我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年9月

2013年9月11日 (水)

目白台・谷中

6月より「毎週水曜日を定休日」とさせていただきましたので、本日11日はアローカメラ・我楽多屋とも休業いたします。よろしくお願い申し上げます。

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さて、二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」。

都内で最近気になっていた場所2ヶ所へ行ってきました。実はどちらもFacebook友達がアップした画像で興味を持ち、自分の目でも確認したくなった場所です。

一つは目白台にある富士見坂。もう一つは谷中にあるヒマラヤ杉。

そして、この2地点間は歩いて移動しました!その前後も含めて約10kmの炎天下ウォーキング(笑)。

気付けば、どちらも別れ道とその中央にある特徴的な物件。そして、かたや中田さん、かたや田中さんがアップされていた画像がきっかけ(似たお名前)。不思議な共通点がありました。

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Photo 

2013年9月10日 (火)

今そこにある機器

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2020年、東京でのオリンピック開催が決まり、2日前から世の中はオリンピック話題ばかりになっています。

カメラに関するオリンピックネタ(過去のですが)も、ボチボチあるにはあります。

日本でのオリンピックに関わらず、各メーカーさんが開催年に記念モデルや記念グッズを出していたりしますのでね。

マーク入りのストラップ(例えばミノルタのバルセロナ)や、刻印入りのカメラだったりと。

で、日本のカメラマニアの間で「オリンピックモデル」というフレーズで一番イメージするのは、前回の東京オリンピックの「ニコンS3・オリンピックモデル」なんじゃないでしょうか!?幻の~くらいな感じで、今でも高値を維持しています。

さて、「今そこにある危機」に引っかけた「今そこにある機器」というタイトル的にいうと、今、我楽多屋にあるオリンピック記念系は、1984年ロサンゼルスオリンピックの時にキヤノンが出した「SNAPPY '84」でした。

このSNAPPYの記念モデル、ボディの裏面に競技種目がイラストで記されているのですが、それについて過去に話題にしたことがありました。ちょっと面白いですよ。

 

2013年9月 9日 (月)

耳が痛いお話

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今年のお正月早々、お客さんが他の中古カメラ店で遭遇した嫌な出来事について、話題にしたことがありました。

最近また似たようなお話を、別のお客さんから聞く機会がありました。

先月末に新宿高島屋行われた「新宿クラシックカメラ博」でのこと。初日開店時のエレベーターに乗りこもうとしたら肘で押し出されそうになったとか、扉が開いた瞬間に小突くように押し出されたとか、しかめっ面で手荒い扱いするジャンクコーナーに群がる人々とか・・・。

中古カメラ屋に出入りされてる人の中に、転売目的の人も混じっていらっしゃるのは分かっています。そういう人には通じない話なんでしょうけど、、、

店とお客さんで立場は違うにしろ、同じカメラを扱う人間として、まず、モノは大事にしましょうよね!とお願いしたいものです。

それと、カメラ遊びの多くは趣味的要素が強いんでしょうから、心安らかに楽しくいきましょうよ、しかめっ面ってのは避けたいものです。

少し偉そうに書かせていただくと、私が店でお客さんの品物の扱いを見ていて気になるのが、まず、カメラなどを雑に扱う人、品物の上に平気で他のものを置く人、まるで自分のカメラを操作するかのように、立て続けにシャッターを切ったり、裏蓋の開閉をガチャガチャ激しくする人、手に取った品物を戻すときに、既に違うカメラに目が行ってる人。ものを落としても、ピクリともしないで何事もなかったように振る舞う人。品物を見ながら、舌打ちしたり、ため息ついたりする人。

カメラ屋がこういうことを発言すると、口うるさい店!とか思われるんでしょうけど、そういう雑な扱いをする人を見て快くない思いをしているお客さんがいらっしゃるのも事実なんです。

分かりづらかったかもしれないので、他の言い方をしてみます。「自分が買わないものには気を遣えないって変だと思うのです。あなたが雑に扱ったものを買って行かれる人がいらっしゃるんですから」。

2013年9月 8日 (日)

隠しフィルム!?

