我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2015年5月

2015年5月31日 (日)

SGOOD 85mmファインダー

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カメラ屋人生20余年、恥をさらします。

ライツの85mmビューファインダー「SGOOD」について。

先に言い訳をしておくと、初めて見たわけじゃないですし忘れていた~という方が正しいのかもしれませんけど、まぁ~不覚には違いありません。

新たに入って来たアクセサリー類をチェック中のこと。「SGOOD」の見え具合を確認しようと覗いてみて、「あれれ?フレームが見えないなぁ~」と。

ちょっと角度を変えたりして覗くと微妙に見えなくもないが、眼鏡をしているからか!?と思って眼鏡を外して覗いてみても見えないものは見えない。それは自分の眼が相当に悪いからかも。。。

そこでひらめいたのが、「眼鏡をしているが乱視矯正が目的で、俺はそんなに目は悪くない!」と言っている買取名人。

買取名人に「このファインダー、フレームが見えないんだが。。。」と手渡すと、「全然大丈夫でしょ!」と言いながら覗いた向きが、さっき自分が覗いたのと逆側っ!

そりゃ~大丈夫なんでしょ。。。私が間違った逆側から覗いてたんだから。。。恐れ入りました。。。

「Ernst Leitz ~」って記された側から覗くんじゃなくて、径が大きくて周辺が黒い側から覗くのが正しいのです。

まぁ、その場にお客さんがいらっしゃらなかったから良いけど、穴があったら入りたい気持ちってやつです。

でも、ですね。ボディに付けた格好を見ても、逆側の方がスマートに見えませんか!?

↓ これ正しい向きでの装着。

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↓ これ逆向きでの装着。

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2015年5月30日 (土)

フィルムカッター

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これご存知ですか?

バルナック型ライカへのフィルム装填には、ちょっとコツが必要です。ボディ底面を外すだけの構造なので、背面は完全に閉ざされたまま。そこへフィルムを落とし込む際に、途中でフィルムが引っかかってしまうことが多いのです...。

フィルムに長いベロがあれば引っ掛かりにくくなるので、手慣れた人であればハサミでチョキチョキ~!ってのも可能ですが、切り口がキレイでないと、そこからフィルムが切れてしまったりなんてこともあって、なかなか難しいもの。

ならば、キレイに長いベロを作る工具を作ってしまえ!ということで、これがそれなんです。「ABLON」といってライツの純正品です。

この「ABLON」を開いた中には2か所の突起があるので、ここにパーフォレーションを合わせてフィルムを固定して、閉じてから型に合わせてスーッと切れば良いのです。

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バルナック型ライカにフィルムを上手く装填する方法には長いベロを作らずとも、カードのような、少し硬質で薄目な板状のものをあてがって装填する方法もあります。

 

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2015年5月29日 (金)

二眼カメラ二種

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たまには、こんなくだらないこともお許しください。。。

少し前にお騒がせした、謎の大きな二眼レフ。当初、カメラかどうかも分からなかったのですが、お客さんからご教授いただいて無事解決しました。本物のカメラでした。

しかし、この「携帯式YC75×100」(上の画像左側)、名前と違ってデカいんですよね!

がぁ、上の画像では小振りな二眼レフ「フォクトレンダーBRILLANT」(上の画像右側)と何故か同じくらいの大きさに写っています。

そんなの遠近法だろ!分かるよ直ぐに!と言われてしまうのも分かっておりますが、下の画像をご覧ください。

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こんなに離れてやっと同じ大きさに見えるってのも凄いと思いません!!??という、くだらない締めでございます。

 

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2015年5月28日 (木)

ゾーンフォーカスのイラストが

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ミノルチナPのボディ上面にあるインジケーター。右側の赤針と緑の指標は露出計。左側の緑針はゾーンフォーカス用のもので、3段階のイラストを指標として合わせるのですが、、、

そのイラストは上から遠距離・中距離・近距離をイメージしたものが描かれています。まぁ、よくあるパターンです。

今までに2回ほど、ちょっと不思議系なイラストに突っ込みを入れたことがありましたが、今回のはちょっと微笑ましい~系。

*過去の2回、かなり笑えると思うので是非見てみてください。

 

