写真の話 Canon
常連Yさんが持ち込まれた「ア」物件の中にあった本で、この本にはYさんからの推し情報があります。
昭和42年(1967年)に発行された「写真の話」というタイトルで、創立30周年を機にキヤノンが自ら企画制作した本です。
まずは~あとがきを抜粋すると、
「カメラの普及はめざましく、一般写真愛好家の数もまた目を見張るものがあります。しかしながら、カメラの無限の可能性を楽しむところまで到達している数は、まだまだ限られてるのではないでしょうか。そこで、人間、社会、風土、民俗行事など、その道一筋に創作活動を続けてこられた写真作家の先生方に、そのかけがえのない体験を通して、写真への動機と情熱、テーマの発見、それを支える撮影技法をご披露願えれば、一般写真愛好家に好適の指針となるのではないか。そして、この指針を世に広めることは、カメラづくり三十年を通して写真の意味と楽しさの普及を志してきた当社の義務ではないか。」
と書かれており、大きな使命感でキヤノンがこの本を作ったことが感じられます。
参加されている写真作家の先生方を列記しますと(敬称略)、伊奈信男・影山光洋、渡辺義雄、大東元、林忠彦、依田孝喜、小久保善吉、濵谷浩、入江泰吉、石井幸之助、島田謹介、芳賀日出男、岩宮武二、中村立行、秋山庄太郎、八木原茂樹。
さて、本ブログ的には前書き!?が長くなりましたが、ここからが本題。Yさん推しの内容は、巻末の項目になる「キヤノンが選んだ撮影地ガイド」なんです。
どこが興味深いのかというと、東京を起点にした全国の撮影地までの行程が当時の旅費とともに記されているのです。
例えば、節分をテーマに東京の本門寺と京都の吉田神社へは~
博多どんたくは~
★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。
旅費が記されているので、当時は予算も把握出来る便利な情報だったでしょうし、今となってはその安さにビックリする貴重な資料でもあります。
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