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このカメラ、予備フィルムをフィルム室に保管しておけるカメラなんです。

1950年頃のアメリカ製カメラで「PICKWIK」と記されています。同型で違うネームのカメラが数種存在しているようです。かなりトイレベルの品質だから、今までは特に気にしたことがなかったのか、それとも実は初めて見たのかも分からないくらい。

ただ、今回、フィルム室を開けてビックリ!フィルム(127フィルム)が収まるスペースが3つあるんです。

ふつう、ロールフィルムを使う限りどんなカメラでも、撮影前のフィルムが収まる部分と、撮影後のフィルムが収まる部分と2ヶ所ですよね。

でも、下の画像を見てください。3ヶ所あります。

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一番左は撮影後のフィルムが収まる部分、右から二番目が撮影前のフィルムが収まる部分。で、一番右にもう1本フィルムを収めることが出来ます。

こんな部分造らないで、その分カメラを小さくすれば良かったんじゃないか?とも思いますが、どういうことなんでしょう。

以前、2眼レフで予備のフィルムを収納できる「DELMONTA」を紹介したことがありました。あの場合は、フィルム面の平面性を保ちやすい~という理由がありました。

また、フィルターを収納スペースがある「フォクトレンダー BRILLANT」もありました。

 

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第91回 得? or 特?

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3ヶ月程前に、「ペンタックスオート110フェア」的な感じで、オート110用アクセサリーをまとめて出したことがありました。

その残り分に、いくらか注目品を追加したので、得特企画としてお知らせします。

主たる追加品は、

  • ①50㎜F2.8レンズが2本
  • ②18㎜F2.8レンズが1本
  • ③70㎜F2.8用メタルフードが1個
  • ④視度補正レンズが2個
  • ⑤ボディのバッテリーホルダーが3個

①と②は特に珍しくもないと思うので、サービスプライスです。

③オート110用フードはラバー製が多い中、これはメタル製49ミリ径。

④ただでさえ希少な視度補正なのに、需要の多い近視用。「-4」と「-5」があります。

⑤失くしちゃうんですよね、これ。

と、以上を予定していたところ、マイクロフォーサーズにオート110用レンズを付ける変換アダプターも入ってきたので、一緒にカゴに入れております!

2013年9月 7日 (土)

例を見ない理屈っぽさ

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常連Yさんから、ジャンク系の品物を詰めた段ボールが届きました。

Yさんは時々こうやって不要になったものを整理されると送って来られて、後日ご来店されて物々交換をご利用いただいております。

段ボールを開けると、以下のようなメッセージが添えられていました。

「ミノルタの21㎜の取説は、例を見ない理屈っぽさだったので感動して同封しました。レンズが入っているわけではありませんので悪しからず」と。

画像がその取説のコピーです。

「ご注意」の部分が、例を見ない理屈っぽさを発揮している部分と思われます。長いですけど抜粋します。

 

(1) 遠近感による像の歪

レンズに収差がなくても、一般の被写体では立体的なものが多いので、写真を眺める距離が明視の距離(写真を眺みる距離が約25㎝の時を云う)から眺めると、画像が不自然な遠近感の歪みを感じます。

これは写真を眺める位置が正しくないためで、正確にはレンズの位置からその像を眺めると同一の処、例えば密着なら撮影した時の像距りだけ離れた処、引伸ならば、その倍数を掛けた距離だけ印画から離れた処ならよいことになります。

