我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年5月

2023年5月21日 (日)

手動絞り

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困った時のお客さんカメラ。もう半月も前にご来店された常連さんのカメラを話題にします。いや、注目は付いているレンズです。

ロシア製の「ZENITAR-H 28mm/F2.8」。アダプター無しでニコンFに付いているので、ニコンマウントです。

お話によると今年入手されたそうで、保証書の日付(出荷日?)は2022年11月。去年といえばもうウクライナとの戦時!?中ですね。製造工場があるクラスノゴルスクはモスクワ。

製造番号が「130060」と「13」で始まるので、2013年製?とか思ったりしましたが、製造初年が2013年では?という意見も。だとすると、60番目の製造?、製造初年から9年も経ってるのに製造数が少なくないか?という見方も。ま、製造番号の実際のところは不明です。

このレンズの絞り、オート絞りになっておらず完全に手動絞りで撮影することになります。

今どき珍しい…。本家ニッコールでもごく一部(フィッシュアイや超広角・マイクロなどの一部)を除いて手動絞りのレンズは存在しませんから。

 

2023年5月20日 (土)

飯田鉄さんとの思い出

一昨日のこと、写真家 飯田鉄先生の訃報を知って呆然としてしまいました。

飯田鉄さんとのお付き合いはアローカメラ買取名人の「カメラ四谷快談」出版パーティーにも来ていただいていますし、その随分と前からなので20年以上。

ここ数年は我楽多屋ご来店数で写真家先生No. 1だったと思いますし、私自身も写真展を訪ねた回数がNo. 1だったと思います。

「我楽多屋さんに来ないと見つからないものあるよね〜」なんて言ってくださったりしながら、いろいろなお話をさせていただきました。

去年でした、作品として発表されている写真とは別にプライベートでこんなの撮ってるですよ〜と秘蔵的な写真を見せてくださったこともありました。

皆さんご存知のように、カメラやレンズに関する知識が深くいろいろなお品物をお持ちでしたので、不要になった我楽多屋向けの品物をご放出してくださったこともあり、我楽多屋の常連さんなどへ良い橋渡しもさせていただきました。さらに個人的に嬉しかったのは、我楽多屋向けじゃない品物のご放出も買取職人ではなくて私指名でお任せくださったことがありました。

ご来店時には業界の話以外に、我楽多屋の店内BGMがキッカケで音楽の話になることも多く、その流れから私の兄がYouTubeにアップしている弾き語り動画などもご覧くださったこともあるようでした。

実は先月、電話でお話した時に少し声に元気が無いような気がしたのです。でも、まさか...。ご冥福をお祈りいたします。

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いろいろな思い出の写真を並べてみました。ありがとうございました。 

2023年5月19日 (金)

細いストラップ

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ブラックコンタックスとも呼ばれる「コンタックスⅠ型」

このカメラ、1932年登場でありながら古いカメラにありがちな…案外と無くて困るストラップ金具がちゃんとあるんです。ただ、穴が小さい。

今日はお客さんが現物をご持参のうえ、教えてくれた情報をそのままお見せします。

オリンパスのネックストラップなんですが、最近のミラーレス機用ストラップと思います。ボディ寄りがかなり細くなっているので、コンタックスⅠ型の金具に辛うじて通るのです。

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2023年5月18日 (木)

リコーフレックスの桐箱

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画像に写っているリコーフレックス、まさにこの個体がこの桐箱に入っていたわけではありません。

少し前にこのリコーフレックスを買って行かれたお客さん、マスミーキン(これについてはまた改めて話題にする時があると思います)の実証実験をしたいので~というのが購入動機でした。

その実証実験が終わって、もう要済み…というわけで、物々交換要員としてリコーフレックスを我楽多屋に戻しに来られました。

その時に「実はリコーフレックスの元箱だけは家にあったので~」と立派な桐箱を見せに持って来てくださったのです。見せるだけなので、桐箱は持って帰られましたが…。

さて、昭和25年に発売されたリコーフレックスは人気品となり、定価6,800円にプレミアが付いて1万円ちょっとで売り買いされたこともあったと言われています。

カメラとして高級機ではありませんが、当時の大卒初任給が4,000円くらいだったことを考えると、決して安い買い物でもありません。

そういうカメラが桐箱に入っていた~という点に興味深さを感じます。桐箱というと、着物や陶器・高級フルーツなどをイメージしてしまいますが、高価でデリケートなものという点でカメラも当てはまるのでしょうね。

 

 

2023年5月17日 (水)

「森」でした。

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、高輪森の公園。

SNSで知人に「森があるんですよ!」と教えてもらったので早速に行ってみました。

品川駅高輪口から直線距離にして300mくらいのところなんです。数分で登って下りて来られるほどの広さなんですが、ご覧のように完全な「森」でした。

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2023年5月16日 (火)

