我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2015年5月26日 (火)

ペンW(ワイド)

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ハーフ判カメラというと「オリンパスペン」と言っても過言でないくらい、そのイメージが強いのですが、その中で唯一、中古市場でビックリするくらいの市場性を保っている機種があります。

それが「ペンW」。

*上の画像は右から、「ペンW」+「ペン」+「ペンS」

当時の販売期間が短く、台数もそれ程出なかったので確かに希少性も高いのですが、それ以上に森山大道先生が使い倒したカメラである~とか、ペンシリーズで唯一ブラックボディしかない~とか、広角レンズ搭載されてる~とか、そんな理由がプラスされて高値を維持しています。

しかし、冷めた目で見ると、ベースとなったオリジナルのペンの28㎜やペンSの30㎜レンズに対して、ペンWは25㎜とワイド版とはいえ、3㎜~5㎜(フルサイズ換算で4~7㎜)しか変わらないのです。

ブラックボディだったとはいえ、当時の定価ではペンSの8,800円に対して、ペンW10,000円。もともと値段はそれ程には変わらなかったのです。。。

広角~という撮影面での実質的な部分を言うのであれば、実は、リコーオートハーフやキャディなどは、ふつうにペンWと同じ25㎜レンズを搭載しているのです。これ、知ってましたか???

*下の画像は、上が「リコーキャディ」、下が「リコーオートハーフE」、右が「オリンパスペンW」。

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