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数日前、常連Yさんが来られて「この前、ニコレックスFのメーター付きが並んでましたよね?」と聞かれました。でも、残念ながら年末には売れてしまっていたのでした。
ただ、Yさんはそれを買おうと思っていらしたのではなくて、ご自身のカバンから画像の2台のカメラを取り出されました。
「RICOH SINGLEX(リコー シングレックス)」と「SEARS(シアーズ) SL11」。
見てすぐに「ピン!」と来る方はかなりのマニア度です。
この2台は、NIKKOREX(ニコレックス)Fと同型のカメラなのです。レンズマウントもニコレックスと同じニコンFマウントです。
でも、実際に製造したのはマミヤです。以前に、ニコレックスFのベースになったのがマミヤプリズマットNPである話題をこのブログでもしたことがありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2013/05/np-70f3.html。
なんだか...話がややこしくなってしまっていますが、今回一番の注目は「シアーズ SL11」だと思います。
アメリカのシアーズローバック社は日本のカメラメーカー数社からOEM供給を受けて自社ブランドでカメラを販売していました。シアーズSL11もその1台です。
このカメラを日本国内で見られるのは非常に珍しい機会だと思います。それゆえに、常連Yさんもご自身のカメラ2台とニコレックスFのスリーショット画像を撮る機会を提供しようとご来店くださったのでした。
しかし、シアーズ SL11ですが、簡単なネームプレートを貼り付けているだけです。剥がしたら「RICOH SINGLEX」の刻印が出て来そうな気がしてなりません(>_<)
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我楽多屋が取材に協力させていただいた雑誌が、本日1月20日発売されました。
どんな雑誌かと言いますと、正直なところ...私は今回取材依頼をいただくまで知りませんでした。自分自身とは縁の遠い層が読者対象なので。
雑誌名は「mina(ミーナ)」。
『Over 26 歳「週末女子」の こだわり型「ライフ&ファッション」マガジン』とのこと。
その「mina」3月号の全般的なテーマが『「春服」と「かめら」と。』で、その中に「はじめまして、カメラ。」という特集があります。
その中のトップ記事「中古カメラ屋に行ってみる。」で、6軒紹介されている店の一つです。うちだけモデルさんが来ての店内撮影をされているので、ドーンと出ています。私もモデルさんの後方で顔半分がボケボケになって写ってます(笑)。
読者層および特集趣旨からして、このブログを普段から読んでフムフムと納得してくださっているようなマニア度の高い皆さんには極々初歩的な内容ですが、本屋さんで見つけたら手に取って見てください。もちろん、気に入ったら買ってください。最近売れてる可愛い女子も出ていますので。
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カメラや写真をちょっとかじったことがある人ならば、「マクロレンズ」の存在を多くの人が知っていると思います。
簡単に「近接撮影を得意としたレンズ」と解釈している人も多いと思いますが、これは「間違い」だそうで、「大きく写せる(撮影倍率が0.5倍から等倍)レンズ」という解釈が「正しい」と説いている書物やサイトが多く、これを通説として良いと思います。
ただし、ニコンさんはそこの考え方がもともと違ったようで、「マクロレンズ」じゃなくて「マイクロレンズ」と名付けていますよね。
ニコンさんのマクロ写真に対する解釈は「原寸大(等倍)以上の倍率で撮影する写真」だそうで、その観点ではマクロレンズとは顕微鏡のように撮影倍率が何倍にもなるレンズということになり、それはそれで既に自社で作っているから、複写や縮写をイメージする「マイクロ」という言葉を使ったのだそうです。
実際、画像のマイクロニッコールPオート55/3.5のベースになった、Sマウント用マイクロニッコール50/3.5(昭和31年発売)の開発の際に目標としたのは、単行本の漢字をキッチリと読み取れる解像度だったといいます。
ちなみに、マイクロニッコール開発以前に存在していた米国のシステムでは、英字新聞で小文字のアルファベット「e」と「c」の判別が出来ればいい解像度。ドイツ製レンズはも少し高い解像度だったようですが、日本の場合は画数の多い漢字を判別出来る性能が必要だったために、ニコンは開発に力を注いで、その結果としてマイクロニッコールの優秀性が実現できたのだそうです。
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露出計です。
一眼レフカメラのAE化が普及し始めた1970年代半ばくらいから、段々とその存在感が薄れていった...と思われるカメラアクセサリーの一つです。
なので、カメラの買取りをしていて中古カメラと一緒に世に出て来る露出計というのは、その時代以前のモノが多いということになります。
画像のセコニック「AUTO-LEADER Model38」は、なんと1960年頃の製品です。
なのになのに!この個体の程度・状態の良さに驚きました!!
