数日前に赤城耕一先生がご来店されて、いろいろとお話をさせていただく中で以下のような話になりました。
コンタックスT3やミノルタTC-1、リコーGR1V、ニコン28Ti、フジクラッセなどの高級フィルムコンパクト機がここ数年、異様!?と言っていいくらいな値付けで売られていたりします。
その影響を一部受けているのかもしれませんし、フィルムで写真を撮ってみたいという若年層や初心者層に需要が出て来ているからという理由もあるのでしょう、プラスティックボディのフィルムコンパクト機も値が上がっています。一時は見向きもされなかったようなズーム機までもが値上りしています。
こういう現象がいけない!と言いたいわけじゃありません。
ただ、一つだけ。ちょっと気になることは前述のカメラはどれも電子カメラなので、もし壊れると修理が厳しい...という点。
その点、今から40~60年くらい前の国産レンズシャッター機がもっと注目されても良いはずなんだけど~という話。
ここら辺の時代のカメラはメーカーさんが見放しても、修理屋さんでまだまだ修理が可能なものが多いのです。オートフォーカスやプログラム露出で簡単撮影は出来ませんけど、そのちょっとした壁を乗り越えて撮ればレンズが良いんですよ。何故って、シャッター自体の小型化が進む前の時代だから、レンズを小さくする必要も無く、レンズの設計に無理がないからだそうです。
じゃあ、どんな機種がそれらにあたるのかというと、たっくさんありますよ。画像のキヤノネットもそうだし、ヤシカエレクトロあたりもそうだし、コニカC35あたりも。コニカ、フジカ、オリンパス、リコー、ミノルタたっくさんあります。
でも、なにぶん古いカメラですから、現状品を買うのは経験浅い人にはちょっと難しいかもしれませんが、そのぶん安い。いよいよ具合が悪くなってから直すのもありです。また、少し高くなっても整備点検しているものを買って安心して使うのもあり。ここら辺は、中古カメラ店と相談しながら自分なりに判断することが意識を高めるコツだと思います。
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