一般に焦点距離の短かいレンズでは密着写真のとき正しい遠近感を生ずる距離より遠くから眺めることになるので、自然な遠近感を与える訳です。

(2) 高画角のために像が歪む

次に広角度で撮影するためにおこる像の歪みがあります。この時も、光軸に垂直な平面なものの結像なら問題ないのですが、立体的なものを平面に結像させるときに起こります。

特に被写体が球又は、円筒状(集合人物など)のときこの歪が顕著で同一物体が中心部の像に比較して、周辺ほど放射状方向に大きく伸びて写るものです。

この歪は、広角になる程著しくなり、次図よりもわかるように円錐型の光束を斜に切ると、卵型になるのと同じ原理でレンズのせいではないのです。」

(*2ヶ所ほど誤植と思われる文字がありましたが、そのまま転載しています)

 

取説の冒頭で「このWロッコールP1 f4.5/21mmは今まで想像もつかなかったほどの超広角撮影ができるレンズです。」と誇らしげに始まるものの、えらい注意書きでグッタリしました。

実際、サッと読んで理解など出来ませんでした。。。

 

*過去に21㎜用のビューファインダーだけはネタにしたことがありました。

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第167回目を迎える今回のテーマは「200円でジェームス ジョイスの真似ができる天眼鏡」です。

こちらより、お楽しみください!

*閲覧は2013年12月初旬までです。

2013年9月 6日 (金)

レフレックス ビューティー

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今年6月末から休業に入ってしまった、神田神保町のカメラ太陽堂さん。

もともとは太陽堂光機として、カメラの製造までされていました。「ビューティー」ブランドのカメラがそれです。

2眼レフのビューティーフレックスや、35㎜のビューティー35など、当時(1950年代)はかなりなバリエーションがあり、現在でもボチボチ見掛けることが出来ます。

しかし、1954年に登場したこの「レフレックス ビューティー(Reflex Beauty)」は珍品と思います。

画像を見て「ピンッ!」と来た方いらっしゃいますか?これ、ドイツ製のレフレックスコレレのほとんどコピー機なのです。

それでも、このカメラ、国産としては、120フィルム使用の6×6判一眼レフとして販売ルートに乗った第1号機らしい(以前に試作品は数機種あり)。

もう一点、面白い部分があって、ピントフードのデザインがハッセルブラッドのそれによく似ていると思いませんか???

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2013年9月 5日 (木)

ミノルタ6の剛体蛇腹

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「minolta six(ミノルタ6)」(1935年)のレンズ沈胴部分って、独特な造りをしています。

「剛体蛇腹」と呼ぶらしいです。

普通、このようなスプリングカメラの場合、この部分は蛇腹になっていますが、このカメラが造られた当時、蛇腹の素材である皮革の入手が困難な傾向にあったそうです。でも、その理由以上に、他とは違うモノ造りをしたいという理由で、こういう剛体蛇腹になったそうです。

この部分、ボディ本体と同じでベークライト製。3段構造式。

レンズ両サイドにある金属製の取っ手を抓んで手前に引くと、ガチガチガチと箱を3段積み重ねたようになります。

この「剛体蛇腹」部分で目を引くのが、左右側面のベークライトにあてられた金属製プレートが「M」の文字を模っているように見えるところ。たまたまこの形なのか、あえてこの形なのか不明ですが、後者なら気が利いてますよね。MINOLTAの「M」。

 

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2013年9月 4日 (水)

東京湾フェリー

6月より「毎週水曜日を定休日」とさせていただきましたので、本日4日は休業いたします。よろしくお願い申し上げます。

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前の週の定休日に、私 二代目が撮ったものや行ったとこをアップする「先週撮ったもの行ったとこ」。

今回は東京湾フェリーに乗って来ました。

東京湾で対岸との距離がかなり接近している、久里浜(神奈川)と金谷(千葉)を結んでいるフェリーです。

航行中は、まわりをたくさんの船が行き交い、上空を飛行機が飛び、自衛隊のヘリコプターまでも、そして、カモメが寄ってくる~。

東京で職住する身としてはわずか45分間ですが、とても非日常を味わえるひと時でした。そして、非日常をさらに演出するため、PASMOでなくて、あえて、券売機でキップを買ったりもしました。

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