ミノルタ6の剛体蛇腹
「minolta six(ミノルタ6)」(1935年)のレンズ沈胴部分って、独特な造りをしています。
「剛体蛇腹」と呼ぶらしいです。
普通、このようなスプリングカメラの場合、この部分は蛇腹になっていますが、このカメラが造られた当時、蛇腹の素材である皮革の入手が困難な傾向にあったそうです。でも、その理由以上に、他とは違うモノ造りをしたいという理由で、こういう剛体蛇腹になったそうです。
この部分、ボディ本体と同じでベークライト製。3段構造式。
レンズ両サイドにある金属製の取っ手を抓んで手前に引くと、ガチガチガチと箱を3段積み重ねたようになります。
この「剛体蛇腹」部分で目を引くのが、左右側面のベークライトにあてられた金属製プレートが「M」の文字を模っているように見えるところ。たまたまこの形なのか、あえてこの形なのか不明ですが、後者なら気が利いてますよね。MINOLTAの「M」。
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