我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2020年4月 6日 (月)

V3の醍醐味

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一般的に、レンズシャッターの高速側限界が1/500秒と言われる中、「ミノルタV3」搭載のシチズンシャッター「OPTIPER-HS」は最高速が1/3000秒まであります。

しかし、そこには制限があるのです。

V3のレンズは開放値が「1.8」なのですが、1/3000秒を切る時の絞りは「8」から最小絞りの「22」まで、同じく1/2000秒を切る時は「4」から「22」まで、と。

いや...物理的には1/3000秒切った時も、絞り羽根は「4」より上も開くんですけど、シャッター羽根の方が開き切らないので実質的に使えない~ということなんです。

その実質的に有効な範囲を、レンズ鏡胴にあるシャッタースピードリングと絞りリングに色分けで記された指標で確認することが出来るのです。

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赤文字で記された「3000(1/3000秒)」の時、F値は赤いラインが記された「8」~「22」の間で有効。青文字で記された「2000(1/2000秒)」の時は、青いラインが記された「4」~「22」の間で有効。というわけです。

実は9年程前にも同様の話題を取り上げているのですが、今回は醍醐味部分であるレンズ鏡胴にある指標のアップ画像を載せたくて再び話題にしてみました(^-^)

 

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2020年4月 5日 (日)

ニコン「F」「F2」「F3」用

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今日の画像はずいぶんと地味な感じです。

ニコンのフラッグシップ機「F1桁」シリーズ用の底ケースです。画像左から、「F」「F2」「F3」用。

「F」と「F2」用は似ていますが、底面にフィルム感度表示盤を見るための窓が開いてます。そして、「F3」用は独特な小豆色っぽい色が特徴です。

昨日、アローカメラへF、F2、F3、F4の買取り依頼がありました。その話は今日付け「カメラ買取名人学」のネタにもなっています→https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/2020/04/f1-de83.html

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その後、我楽多屋へ回って来たケースやフード、ストラップなどのアクセサリー類の中に、これら底ケースが揃っていたのです。残念ながら、F4用は見当たりませんでした。

でも、確かF4用のケースって、底面だけに当てがうプレートみたいなのがあって、それと繋げられる上カバーはボディ全体をガバッと突っ込むような感じだったはず。これら3機種とは全然タイプが違うんです。

探してみたら、我楽多屋の在庫にもありませんでした。一昔前はF4用ケース、たっくさん転がっていたんですけどね。

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2020年4月 4日 (土)

ピカッと光ります

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チノンCE-4という一眼レフカメラです。

1980年に発売されたモデルで、このモデルからチノンは一眼レフのレンズマウントをKマウントに切り替えたのだそうです。その前まではM42マウントでした。

絞り優先オート機能付きのAEカメラで、シャッタスピードのマニュアル操作も可能。

今日、このカメラの何を話題にしたいのかというと、セルフタイマーダイアルの中心にある赤いランプ。

セルフタイマーを選択した時に、ランプの点灯や点滅でシャッターが切れるタイミングを知らせるカメラはちょいちょいありますよね。このカメラもダイアルにある数字を選んで5秒なり10秒なりのセルフタイマーをセットすると、赤いランプが点滅し始めて、シャッターが切れる直前になると点滅が早くなります。

でも、このカメラ。セルフタイマーを選択せずに普通にシャッターを切る時も、ピカッとこのランプが光るんですよ。これって珍しくないですか?

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ちなみに1秒とかスローシャッターを切ると、シャッターが開いている間光り続けます。

別に隠し撮りをしようってわけじゃないですけど、シャッター切ったのがバレバレですよね(>_<)

 

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2020年4月 3日 (金)

中古買いの楽しみ

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火曜日ご来店のお客様。その10日くらい前にご来店いただいた時もこのブログで話題にさせてもらった「フィルムカメラ男子」です。

前回ご来店の時にフォクトレンダー・ビトーⅡaに使うUVフィルターを探しに来られたのですが、その時点で我楽多屋の在庫にはイエローフィルターしかありませんでした。でも、いつかモノクロ撮影する時のために!とお買上げいただきました。

今回お話を伺うと、他のお店を回っても見つからず…UVフィルターはネットオークションで入手されたそうです。

でも、いくつかのお店を回る中で純正フードも発見することが出来たそうです。

フォクトレンダーのこの形状のフードは私も好きなんですよねぇ(^-^)→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/01/zoma.html

サイズが幾つかありますがビトーⅡaに合う、このサイズは一番見つけにくいようにも思います。

そのお客さんが、こうして順々にアクセサリーを見つけていく話を楽しそうにお話されるので、聞いているこちらも楽しくなりました。

新品買いは財布との相談がほとんどですが、中古買いには買うタイミングや買ったお店などなど入手までの経緯も楽しめたりするんですよね。

 

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2020年4月 2日 (木)

モルト貼り

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普段、こういうことは滅多にやらないんですけどね。

買取りコーナーの奥にある小さな倉庫に全自動系のコンパクトカメラが2台、転がっていたので動作確認をしたら、ちゃんと動いていました。

もう数年前から転がっていたんだと思います。その頃は「あげる!」言っても、断られていたような全自動コンパクトカメラ。最近になって、フィルム初心者の若い子向け商品になる時代がやって来ました。

唯一、気になったのが背蓋にあるフィルム確認窓の内側に貼られたモルトが腐食でベタベタなこと。

綺麗に剥がして、丁寧にモルトを切って、貼りました。

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昔から我楽多屋の口上として、「壊れた部分や不具合を直してしまうと、それを自分でやりたいお客さんの楽しみを奪ってしまうことになるから、やらないでそのまま売る」とか言って来たのですが、外出自粛要請の影響でお客さんの数が少ないので、今回はモルトの貼り替えという余計なことをやってしまったのです。

まぁ、前述のようにこれを買われるお客さんは初心者の可能性が高いから「代わりにやってあげました~」ってことでお許しください(^-^)

 

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2020年4月 1日 (水)

間もなくスタート!!

