我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年1月15日 (月)

確実にそれなりのすき間がある

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買取りアローカメラの買取職人が以前よく「参ったタヌキは目を見りゃ分かる」と言ってましたが、昨日のその瞬間わたしは多分そんな目をしていたんじゃないかと思います。

持ち込まれた物々交換の品物の中にあった、画像の「SMC PENTAX-DA 18-55mm/F3.5-5.6 AL」。デジタル一眼レフ用の標準ズームとしてたくさん出回っているレンズです。

交換査定のためにサッと見た時に「特に問題ナシ」と判断しました。

お客さんが帰られてから、改めてチェックして販売用の値付けをしようとしている時のこと。後ろ玉に少し付いている埃を飛ばすのとレンズ表面を拭くために、「ふぅ~、はぁ~」としてから軽くレンズを拭いてレンズの中を見たら、凄いくもっていました。「えっ!」ってくらい…。

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自分の目を疑って、後ろからLEDライトで照らして見たら確実にくもってる。「え~?」と思いながら、どこら辺のタマがくもってんだろうなどと見続けていると、端の方から少しずつくもりが減っていくんですよ。

もしや?と、再び「はぁ~」ってしたら、またくもる。レンズの表面じゃなくて、中の方のレンズです。こんなの初めて。どこか隙間から、私の吐いた息がレンズの中の方に入って行っちゃうでしょうね。

今までに何本もこのレンズで同様のチェックをしているので、このレンズ全部が~って話じゃないです。この個体特有の状態・症状。

しばらく放置してクリアになってからデジイチでテストしてみたら、撮影画像は綺麗に撮れてます。

 

最後にちょっと話変わりますが、店に並んでいる商品のレンズを見る時に勝手に「ふぅ~」ってしている人がいらっしゃいますが、唾など飛ぶことあるのでやめてください。さらには勝手に「はぁ~」ってしてから自分のハンカチや服の袖とかで拭こうとする人がいらっしゃいますが、これはもう論外…あなたのものじゃなくて商品ですからね。

 

 

2024年1月14日 (日)

刻印ミスの格差

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半月前に話題にしているBEL-VIEWのフィルターなんですが、その時は全く気付きませんでした。

2枚あるうちの1枚に刻印ミスがあったのです。

「BEL-VIEW」の最初の「E」の文字に横棒が1本足りなくて、「[」みたいになっちゃっているのです。

これがもし、ニコン製品なんかだったら大騒ぎで刻印ミスを理由にプレミア付けて、余計に値付けしちゃったりしそうなんですが、三栄産業のBEL-VIEWブランドの刻印ミスだと、「まぁ~ね、仕方ないか」みたいに思って、値付けもそのまま…いや逆に低い値付けになっちゃったりしそうで~。

どうなんでしょう、こういう差別。

で、以前にも紹介したことありますが、大ニコンさんの刻印ミス物件のリンクを貼っておきます。

大ニコンさん…案外とありました…。

 

 

2024年1月13日 (土)

目玉の由来は何なんだろ?

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完全に私の認識違いでしかないのですが、このカメラ「ニコン ズーム300AF」を見ると、『目玉オヤジのカメラ!』と思ってしまうのです。

実際のところ、目玉オヤジを宣伝のキャラクターとして使い始めたのは単焦点レンズを搭載して、描写も評判の良かった「ニコン AF600」なんです。

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ただ、AF600のズーム版がズーム300AFと言えるくらいのラインナップだったので、大違い〜というわけでは無く、ズーム300AF登場時に「目玉ズームの誕生ぢゃっ」なんてコピーも使われています。

私の言い訳としては、ズーム300AFのレンズの上方にある黒い2つの丸い部分が目玉みたいじゃん!というところなんですが、ある人に言われたことがあります…「そもそも、目玉オヤジは目玉1つだけだから!」と。まぁ、おっしゃる通りなんですよね。

じゃあ、目玉オヤジをキャラクターに使用した由来は何なのか?を知りたかったのですが、今回は調べきれませんでした。

さて、この個体。ボディ上面にある操作ボタンが普通に使えるので良い状態です。

ズーム300AFもAF600も、どういうわけか⁉︎残念なことに、上面の操作ボタンの反応が鈍って凄い深く押さないと反応しない個体が増えて来ていますので。

 

 

2024年1月12日 (金)

オートマジック

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「フジカ35オートマチック」だと思っていたら、「フジカ35オートマジック」でした。

あんまり見かけない機種です。発売は1961年。

その名の由来はよく分かりませんが…、当時の説明書の冒頭に「操作を最も簡便にするために3つの完全自動機構を組み込んであります」と書いてあって、その3つが

  • 絞りが自動的に調整される。
  • シャッター速度が自動的にきまる。
  • 撮影できる明るさかどうか自動的に表示される。

とあるのですが、実際はムムム…な点があります。

シャッター速度はASA10~40を選べば1/40秒に固定、ASA50~200を選べば1/200秒に固定されることが始めから設定されているので、これを自動と呼べるのかどうか!?「撮影できる明るさかどうか自動的に表示される」というのも、露出計の指標(それ自体が簡単な絞りと一体)がファインダーに投影されているだけ…のこと。

そんなあたりから、オートマチックを名乗ることは憚られてオートマジックなのかと…笑。ま、これはかなり勝手な憶測です。

また、ちょっとゴツめなデザインがリコーオート35やオート35Vに似ているなぁ~と思ったら、発売時期がほぼ同じでした。

 

 

2024年1月11日 (木)

このレンズに何があったのか?