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で、今回のミノルチナPはどうなのかというと~真ん中の中距離のイラスト、人間3人の全身を捉えたイメージ。多分、親子3人でしょうね。微妙に手が込んでいて、右端のお母さんは片手を挙げ、左端の子供は微妙にポーズを取っているのか、落ち着かない子なのか、、、身体が少し斜めに傾いているのでした。

なんか微笑ましい。

 

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2015年5月27日 (水)

報道写真と戦争

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、今回に限り「先週買ったもの行ったとこ」にします。

オリンパスギャラリー東京が神田から新宿に移ったこけら落としの写真展を西新宿に見に行き、そのすぐそばにあるブックファーストにて「報道写真と戦争」(白山眞理著)を購入しました。

昨秋発行されてからとても気になっていたのですが、ついに手にする機会を得ました!

理想は1週間で読み切って、ここに感想を書き込めれば~と思ったのですが、まだ半分も読んでいないので、何に惹かれて入手したのか~を記しておきます。

それは帯に書かれている、「名取洋之助・木村伊兵衛・土門拳…。その写真は、報道か?宣伝か?向き合うは、体制か?大衆か?」ってあたりですね。

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  • 〈報道写真〉と戦争
  • 発行:吉川弘文館
  • 著者:白山眞理
  • 定価:4,800円+税

2015年5月26日 (火)

ペンW(ワイド)

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ハーフ判カメラというと「オリンパスペン」と言っても過言でないくらい、そのイメージが強いのですが、その中で唯一、中古市場でビックリするくらいの市場性を保っている機種があります。

それが「ペンW」。

*上の画像は右から、「ペンW」+「ペン」+「ペンS」

当時の販売期間が短く、台数もそれ程出なかったので確かに希少性も高いのですが、それ以上に森山大道先生が使い倒したカメラである~とか、ペンシリーズで唯一ブラックボディしかない~とか、広角レンズ搭載されてる~とか、そんな理由がプラスされて高値を維持しています。

しかし、冷めた目で見ると、ベースとなったオリジナルのペンの28㎜やペンSの30㎜レンズに対して、ペンWは25㎜とワイド版とはいえ、3㎜~5㎜(フルサイズ換算で4~7㎜)しか変わらないのです。

ブラックボディだったとはいえ、当時の定価ではペンSの8,800円に対して、ペンW10,000円。もともと値段はそれ程には変わらなかったのです。。。

広角~という撮影面での実質的な部分を言うのであれば、実は、リコーオートハーフやキャディなどは、ふつうにペンWと同じ25㎜レンズを搭載しているのです。これ、知ってましたか???

*下の画像は、上が「リコーキャディ」、下が「リコーオートハーフE」、右が「オリンパスペンW」。

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2015年5月25日 (月)

英気を養う...

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一昨日のがらくた市、閉店間際にご来店されたお客さん。Facebookで友達登録もさせていただいているミュージシャンの方だったので、お顔を拝見した途端に「今夜近くでライブをされるんだ!」と思い出しました。

「リハーサル終わったので、少し英気を養いにこちらへ(笑)」とのこと。その時、開演時間まで残り40分程。

するとその方、悩ましいレンズを発見してしまいました。

かなり迷われてますが、その日のトークショーで長徳先生にも「二代目は絶対に薦めないからなぁ~」と言われたように、私は基本押し売り!?はしません。。。

うちの閉店時間が迫り、いや、それはいいんです。開演時間まで30分を切り、こんなに悩ましてしまって良いのかぁ~?とこちらが不安になりました。

だって、英気を養いに来られたのに、モヤモヤしたままお帰しして演奏に影響が出てしまっては本末転倒!?

つい私の口から、「あっ!今日はがらくた市ですから、その値札から1割引きですからね!」と、背中を押すようなことを言ってしまいました。

程なく、「いただいていきます!」とお客さん。

きっとライブでいい演奏をされたことと思います。お買上げありがとうございました!

