我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2009年9月20日 (日)

リコー オート35V

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この2台のカメラ、良く似ていますよね。左手は日本の「リコーオート35V」というモデルで、右手は「ロシアのゾルキー10」というモデル。どうしてこんなに似ているのかと言うと、右手のカメラが左手のカメラを模しているからです。

模されたリコーオート35Vは1961年発売。オート35Vの2年前に発売された「オート35」もデザインはほぼ同じ。今見ても「近未来」という言葉が当てはまるくらいの斬新なデザインは、当時の日本市場ではあまり受け入れられなったものの、アメリカ市場ではそのデザイン性が評価されたそうです。

そのデザインについて、リコーさんのウェブから少々言葉を拝借すると「在来のライカ型カメラから脱却して、前面カバー式で上下二分割、革張りは廃した」とあります。

模した方のゾルキー10、ゾルキーといえばバルナック型のコピーライカが有名ですが、この10ではリコーさんをコピーしてしまったわけです...。登場した時期が定かではないのですが、1959年(リコーオート35の登場年)以降であることには間違いないと思います。

この2台を比べてみると、全体のフォルム(ゾルキーは前面カバーが二分割ではないが)やシャッターボタンの位置、トリガー巻上げで巻き戻しレバーもフィルムカウンターも底面にあることなど、ほとんどそのすべてが同じ体裁。

唯一の大きな差は、ゾルキー10が距離計連動ファインダーを内蔵している点。何でコピーの方が優れていて、それもカメラマニアに喜ばれそうな機能が付いている…と不満というか嫉妬というか…不思議な疑問点に気付きました。

しかし、この点もリコーさんのウェブを見て解決。リコーオート35には海外向けに距離計連動ファインダーを内蔵したモデルがあったそうです。納得!

「近未来」という感覚が気になって、1990年代生れの大学生にこのカメラのデザインについて聞いてみたところ、「宇宙っぽい」とか、やはり「近未来」という言葉が出てきたので、ひとまずはジェネレーションギャップの無さに一安心。

いや、そんな心配より凄いことは、今から50年前にこういうデザインのカメラを製品化していたことがビックリです。

この2台、しばらくの間は我楽多屋店内に展示しておきます(ただし、預かりモノなので販売は出来ません)。