画鋲もポイントみたい

本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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ニコンSシリーズのボディキャップの代用品情報です。

先日、アローカメラへ買取り依頼のあったニコンSとSPの両方に付いていました。

代用品の材料はコダックのフィルムケースのキャップと画鋲と思われます。

フィルムケースのキャップの中心部に画鋲を刺してツマミにしています。刺した画鋲の先っちょは多分折り曲げてテープで留めているものと思います。キャップの一部に僅かに切り込みが入れられているのは、スムーズに着脱しやすくするコツなのかもしれません…。

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これだけのことですが、変に斜めに入ってしまったり、奥に落ちてしまうこともなく、キッチリとキャップされます。

あまりにキッチリと入るものだから、画鋲のツマミが無いと外すのに苦労しそうです。

ニコンSシリーズ絡みでは、こんな代用法もありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/06/s-75d6.html

 

 

 

2023年5月15日 (月)

100年とか昔のカメラ

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画像の2台のボックスカメラ、左は1914年頃の「Kodak No.2 Brownie MODEL-D」、右は1931年頃の「Balda Rollbox」です。

なんと、90~110年も昔のカメラです。

構造はいたって簡単、レンズはともに単玉。使用フィルムは今も製造されている120フィルムなので、近ごろはフィルム供給や高値の状況にあるものの、今でも普通に使うことが出来るのが凄いですよね。

下の画像では、左が「Balda Rollbox」で、右が「Kodak No.2 Brownie」です。

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デジタルカメラが一般に普及するようになってからはまだ20~30年というのに、初期のデジタルカメラを今使おうとすると、バッテリーが寿命をむかえていたり・記録媒体が最新のハードウェアで使い難かったり、そもそもカメラ自体が故障していたり~で、普通に使うのが困難だったりすることを考えると、古いカメラは強いですね。

 

 

2023年5月14日 (日)

今日も目の保養👁

昨日、目の保養って言葉を添えて「ライカR3 サファリ」の画像を載せたところ、私が言葉足らずだったこともあり、以前に店をご利用いただいたこともある読者の方からお電話をいただきました。

「あのR3サファリを手に入れることは出来ますか?」と。

残念ながら、アローカメラの方へ買取り依頼があった品物で既に業者ルートへ旅立っていたのです。なおかつ、それが昨日今日なら手を打つ方法があったかもしれませんが、実は半月ほど前にアローカメラにあった品物なのです。

その事情をお伝えすると、「でも、いいモノを見せていただきました!ありがとうございます」とお礼を言われました。日々ブログを更新していろいろな話題をしてきましたが、一瞬は期待をさせてしまったであろうにお礼を言ってもらえるなんて、とても意外で至極恐縮。

調子に乗るみたいですが、実はR3サファリと同時に買取り依頼のあった品物もお見せしてしまいます。「ローライフレックス2.8GX」、これもとても美品でした。

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2023年5月13日 (土)

R3 サファリ

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偽貫禄クラブ会長さんの作品として、オリーブドラブカラーに後塗りしたキヤノンフレックスを偽貫禄加工して、まるで戦地に行って来たような体になっているカメラの画像をお見せしました。

その時のブログでは書き洩れましたが、オリーブドラブカラーへの後塗りも会長さんご本人がされていらっしゃいます。でも、その作業は偽貫禄加工のように簡単なものではないと思います。

 

そして、今日ご紹介するカメラはアローカメラへの買取り依頼品にあった「ライカR3 サファリ」と呼ばれる、オリーブドラブカラーに塗られた2500台限定のライカR3。なおかつ未使用レベルの美品!

目の保養にどうぞ!!

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会長のBさんなら、これにも偽貫禄加工を施しちゃうかな…簡単な上塗りで元に戻せるのが偽貫禄の良いところですからね。いや~ここまでの美品だと、さすがにやらないだろうなぁ~とか考えちゃいました。

 

 

2023年5月12日 (金)

kuma

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昨日、物々交換で持ち込まれたレンズです。

名板に刻まれた「Asahi Opt Co. Lens made in japan Super-Takumar 1:3.5/28 2082047」のうち、下線を引いた「kuma」以外が塗りつぶされています。

うちに持ち込まれた方が塗りつぶした訳ではないそうです。

このレンズを話題にすると、それ以前の持ち主はもちろん気付くでしょうし。それを知ってる周りの人にも出どころが分かってしまいそうですね。

まぁ~こんなに目立つものをそのまま手放されてるってことは、それも覚悟でしょうから、いいのでしょう。

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