我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2013年9月

2013年9月 3日 (火)

トプコンのマーク

Z2612 
東京光学「トプコン ウインクミラー」のペンタ部に刻印されたマーク。

今まで時に気にして見たこと無かったのですが、変形の多角形の中に「TOKO」の文字と、不思議な記号が記されているのに気付きました。

「TOKO」というのは、東京光学の略称。

戦時中は「陸のトーコー、海のニッコー」と呼ばれていたそうで、光学機器では日本光学(ニコン)と双璧をなしていた東京光学なのです。

さて、不思議な記号。「T」と「K」と「左右反転させたK」を組み合わせたみたいな形してます。「TOKO」の先入観でそう見えるのでしょうか…。

ただ、たまたま見つけた、富岡光学のマークにもほとんど同じ記号が使われています。

Maku 
富岡光学も、戦時中は軍需機器の製造を行なっていて、当時の銃器に付けられたスコープなどにこの記号は記されていたようですから、そちらの方面に関心ある方でご存知の方いらっしゃいませんかね?この記号の由来。

それとも、光学系の何かをイメージ化した記号なのかな。

はたまた、やはり「T」と「K」なのか。。。

2013年9月 2日 (月)

コニカ オートレックス

Z2617 
数日前に、フィルムカメラは撮影途中でカラーとモノクロの切り換えなんて出来ない~的なことを話題にしました。

が、撮影フォーマットをフルサイズ→ハーフサイズ、ハーフ→フルへと自由に切り換えが出来るフィルムカメラは存在しているのです!

「コニカ オートレックス」が、そのカメラ。

ボディ上面は巻上げレバーの左手にあるレバーの操作で、フィルム装填中でも切り換えが可能です。

このレバーを「HALF」側にすると、下の画像のようにマスクが出て来ます。ただし、ボディに貼られたシールの案内にもあるように、「ハーフ→フル」にする場合と、「フル→ハーフ」にする場合で切り換えレバーと巻上げレバーの操作順が逆になります。

Z2618 
Z2619 
あと、切り換え時には1/4コマ分の無駄がフィルムに発生しちゃいます。

ところで、このカメラの切り換えが可能な理由って何なんでしょう?

予備フィルムを持参せずに外出したところ、思いのほか撮影カット数が増えてしまい、これじゃあフィルムが足りなくなる~なんて緊急時に、フルからハーフに切り換えたりするんっすかね?(笑)

 

 

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2013年9月 1日 (日)

ファースト ライカ

Z2607 
常連WさんのライカⅢcです。

16年程前に最初に買ったライカで、これがキッカケでこの道に迷い込んでしまったそうです(笑)。

当時ご存命だったお父様と一緒に出掛けた中古カメラ市で買ったカメラ~というのも思い出深い理由の一つだとのこと。

この10数年でずいぶんと使い込んだそうで、残念ながら、低速シャッターや距離計などに不具合が出始めてきたので、うちの店の後に、修理屋さんに持って行く予定だというのです。

金額だけ考えれば、今回かかるであろう修理代は購入金額よりも高いものになるし、今の市場なら、現状使えるものがそれ以下で買えるのも分かっているけど、この1台は直しておきたいのだそうです。

そのお気持ち、よく分かります!

しかし、約70年前のカメラが直して使えるって凄いことです。

上の画像をよく見てください。実に使い込まれていますよね。軍艦部前方の角、地金の真鍮色が見えて来ています。