少し前にお客さんとこんな話をしました。
ニコンFのアイレベルファインダーって~かなりボコボコのを案外と見掛けますよねぇ~。いっそのこと、貫禄あるアイレベルファインダーを集めて展示会とかコンテストとかしたら面白いんじゃないの!?と。
あ…これは偽貫禄の話じゃなくて、本貫録の話ですからね(^^)
ニコンFはご承知のようにプロ使用された個体も多く。激しく使い込んで外観が痛んでも、堅牢ゆえにカメラとしての機能は長寿命。そうなれば、必然的に貫禄ある個体も多くなるというもの。
「さんかくあたま」とも呼ばれるアイレベルファインダーは、その尖がった形状でボディのてっぺんに付いているわけだから、余計にぶつかったり擦れたりして貫禄がでるのでしょう。
時々、物々交換をご利用くださるお客さん、今回はカメラ2台と細々としたモノをご持参されました。
2台のうちの1台が、ニコンF。
「何やら魅力的だなぁ~」と思う人も多いのではないでしょうか。でも、いろいろとジャンク要素があって、それを箇条書きにしたメモを添えてくださいました。
その内容についてはメモ書きを見て解釈してください。
今日ネタにしたのは、メモ書きの中に一つだけジョークが書かれていたから。「*インテル入ってません!」ですって(>_<)
たしかに、「intel inside」のシールが遊びで貼られていますけど(笑)
長年にわたって日本のフィルムカメラを引っ張て来たトップ2のメーカーといえば、ニコンとキヤノン。異論のある人は居ないと思います。
この2つのメーカーはご存知のように、そのカラーが対照的です。新技術を先取りする傾向のあるキヤノンに対して、ニコンはじっくりと煮詰めていくような感。
それは製品展開にも現れたりします。例えば一眼レフカメラのAF化で、キヤノンはマウントまで変えることで一気に高性能を目指したのに対して、ニコンは不変のFマウントにこだわってMFレンズも併用出来るようなスタイルでした。
このことは、ユーザー側に高性能化の代わりにシステムを一気に変更することを求めたキヤノンと、絶対性能では劣っていたとしても旧システムも併用が出来ることで、ユーザー側に一気に負担を求めなかったニコンとも言えます。
前置きが長くなりました。そんなキヤノンなのに「ペリクルミラー機」にはこだわった~ってことが、私には印象深いと思ったのです。
時代ごとに、「ペリックス」「EOS RT」「EOS-1 RS」「EOS-1N RS」、プロ向けにはF-1にも改造モデルがありました。
ミラーレスのデジタルカメラ時代になって、これ以上は継続しないでしょうけど。
本日5月26日は第4土曜日なので、午後2時から恒例の全品1割引きサービスを行ないます。
コニカの全天候型カメラ「MANBOW(マンボウ)」が出て来たので、このカメラにはもっと派手なカラーバリエーションがあったはずなんだけど~と思って、過去ログを検索しました。
前に紹介していたのは、コニカの「jump AUTO」でした。でも、よく似たデザイン。
今回知ったのは、MANBOWにもこの濃紺×黒ボディ以外に白っぽい明るいカラーのモデルがあった模様。そして、輸出用は「MANBOW」ではなくて「jump」ってモデル名だったそうです。
MANBOW(及びjump)はフィルム巻上げが手動なんですが、巻上げを自動にした後継モデルについては国内でもMANBOW名義をやめて、「jump AUTO」を名乗るようになり、派手なカラーバリエーションが揃うようになったみたいです。
*AUTOになったのは巻上げだけでなくて、フィルム感度設定やフラッシュ機能などオートになったようです。
先週、リコーフレックスの桐箱を話題にしましたが、その直前(厳密に言うとブログの原稿は書き終わっていてアップする前)に長徳先生とお会いした時、桐箱の話で盛り上がりました。
私は桐箱に入れるようなものは「デリケートで高価なもの」という認識でいました。
着物や陶器、高級果実など。カメラではバブルの頃に発売されたゴールドモデル(ニコンFAやコンタックスRTSなど)も桐箱に入っていました。場合によっては、高価なものに見せるため桐箱に入れる~なんて方法もあるのかもしれませんね。
戦後間もない頃のリコーフレックスがどういう意味合いで桐箱入りだったのか?その一番の理由ではないかもしれませんが、やはりデリケートで高価なものという意味合いはあったはずです。
そして、長徳先生から聞いた話で興味深く思ったのは、当時、進駐軍の関係者なんかが本国への土産モノとして日本のカメラを持って帰る~という需要があって、彼らの価値観では桐箱に入っていることがデリケートで高価なもの~という認識はなかったんじゃないか?という見方をされていたこと。
同時期の豆カメラでリコーが造った「ステキー」も桐箱に入っていました。このカメラは日本国内よりも海外の方で評価が高かったそうです。
