3.5(Lマウント)」。

このレンズを手に取ると「えっ!?」と思うくらいの重量感。初めて持つわけじゃないのに、その度に驚いている気がします。

今回は記念に~と重さを計っておきました。653gでした。

 

その少し後にお隣りアローカメラの買取りコーナーへ顔を出すと、買取り依頼で送られて来た「ライカM3」がありました。

そのM3を手に取った時に「むむ?」と思ったので、こちらも計ってみました。596g。

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なんと~!M3ボディよりも体積では半分くらい?と思われるニッコール13.5cmの方が重かった!!

 

 

2024年1月20日 (土)

無償のガジェットバッグ

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一昨年の12月に、ニコンのガジェットバッグを先着2名様に差し上げたことがあって、早々に引き取り手が見つかりました。

その時のガジェットバッグが1個(上の画像で右側の方)、約1年ぶりに昨日戻って来ました。

「いただいたものなんですけど、私にはなかなか使い切れなかったのでお返ししようと思います。使う人のところへ行った方が良いと思うので~」と。

もともとタダで差し上げたものなので、物々交換などではなくてそのまま引き取りました。そして、使う人のところへ~と積極的な理由で戻してくださったお気持ちにお答えするべく、「またタダで欲しい人を探しますね」と約束。

その後まもなく、ジャンクのデジイチとそれ用のレンズ・小さなバッグをお買上げいただいたお客さんがいらっしゃったので、「もし良ければ~これタダで差し上げますけど」とお声掛けしました。過去に何度もバッグやリュックなどをお買い上げくださったことのあるお客さんだったからです。

すると、「ぜひ!」とのお返事。

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お買上げいただいたボディとレンズを収納したバッグをそのまま、このガジェットバッグに収めてお持ち帰りいただきました。あまりのスピードにビックリしました!

売り買いだけが店じゃない、お気持ちやご縁があってこそ。

 

 

2024年1月19日 (金)

写真の話 Canon

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常連Yさんが持ち込まれた「ア」物件の中にあった本で、この本にはYさんからの推し情報があります。

昭和42年(1967年)に発行された「写真の話」というタイトルで、創立30周年を機にキヤノンが自ら企画制作した本です。

まずは~あとがきを抜粋すると、

「カメラの普及はめざましく、一般写真愛好家の数もまた目を見張るものがあります。しかしながら、カメラの無限の可能性を楽しむところまで到達している数は、まだまだ限られてるのではないでしょうか。そこで、人間、社会、風土、民俗行事など、その道一筋に創作活動を続けてこられた写真作家の先生方に、そのかけがえのない体験を通して、写真への動機と情熱、テーマの発見、それを支える撮影技法をご披露願えれば、一般写真愛好家に好適の指針となるのではないか。そして、この指針を世に広めることは、カメラづくり三十年を通して写真の意味と楽しさの普及を志してきた当社の義務ではないか。」

と書かれており、大きな使命感でキヤノンがこの本を作ったことが感じられます。

参加されている写真作家の先生方を列記しますと(敬称略)、伊奈信男・影山光洋、渡辺義雄、大東元、林忠彦、依田孝喜、小久保善吉、濵谷浩、入江泰吉、石井幸之助、島田謹介、芳賀日出男、岩宮武二、中村立行、秋山庄太郎、八木原茂樹。

 

さて、本ブログ的には前書き!?が長くなりましたが、ここからが本題。Yさん推しの内容は、巻末の項目になる「キヤノンが選んだ撮影地ガイド」なんです。

どこが興味深いのかというと、東京を起点にした全国の撮影地までの行程が当時の旅費とともに記されているのです。

例えば、節分をテーマに東京の本門寺と京都の吉田神社へは~

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博多どんたくは~

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★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

旅費が記されているので、当時は予算も把握出来る便利な情報だったでしょうし、今となってはその安さにビックリする貴重な資料でもあります。

 

 

2024年1月18日 (木)

どっちが古くて、どっちが新しい方か?