でも「さすがに動作はしないだろう…」と思ってチェックをすると、針が振れるだけでなくて精度もほぼ正常な感じでした。
いとおしくなって改めてこの露出計を眺めてみると、良いデザインしているんですよね~(^-^)
検索をしたら、セコニックさんの凄いところを発見。取扱説明書(コピーの画像と思うけど)をサイト(https://www.sekonic.co.jp/product/meter/download/pdf/manual/L-38.pdf)にアップしているのですよ!
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先日、コンタックスT-VSの買取り依頼でご来店いただいた方がいらっしゃいました。買取名人改め買取職人が忌引きで不在だったので、私 二代目が応対しました。
外観など程度が良い個体でしたが、フィルムカウンターの液晶が劣化して数字が見えない状態でした...。ストロボモードや露出補正量を表示する液晶は生きていましたけど。
その状態でも欲する業者仲間に確認して、出来得る限りの価格を提示してご納得いただき買取らせていただきました。
そのお客さんが、一昨日の定休日か?その前後の営業時間外か?にポストへT-VSの取扱説明書と手紙を残してくださいました。
それが画像のものです。カメラを手放す方の気持ちなどがとても感じられて印象的だったので話題にさせていただきました。
わざわざお届けくださってありがとうございました。
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ブログを始めて10余年、1回くらいこのアクセサリーを話題にしているかと思ったら、していなかったみたいです。
ご存知ない方も「E.LEITZ WETZLAR」と記されてあるのを見れば、ライカのカメラアクセサリーであることは想像できると思います。が、知らないと何に使うのか...まではなかなか当てられないかも
しれませんね。
バルナックライカにフィルムを装填する際に、フィルムの先端を細めに長く切る必要があることは
オーナーさんであればご存知と思います。
なので、オーナーさんであれば、これが何に使うのか?は持っていなくても想像できたり、ご存知だったりするのでしょう。
そう!「フィルムカッターガイド」と呼ばれるもので、これをフィルムに当てて切れば、装填するのに適当な長さ形状に出来るアクセサリーなのです。その名を「ABLON」といいます。
多くのオーナーさんは、自分の目分量で切っているかと思います。実際、慣れればその方が早く切ることが出来るでしょうからね。
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ブローカー的な仲間の業者が「捨てるには忍びないから...」と言って、幾つかのブツが入ったコンビニ袋をくれました。
留めネジのプラスティック部分が欠けてしまったグリップや壊れた露出計などとともに、これが二つありました。
これ、キヤノンメーターを入射光で使う時に受光部に付ける白色板ですよね、きっと。現物合わせして確認していないので100%の自信は無いのですが…。
キヤノンメーターを持っている人でも、おおかたはカメラの上に乗せて反射光で使うでしょうから必要としない白色板ですけど、無きゃ無いで欲しいモノのような気がします。
捨てられなくて良かったです(^-^)
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本日1月13日は成人の日です。
昭和世代の私としては、成人式は15日でしょ!って違和感なんですけど(>_<)
さて「カメラ好きあるある」かもしれませんが、成人の日ネタとして発売から20年経ったカメラは何?みたいなのよくありますよね。
今年の場合、ニコン最初の本格デジタル一眼レフ「D1」が成人式を迎えます。1999年9月に発売でした。プロ仕様に耐えうる性能が65万円で実現されたことで、当時報道関係を中心に普及しました。
それから、20年。デジタル機材の進化はめざましくて、遥か遠い過去のカメラと思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、20年。フィルムカメラでいえば2004年発売のF6はまだ現行機です(後継機があるのかどうか怪しいですけど...)。
うちの店の常連さんの中には、今でもD1を持ち出して使っている方がいらっしゃいます。アマチュアが使う分にはオーバースペックでもなく、軽快で使いやすいとのこと。ただ、バッテリーの確保に難があるようです。上の画像を提供いただいた常連Bさん、ありがとうございます。
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