向こうでは、缶や樹脂などの入れ物が普及していたであろうから、アジアの日本では木製の箱にカメラを入れている~という文化の違いを面白がっていたんじゃないだろうか!?とか。
あと、リコーGR1が発売される時に長徳先生は桐箱に入れることを提案したらしいが却下された…という話もお聞き出来ました。当時、長徳先生ご自身で桐箱を探しに行って、桐箱自体は決して高価なものではないという点まで調べたそうですが。
で、興味本位で小さな桐箱(へその緒入れサイズ)を入手してみました。何か小物を入れて置こうと思います。家を探せば何処かに自分のへその緒が実際に入ってる桐箱もありますけどね。
あるお客さんから悲痛な訴え!?を受けました。
画像に写っているもの中で我楽多屋で買っていただいたものはストラップだけ(300円)なのですが、それ以外の品物は某店で買ったものなんだそうです。
その値段、ボディ(キヤノEOS10)10円・キヤノン純正標準ズームレンズ(カビがそれなりにあり)200円・レンズフロントキャップ(200円)・EOS ART CODE BOOKはバーコードリーダー付きで無料、だったそうです。
10円のボディの程度がとても良いので、ジャンク箱の中でこれ以上ガチャガチャにされないよう急いで救出したのだと。200円のレンズを付けて撮ったらちゃんと写ったそうです。
お客さん曰く「どうして、動くしこんな綺麗なカメラが10円なんでしょうね。モノの価値を下げてしまってるようで悲しいんですけど…」と。
それをキッカケにいろいろな話をさせていただきました。お客さんがされているお仕事の業界の話も含めて。
10円のEOS10について私の勝手な見解ですが、そのお店は機種だけで判断して動作チェックさえしていないのでしょうね。動こうが動かまいがジャンク箱行きの機種なので、10円なんだと思います。あと、そのお店では動いているこれ系のカメラを求めて来る人のことは深く意識していないんでしょうね。
だったら、そもそも引き取らなければいいのに~とか、必ずしも自分の店で売らなくても…とか思っちゃいます。
ライカのフィルムマガジンに小さく記された文字。
それが「N」なのか「Z」なのか、今まで特に考えたことがありませんでした…。
そもそもそれが何を意味しているのか?を考えてみれば良かったのに、とりあえずいろいろと検索していれば分かるだろう~と思って「ライカ・フィルムマガジン・N・Z」などのキーワードで検索したこともあって、どちらなのか決定付ける結果が得られませんでした。
「N」なのか「Z」なのかについて、全く触れられていないのです。
で、たまたまライカの底蓋にある開閉レバーに記されている「auf」と「zu」を思い出して、この「Zu」の「Z」と同じだろう?と思ったのです。
フィルムマガジンは内側と外側の二重構造になっていて、内側の上部に「Z」は記されています。内側と外側をセットした時に回転させて「Z」の文字が、外側に付いている板バネ(細長い板状の金属部分)の位置に来るようにすると、側面のフィルム窓が閉まってロックされた状態になるのです。
なので、日本語では「閉」を意味する「Zu」の「Z」ということで、まず間違いないでしょう。
意味から先に考えればすんなりと結論に達しただろうし、フィルムマガジンを実用したことが無い…のがバレバレ。
負け惜しみを言っておくと、フィルムマガジンの開閉や操作の仕方を知らなかったわけじゃないですよ。理屈を理解したうえで開閉させることは出来ましたが、そこに「Z」を結び付けていなかった~ということ。
物々交換というか、ちょい下取り的にレンズを1本持って来られたお客さんが、これでレンズを包んでいらっしゃいました。
東京の地下鉄路線図がプリントされているんですが、隅っこ「ブロニカ」って書いてあるんです。
ブロニカって、ゼンザブロニカ?とカメラ好きな人なら思っちゃいますよね?
でも、この書体に見覚えない気がするし、下に書いてある「Takeda」って何?という疑問。Takedaってのはレンズ拭きの特殊素材のメーカー?なんて勘ぐってみたり…。考えていたって結論は出ないので、ググってみました。
「ブロニカ」という喘息やアレルギー鼻炎向けの薬があるのですね。そうなると、takedaってのが武田製薬か何かであろう推測も出来てスッキリします。
しかし、Takedaのこの書体が武田製薬工業にも関連会社の武田テバファーマにも武田テバ薬品にも見当たらないんですよね…。
ま、この路線図自体が南北線が四ツ谷止まりで、大江戸線が光が丘~練馬間だけ。それなりに古いものなので、これ以上の詮索はやめようと思いました。
南北線が四ツ谷まで延伸開業したのが1996年3月26日、大江戸線が練馬から新宿まで延伸開業したのが1997年12月19日。この1年半ほどの間の路線図であることが分かったので、このレンズ拭きは約27年のもの。そこまで調べました('ω')ノ