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、麹町グランプリです。

10日くらい前の自転車出勤中。信号待ちで視線を横にズラすと、停止線に並んだ3台のバイク。

まるで、レースのスタートを待つマシンのように見えました。

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2020年3月31日 (火)

ВИЛИЯ-ABTO

1960年前後に発売されたリコー「オート35」と「オート35V」という近未来的なデザインをしたカメラがありました。

そのデザインが斬新過ぎたのか!?日本市場ではあまり売り上げは良くなかったようですが、アメリカではデザインが評価されていたそうです。

そして、5年後くらいにロシアでは、リコー「オート35」と「オート35V」をコピーしたモデルがそれぞれ登場します。キエフ10とキエフ11です。

本家リコーの距離計無しモデルのオート35Vと、ロシアの距離計内蔵モデルのキエフ10を並べて話題にしたことが10年くらい前にありました。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/09/post-155b.html

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さて、今日の画像でリコーオート35Vと並んでいるのは、ロシアカメラで「ВИЛИЯ-ABTO」と記されていますが何て読むのか分かりません…。

どうもキエフ11あたりの血筋を引いていそうなモデルなのです。でも、底面にあった巻き上げレバーが背面に移動し、同じく底面にあった巻き戻しクランクが上面に移動してしまい、普通のカメラっぽいデザインになってしまいっているものの、シャッターレバーがレンズ横にあったり、全体のデザインというかバランスは同じなんですよね。

外装が金属からプラスティックになってしまっているし、似てるとは言っても「成れの果て...」という感じがしなくもありません。

「成れの果て」という言葉は、これがお客さんカメラであることも含めて、ちょっと言い過ぎたかもしれません。失礼しました(>_<)

 

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2020年3月30日 (月)

コンタックスAria

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国産のフィルム一眼レフカメラの機種名って、そのほとんどが「アルファベット」や「数字」、その組み合わせですよね。

ニコンは「F」「F2」「FM」「F80X」など、キヤノンは「F-1」「AE-1」「EOS-1」など、ペンタックスは「SP」「MX」「MZ-3」など、ミノルタは「SR-1」「X-1」「α7000」など、オリンパスは「OM-1」などなど。

そんな中で、このコンタックスAriaは珍しく単語が機種名になっています。

マニア志向が強めなコンタックス一眼レフの中で唯一、初級者や女性も意識した機種だったので親しみやすい名称を付けたんだと思います。京セラがどういう経緯で命名したのか?今回追跡出来ませんでした。語源について不正確になるといけないので、これ以上は触れません。

でも、似たジャンルのキヤノンEOS-KissやミノルタαSweetあたりを意識したのかもしれませんね。

これはあくまで私感ですが、EOS-KissやαSweetはその存在が俗っぽくなり過ぎて、その機種名をスッと容認できるんです。でも、Ariaの場合はマニュアルフォーカス、ブラックボディオンリー(70周年記念モデルにシルバーがありましたが)なこともあってか!?えらい異質感があるんですよね。

 

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2020年3月29日 (日)

我楽多屋で売っちゃったモノマガジン

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週末外出自粛要請前の金曜日ご来店のお客さん。一度ご来店いただいた時にご覧になっていたカメラが気になったそうで、午後再びご来店くださってお買上げくださいました。

その名を「MICRONTA 35X」という、35mmフィルムを使うカメラです。

ネット検索しても日本語のサイトはほとんど引っ掛かって来ませんでした。1959年英国領香港製のようです。日本のライカコピーのミニチュア機「PAX」に似た感じで、重量感もあってシッカリした造りをしています。

この個体はレンズのクモリが気になるレベルでしたが、外観の程度良く、シャッターやその他の動作部分もまずます良好でした。

実は私も気になりながら詳細を調べることなく店に並べてしまっていたので、お買上げいただいてから慌ててカメラの写真を撮らせてもらいました。

このお客さん、午後にFacebookページへアップしたカロワイドもお買上げくださいました。

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私が「使ってみようかなぁ~と思ったけど、そういう順番待ちのカメラが数台あるので、すぐに我楽多屋に並べるかな」とコメント付けていたのを記憶されていて、「使ってくださいよ」と言われましたが、「いえいえ、大丈夫なので気にしないでください」と言って買っていただきました。

いろいろと厳しい世の中ですが、足を運んでいただいたご利益として掘出しモノに巡り合えたんじゃないのかなぁ~と思うと、こちらも嬉しくなりました。

 

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2020年3月28日 (土)

ロシアデザイン

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何を今さら言われそうですが、コピーライカと呼ばれるフェドについて。

初号機はバルナックライカそのままコピーでしたが、この2型では独自のデザインが加わってきます。

今回、真正面からフェド2型を見たら「イケてるじゃん!」と思いました。

レンズの周囲に4ヵ所ある銀色のビスや、特徴ある柄の貼り革がいい味出しているし、そこへこのレンズとの組み合わせでは鏡胴の外周がデコボコしているのも効いてますね。

もう少しボディ上方に目を移すと、やはりビスや距離計窓のぶ厚めな縁取りとかがポイントになっていて、スッキリデザインではない良さがあるんだと気付きました。

そこで、私物の生まれ年ゾルキー-4も改めて見てみました。

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これも、巻上げノブやシャッタースピードダイアル、シャッターボタンのあたりが無骨だけども、そこにあるローレット加工が効いていい味を出していますよね。

そして最後に、ここら辺のカメラのファインダーって、覗くとキリッとクリアで気持ちいいんですよね。

 

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