情緒的な巻上げ
「Reflex-Korelle(レフレックス‐コレレ)」というこのカメラ。ドイツのフランツコッホマンというメーカーで1934年頃から造られたカメラです。
戦後にハッセルブラッドが登場するまでは、数少ないレンズ交換式の中判一眼レフの一つでした。
レンズはヴィクターやクセナー、テッサーなど多数存在していて、この個体にはラジオナー7.5cmF2.9が付いてます。
さて、数日前から我楽多屋にこのレフレックス-コレレがありまして、当初、シャッター幕の動きが悪かったりしたのですが、その後一旦は良好に動き出したものの、再び悪化。。。もともとジャンクとして置いているので、まぁいいんですけどね。
シャッターチャージは、ボディ正面から見て上面左側にあるダイアルを270°程回転させるのですが(よくある方法です)、案外と力が要る…でないと反発力でダイアルが元に戻ってしまいます(もしかしたら、この個体の具合が良くないのかもしれませんけど)。
そうでなくても、右隣りにあるスローシャッター用のダイアルと、左隣りにあるピントフードの枠に邪魔されて、ちょっと回しずらい。。。もう少しダイアルの高さがあれば良いのに。
それに対して、フィルムの巻上げは、ピントフードを挟んで反対側にあるノブを回して行ないます。
このノブが起き上がるようになっていて、そこをつまみながら300°程回して、今度は逆に300°程戻すのです。この操作が何とも情緒があって良いのです。
こういう使い方には反対意見が出るかもしれませんが、こうやって巻き上げて楽しんでいるだけでも満足できそうなカメラですよ。
*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。