ВИЛИЯ-ABTO
1960年前後に発売されたリコー「オート35」と「オート35V」という近未来的なデザインをしたカメラがありました。
そのデザインが斬新過ぎたのか!?日本市場ではあまり売り上げは良くなかったようですが、アメリカではデザインが評価されていたそうです。
そして、5年後くらいにロシアでは、リコー「オート35」と「オート35V」をコピーしたモデルがそれぞれ登場します。キエフ10とキエフ11です。
本家リコーの距離計無しモデルのオート35Vと、ロシアの距離計内蔵モデルのキエフ10を並べて話題にしたことが10年くらい前にありました。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/09/post-155b.html
さて、今日の画像でリコーオート35Vと並んでいるのは、ロシアカメラで「ВИЛИЯ-ABTO」と記されていますが何て読むのか分かりません…。
どうもキエフ11あたりの血筋を引いていそうなモデルなのです。でも、底面にあった巻き上げレバーが背面に移動し、同じく底面にあった巻き戻しクランクが上面に移動してしまい、普通のカメラっぽいデザインになってしまいっているものの、シャッターレバーがレンズ横にあったり、全体のデザインというかバランスは同じなんですよね。
外装が金属からプラスティックになってしまっているし、似てるとは言っても「成れの果て...」という感じがしなくもありません。
「成れの果て」という言葉は、これがお客さんカメラであることも含めて、ちょっと言い過ぎたかもしれません。失礼しました(>_<)
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