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どちらも元箱入りのオリンパスペン用外付け露出計です。

箱のデザインは同じですが大きさがずいぶんと違うので、タイプの違う露出計かな?と思ってしまうくらいです。

でも、中に入っている露出計はどちらも全く同じ型。

同じ露出計であることが分かってしまえば、「何故にこの差?」の理由は想像しやすいかと思います。

大きい方には発泡スチロール製の緩衝材がシッカリ入っているのですが、小さい方には入っていなくて専用ケースに入った露出計がそのまま入っているのです。

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じゃあ、どちらが新しいのか?古いのか?

同型とはいえ、本体に記された文字が大きい箱の方は「OLYMPUS-PEN F」で、小さい箱の方は「OLYMPUS」。同封されている説明書はレイアウトが全く違うのですが、内容的にどちらが新しくて古いのかを決定できる判断材料がありませんでした。

現代なら資源問題なども含めて簡素化の傾向でしょうから、大きい方が古くて・小さい方が新しいでしょうけど。多分、当時(1960年代)は逆のような気がしますがどうでしょうか??

ただ、説明書のレイアウトは箱が小さい方のがいくらかあか抜けているような気もするんですよねぇ。あ~分からない。下の説明書の画像、左側が箱が大きい方・右側が箱が小さい方です。どちらも「オリンパスペンFメーター」と文字では書いていますが、イラストでは現物と同じように違った表示がされています。

★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

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これ、オリンパスマニアさんの中には、本体に記された「OLYMPUS-PEN F」と「OLYMPUS」で新旧が分かる方がいらっしゃいますよね?教えてくださいませ。

 

 

2024年1月17日 (水)

錦糸町駅近

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、江東橋2丁目。

後から気付いたのだけど、換気扇のフードがちょうどエラみたいな感じなのかな…。

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2024年1月16日 (火)

Carl ZeissじゃなくてC.Z.表記

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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「C.Z.Jena」モノは、3年くらい前のブログで話題にしました。

数日前に「私も入手したんですが~」と、エキザクタマウントのテッサー50mm/F2.8を持って来られたお客さんがいらっしゃいました。

見せていただくと、話題にした時のモノのように名板が二重になっているように見えません。それについて伺うと「私もよく分からなくて試していない…」とのことなので、ゴムを使って名板を回すことを試みてみましたが、やはりこの個体は二重になっていないようでした。

前回のブログ記事を確認しようと「C.Z.Jena」でGoogle検索したら、なんと!検索結果にうちのその記事がトップに表示されました(2024-1-15 13:52現在)。

先の大戦後、東西に分裂したカールツァイスの間で商標をめぐる争いなどがあったために、名板を二重にして表示を変えて出荷したものなどがあったのですよね。残念ながら、私もここらの深い事情については…難しくて詳しくありませんが、製造番号からもう少し何か調べらるかもしれませんね。

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2024年1月15日 (月)

確実にそれなりのすき間がある

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買取りアローカメラの買取職人が以前よく「参ったタヌキは目を見りゃ分かる」と言ってましたが、昨日のその瞬間わたしは多分そんな目をしていたんじゃないかと思います。

持ち込まれた物々交換の品物の中にあった、画像の「SMC PENTAX-DA 18-55mm/F3.5-5.6 AL」。デジタル一眼レフ用の標準ズームとしてたくさん出回っているレンズです。

交換査定のためにサッと見た時に「特に問題ナシ」と判断しました。

お客さんが帰られてから、改めてチェックして販売用の値付けをしようとしている時のこと。後ろ玉に少し付いている埃を飛ばすのとレンズ表面を拭くために、「ふぅ~、はぁ~」としてから軽くレンズを拭いてレンズの中を見たら、凄いくもっていました。「えっ!」ってくらい…。

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自分の目を疑って、後ろからLEDライトで照らして見たら確実にくもってる。「え~?」と思いながら、どこら辺のタマがくもってんだろうなどと見続けていると、端の方から少しずつくもりが減っていくんですよ。

もしや?と、再び「はぁ~」ってしたら、またくもる。レンズの表面じゃなくて、中の方のレンズです。こんなの初めて。どこか隙間から、私の吐いた息がレンズの中の方に入って行っちゃうでしょうね。