*上の画像はイメージで、今回お買上げいただいたレンズとは関係ありません。

 

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2015年5月24日 (日)

ライカのバッグ

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このこじんまりとしたバッグ、Leicaのネーム入りです。

オリーブカラーのデジタルカメラ限定モデル「D-LUX4 サファリ」と、セット売りされていたバッグだそうです。

さすが専用バッグだけあってシッカリした仕切りがあって、ボディ以外にも専用グリップやファインダー、フラッシュユニットなども収納出来るようになっているのだそうです(バッグだけなので試しようがなかった...)。

なんと、底面にある4つのゴム足にもLeicaマークを入れる凝りよう。

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でも、それより気になったのが、背面の下の方になるファスナー。「こんな所に隠しポケット?」などと思いながら、ファスナーを開けてみたら「レインカバー」でした。

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ぐる~っとバッグに被せるとこんな状態になります。

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これを見て、少し前に話題にしたオリンパスの不思議なバッグを思い出しました。あれはいまだに何なのか不明ですが、その利便性は比ではないですね(笑)。

 

そういえば、少し前にライカのこんなコンビネーションバッグも入っています。オリーブ色に染められた革製で、中は立派な仕切りが付いていてレンズ数本やフィルムなどが分けて収納が可能です。

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2015年5月23日 (土)

露出合わせ~

露出計が内蔵されていない完全マニュアル露出の古いカメラには、露出表などがボディに貼られているものがあります。

二眼レフなどは背面が大きいこともあるのか、こんな感じのが貼られていたりします。

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今、店にあるカメラには、他にいいサンプルになるものが少なく申し訳ないのですが、このオリンパスワイドSの裏蓋には、ライトバリュー換算表が取り付けられています。

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このカメラ、露出計は内蔵していませんけど、ライトバリューに対応しているので、裏蓋に貼られたライトバリュー換算表で読み取ったライトバリュー値に合わせれば適正露出が得られるというもの。

この換算表、以前に紹介した「セノガイド」や「関式サロン露出計」によく似ていますよね。

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でも、これはあれらほど読み取りが複雑じゃなさそうなので、ちょっと読み取ってみようと努力してみました。

まずは、装填したフィルムの感度に指標を合わせます。

そして、被写体がどのようなものか、上方に描かれた8つのイラストから選択します。海/山/運動会/平地の景色/町中/日向の人物/日影の人物/外光が届いてる室内の8つの中から。*私の言い回しなので正しい表現かどうか不安…。

さらに、天候も4つの中から選択します。快晴/晴れ/薄曇り/曇り・雨の4つの中から。

円盤を回して、選択した2つの項目を合わせれば良いのです。その時、最初に感度を合わせた指標の先にある数字(6~18)が、適正なライトバリュー値です。

上の画像では、感度「100」、「町中」、「快晴」という条件として合せています。その結果、ライドバリュー「14」が示されています。

ただ、付加情報があります。円盤の円周部黒地のところに書かれている文字。3月4月9月10月の午前9時から午後3時までは「±0」と書いてあるからいいのだけど、5月~8月は「+1」とあるので、先程得られたライトバリュー値にプラス1。11月~2月は「-1」とあるので、先程得られたライトバリュー値にマイナス1することになります。

レンズ鏡胴部にある小窓から、先程得られた数値が見えるように合わせれば、適正露出が得られます。

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画像では、シャッタースピード1/250、絞り8になっています。

 

そういえば、、、最近はあまり見掛けませんけど、フィルムのパッケージにこういう表が記されているのが普通でしたよね。

Fufi

 

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2015年5月22日 (金)

ハーフ・ブーム

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ここ数年、テレビに出て来るタレントさんにモデル出身のハーフの人が多いのは皆さんもお気付きでしょう。ちょっとしたブームなんだと思います。

フィルムカメラにもハーフ判がブームになった時代がありました。今から50年程前の出来事。

当時、写真自体がお金のかかる系の遊び・趣味でしたから、現像代やフィルム代を節約する意味でも、倍の枚数が撮れるハーフ判のカメラがブームになった~のでしょう。

時代は変わって、デジタル全盛の今。「フィルム好きなんだけど、お金がかかる~」と不満をもらす人が多いのは事実。

以前にも触れましたが、50年前の物価と今の物価が大きく変わっているのに、フィルム現像代やプリント代は決して金額的には大きく変わっていません。ということは、相対的には安くなっているのだけども、デジタルのランニングコストが非常に低いことで「高く~」感じてしまうのですよねぇ。

さて、どういうわけか...最近の我楽多屋にはハーフ判のカメラが多数揃って来ています。

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