我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« ライカMPレプリカ | メイン | 我楽多屋で買ったモノマガジン更新 »

2010年11月11日 (木)

ベークライト製カメラ

Q0050 

数日前から、1階我楽多屋に入って右手のウインドウ上段に3台ほど、ベークライト製カメラを展示しています。

さて、ベークライトってなんでしょう?プラスチックみたいなもの・・・くらいな認識しか持ってない人が多いのではないでしょうか。。。

確かに、合成樹脂ですからプラスティックなのですが、フェノール(石炭酸)とホルムアルデヒドを原料にしたベークライトの歴史は古く~というか、人類が初めて植物以外の原料から作った合成樹脂らしいです。

その発見と製品化は1900年代初頭のこと。性質は、軽く、固く、熱に強く、電気絶縁性に優れていることらしいです。

では、画像の左側から案内します。

【コニレット】 1953、年小西六(後のコニカ)から発売。フィルムは35ミリ幅、パーフォレーション無し、裏紙付きの特殊な規格。初心者向けの安価な割には性能が良く、評判になりました。画像は1959年発売、露出計内蔵のⅡM型。

【ミノルタ・シックス】 1935年、モルタ合資会社(後のミノルタ)から発売された。ボディ本体だけでなくて、蛇腹部分もベークライト製で3段スライド式、剛体蛇腹って言うらしい。120ロールフィルム使用の6×6判。

【フォクトレンダー・ブリラント】1937年発売。同フォクトレンダー製のスパーブが独創性がある上級型の二眼レフであるのに対して、こちらは初級者向けの二眼レフ。1933年登場時は金属製だったブリラント、この型でベークライト製になる。そして、翌38年からは、ビューレンズが固定式でなくなり、ファインダーでピント合わせが可能になる。

これら、ベークライト製のカメラは金属製とは違う趣があるような気がします。重量感や風格には欠けるかもしれませんが、柔和な感じの親しみやすさがあり、金属製とは別の愛着が湧いてきそう。

しばらくは展示していますので、興味のある方はご覧ください。ただし、お客さんのご厚意で貸していただいての展示なので、販売は出来ません。ご了承ください。