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この「NIKKOR-Q Auto 1:3.5 f=135mm」の状態がとても不思議なのです。

レンズ本体と同じ製造番号が記された元箱に入っていて、その元箱は決して凄い綺麗な状態ではありません。

箱を開けてみたら、レンズを収納しているプラケースがかなり汚い。傷や擦れみたいなのが多数みられます。

この時点でレンズ本体への期待値はだだ下がり…だったのですが、プラケースから出してみたら~レンズの外装は未使用?と思えるくらいに塗装の擦れやテカリなどが無いのです。

そして、肝心のレンズ自体。それなりにカビやクモリがありました。

外装綺麗だけど中がダメなのは、未使用長期保管品にありがちな典型的なパターン!

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でも、今回の品物には不思議なところがあって、レンズ外装の最先端部に1ヵ所大きな凹みがあって、フィルターがネジ込めない程度なんです。なので、未使用品ではない。そして、プラケースが異常に汚い点。

このレンズにどんな経緯があったのか!?いろいろと想像してみるのが楽しそうです。

 

 

2024年1月10日 (水)

カモメの学校

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、お台場海浜公園です。

集まったカモメが3人から何かを教わっているみたいですね。

ホントはエサをもらえるのを待ってるだけなんでしょうけど。

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2024年1月 9日 (火)

物々交換~ちょい下取り~お布施

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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画像は昨日、物々交換で持ち込まれた品物です。

キヤノン7、ミノルタAF24ミリなど少しオッと思うモノもありますが、確認するとそれぞれ少し難点ある状態でした。お客さんもそれを承知されていらっしゃるようで、私が提示した交換査定額に異論なくご了解くださいました。同額の品物も見つけられて、差額のやり取りなどなくスムーズに物々交換が成立しました。

物々交換には違いないのですが、上記のようなやり取りとは違ってこんなパターンも時々あります。

お客さんが「物々交換とかではなくて、これは置いていきますから気にしないでください」などと言って品物を持ち込まれるパターン。お客さんとしては、値を付けてもらうほどのモノじゃないからいい具合にしてください~ということなんだと思います。

そんな時は~その日にお買い上げ品があれば少し値引きさせていただくとか、その日に無くても次回に持ち越し~などの方法を取らせていただくようにしています。私はこれを「ちょい下取り」なんて呼んでます。

お客さんが思われているより、私の評価が高い場合もあるので、ちゃんと物々交換的な交換査定をさせていただける場合もあります。

さらに、新年早々のこと。某常連さんが「これはお布施ですからね」と念を押すように、不動カメラ2台とくもりレンズ1本持ち込まれたパターンがありました。こういう場合だって、店としてはタダで頂戴してしまうことはなかなか出来ないものです。そのお客さんに何らか御利益のあるように心掛けております。

欲しいモノは無いしモノを減らすのが目的だから~という方の場合は、もちろん買取りで対応させていただきますのでご安心ください。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第291回目のテーマは「デジタルライカにボロボロのオートトプコール35ミリをつけるのが私のベストな写真術」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html

  

*閲覧は2024年4月初旬まで

 

2024年1月 8日 (月)

カニに負けたキヤノンFTb

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常連さんが何かの拍子に「何故だかやっぱり、ブラックボディの方が巻上げが滑らかな機種があるんですよね」と言われました。

「そういえば!ずいぶん前にそういう話をしましたよねぇ」と答えると、「ブログを始められた頃ですよね」と常連さん。

後で調べたら、ブログで話題にしたのが2008年4月22日のこと。その年の3月5日からブログを始めたので、僅か1ヶ月後のこと。凄い記憶力~とビックリしました。

話を戻して、常連さんがその話をされた少し後に「アッ」と言って、我楽多屋のウインドウに並んでいたキヤノンFTbのブラックに気付かれました。

レンズに少しカビがあったり、1/1000秒が不調だったり、ボディ側のレンズマウント部に微妙なガタつきが合ったり...のちょいジャンク品。買おうかどうしようか迷われていらっしゃいましたが「カニを買ってしまったので、ちょっと考えます」と常連さん。

私は調子いいこと言って売ったり~押し売りみたいなのは一切しないことにしているので、常連さんの判断に異論は全くないのですが~「カニに負けたのか…」と思うと、ちょっと滑稽に思えてきました。

 

 

2024年1月 7日 (日)

社章マニア!?

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もう何年も前に失くしたと思っていた、アローカメラの社章が昨日引き出しの中から発掘されました。店や家など何度か探していたのに、急に?出て来ました。

半世紀くらい前に作られた社章で、30年前に私が前の仕事をやめてアローカメラで働くようになった時に1個渡されたものです。

だからと言って、今これを付けて店に立とうというわけではありません。時々、アローカメラの買取り業務を手伝うこともありますが、私は今は我楽多屋の人間ですから~(^^)。というのも変な言い方ですけどね…。

こうしてやっと、アローカメラの社章を見つけ出したところで一緒にお見せするのが、フジフイルムとマツダ(自動車)の社章。

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過去に勤めていたわけでもないのに、何年も前から何故か持っているのです。カメラ関係のがらくた整理中に出て来たのです。かつて、これらの会社にお勤めだった人のがらくたに紛れ込んでしまって、それがうちの店へやって来たんじゃないかと思います。

これら2社の社章と比較したくて、ずっとアローカメラの社章を探していたんですが(笑)、こうして並べてみると自分がまるで社章マニアみたいで可笑しく思えてきました(>_<)