今までに何本もこのレンズで同様のチェックをしているので、このレンズ全部が~って話じゃないです。この個体特有の状態・症状。

しばらく放置してクリアになってからデジイチでテストしてみたら、撮影画像は綺麗に撮れてます。

 

最後にちょっと話変わりますが、店に並んでいる商品のレンズを見る時に勝手に「ふぅ~」ってしている人がいらっしゃいますが、唾など飛ぶことあるのでやめてください。さらには勝手に「はぁ~」ってしてから自分のハンカチや服の袖とかで拭こうとする人がいらっしゃいますが、これはもう論外…あなたのものじゃなくて商品ですからね。

 

 

2024年1月14日 (日)

刻印ミスの格差

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半月前に話題にしているBEL-VIEWのフィルターなんですが、その時は全く気付きませんでした。

2枚あるうちの1枚に刻印ミスがあったのです。

「BEL-VIEW」の最初の「E」の文字に横棒が1本足りなくて、「[」みたいになっちゃっているのです。

これがもし、ニコン製品なんかだったら大騒ぎで刻印ミスを理由にプレミア付けて、余計に値付けしちゃったりしそうなんですが、三栄産業のBEL-VIEWブランドの刻印ミスだと、「まぁ~ね、仕方ないか」みたいに思って、値付けもそのまま…いや逆に低い値付けになっちゃったりしそうで~。

どうなんでしょう、こういう差別。

で、以前にも紹介したことありますが、大ニコンさんの刻印ミス物件のリンクを貼っておきます。

大ニコンさん…案外とありました…。

 

 

2024年1月13日 (土)

目玉の由来は何なんだろ?

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完全に私の認識違いでしかないのですが、このカメラ「ニコン ズーム300AF」を見ると、『目玉オヤジのカメラ!』と思ってしまうのです。

実際のところ、目玉オヤジを宣伝のキャラクターとして使い始めたのは単焦点レンズを搭載して、描写も評判の良かった「ニコン AF600」なんです。

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ただ、AF600のズーム版がズーム300AFと言えるくらいのラインナップだったので、大違い〜というわけでは無く、ズーム300AF登場時に「目玉ズームの誕生ぢゃっ」なんてコピーも使われています。

私の言い訳としては、ズーム300AFのレンズの上方にある黒い2つの丸い部分が目玉みたいじゃん!というところなんですが、ある人に言われたことがあります…「そもそも、目玉オヤジは目玉1つだけだから!」と。まぁ、おっしゃる通りなんですよね。

じゃあ、目玉オヤジをキャラクターに使用した由来は何なのか?を知りたかったのですが、今回は調べきれませんでした。

さて、この個体。ボディ上面にある操作ボタンが普通に使えるので良い状態です。

ズーム300AFもAF600も、どういうわけか⁉︎残念なことに、上面の操作ボタンの反応が鈍って凄い深く押さないと反応しない個体が増えて来ていますので。

 

 

2024年1月12日 (金)

オートマジック

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「フジカ35オートマチック」だと思っていたら、「フジカ35オートマジック」でした。

あんまり見かけない機種です。発売は1961年。

その名の由来はよく分かりませんが…、当時の説明書の冒頭に「操作を最も簡便にするために3つの完全自動機構を組み込んであります」と書いてあって、その3つが

  • 絞りが自動的に調整される。
  • シャッター速度が自動的にきまる。
  • 撮影できる明るさかどうか自動的に表示される。

とあるのですが、実際はムムム…な点があります。

シャッター速度はASA10~40を選べば1/40秒に固定、ASA50~200を選べば1/200秒に固定されることが始めから設定されているので、これを自動と呼べるのかどうか!?「撮影できる明るさかどうか自動的に表示される」というのも、露出計の指標(それ自体が簡単な絞りと一体)がファインダーに投影されているだけ…のこと。

そんなあたりから、オートマチックを名乗ることは憚られてオートマジックなのかと…笑。ま、これはかなり勝手な憶測です。

また、ちょっとゴツめなデザインがリコーオート35やオート35Vに似ているなぁ~と思ったら、発売時期がほぼ同じでした。