我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Gallery 463

Powered by Six Apart

2022年6月 7日 (火)

刺繍とエンボス

286295260_7504284399613830_33594078

「プロストラップ」というと、真っ先にニコンを思い出す人が多いと思います。ずいぶん前のことですが、平気で2~3万円で売り買いされていた時期もありましたからね。

でも、プロストラップはメーカーがプロ登録されているカメラマン向けに無償配布していたものですから、市場で売り買いされていること自体が内緒にしないといけないような話なんですけど…。

聞いた話では当初はプロが「欲しい!」と言えば簡単に配布されていた時期もあったようですが、内緒にしないといけないような話が出て来てからは、ストラップにナンバリングがされたり、傷んだストラップを持参しないと交換してくれないようなシステムになったそうです。

 

さて、今日の画像はキヤノンのプロストラップです。

今現在(といっても10~20年前から)は「PROFESSIONAL」と記されたストラップが市販されていますが、これらは前述のプロに配布された本物のプロストラップです。

でも、よく見ると「Canon」や「PROFESSIONAL VERSION」の文字に違いがあるのが分かるでしょうか。文字が刺繍の初期モノ(手前の1本)と、刺繍っぽいエンボス文字を貼り付けてる後期モノ(後ろの2本)の2種あります。

当然、後期モノは酷使すると剥がれて来ます…。

 

田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!

詳細はこちらでhttps://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html

 

2022年6月 6日 (月)

何が入っているでしょうか?

284663776_7499105293465074_68437719

普通そこら辺でこんな薄ぺらで見慣れないバッグ持っている人が居たら、中に入ってるモノが想像できないので怪しさ満点ですよね!?

このバッグ、何を入れるものか分かりますか?

うちの店のブログで話題にするくらいなので、カメラ関係のモノが入っています。そこまで絞られると、勘が働く人もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

答えは「レンズフィルター」です。

284637499_7499105160131754_79999759

バッグの表側にはレンズフィルターの大御所「Kenko Filters」って文字が入ってます。中には12枚のレンズフィルターの収納可能です。

サッと開けて必要なフィルターが直ぐに見つけて取り出せるんでしょうけど、こんな角張った固いバッグを持ち歩くことが大変そうです。

284716668_7499105140131756_17204260

 

田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!

詳細はこちらでhttps://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html

 

2022年6月 5日 (日)

デミC

284135314_7494467840595486_86169082

「キヤノン・デミ」と言えば「オリンパスのペン」、「リコーのオートハーフ」に並ぶ、ハーフ判カメラシリーズの一つとして認知度高いと思います。

でも、キヤノン・デミにレンズ交換が可能な「デミC」というモデルがあることを知っている人は案外と少ないようです。

標準28ミリと望遠50ミリの2本レンズセットで販売されていました。そして、ボディとレンズ2本を収納できるケースも用意されていました。

上の画像に写っているセット、昨日のお客さんカメラ。実は少し前から我楽多屋にもレンズだけはあるんですよね...。それも面白いことに、標準と望遠が別々の出所からやって来ました。

281095012_7458872590851542_62858165

ボディが無いので直近に試すことも無かったので、お客さんのカメラセットを利用して望遠を付けた状態でボディのファインダーを覗かせてもらうと、口径の大きなレンズ鏡胴がファインダーの下何分の一かを遮っていました。「酷いな…」と一瞬思いました。

でも、よくファインダー内を見たら劣化で薄くなっていますが望遠50ミリ用のフレームがあって、そのフレームはファインダー内に入り込んでるレンズ鏡胴のちょうど真上に引かれていました。画角を遮ってはいません。

284480392_7494467837262153_14001729

流石に純正品。私が心配しなくても、そこら辺はちゃんと作られてますね。

*過去にも一度、デミCについて取り上げたことがあります。取説がちょっと滑稽だったりします→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2015/08/demi-c-3b8d.html

 

田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!

詳細はこちらでhttps://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html

 

 

 

2022年6月 4日 (土)

ジュピターじゃなくて

285914787_7489674934408110_73679366

先月、お客さんカメラに一目惚れしてしまったことを話題(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/post-2130.html)にしましたが、そのお客さんが一昨日再びご来店されました。

今回その渋い後塗りライカM4には、ロシア(旧ソ連)製レンズが付いていました。

見た目はゾナー85mm/F2のコピーと言われている、ジュピター(ЮПИТЕР)-9のようなのですが、刻印にはゾルキー(ЗОРКИЙ)と記されているんです。これ、かなりレアものかと。

ジュピターレンズ、ごく最近でこそウクライナのアーセナル工場製と認識している人も増えているかもしれませんが、もともとはモスクワのクラスノゴルスク工場で造られていて、その最初期にジュピター表記ではなくて、ゾルキー表記のものがあったのだとか…。

このレンズの製造番号前2桁が「50」なので、1950年製造であろうと思います。

 

すっかり忘れていたのですが、3年程前に標準レンズで同様のものを紹介したことがありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2019/08/502-39ca.html

67650291_2926320560743593_6514918_3

 

一番上の画像で一緒に写っているレンズは、モスクワのクラスノスゴルスク工場製のインダスター(ИНДУСТАР)-50。何日か前に田中長徳先生がSNSにライカにこのレンズを付けている画像を見て欲しくなって、我楽多屋の在庫にあったのを思い出して買いに来てくださったのでした。

 

田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!

詳細はこちらでhttps://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html

 

2022年6月 3日 (金)

隠れアイテム

283705752_7485344681507802_28863750

キヤノンFTの隠れアイテム!?の話です。

しかし、面白いところに記すもんですね。巻戻しクランクを引き上げたところに、バッテリーチェックする時の設定条件を記しているんです。

284783496_7485344904841113_25649820

感度はASA100・シャッタースピードはXに設定して、チェックレバーを→の方向に操作しろ~と。その状態でファインダー内の針の振れを見なさい~ってこと。

まぁ、一度この場所に隠し記されていることを覚えれば細かい設定数値までは記憶しなくても、クランク引き上げて見れば良いってことですね。

ちなみに後継機のFTbになると、隠し記すことはやめてしまって設定条件を記したシールを貼って済まされちゃいます。これだと、シールを剥がしちゃったら条件が分からなくなりますけどね。

283898378_7485344648174472_12878215

 

★田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!詳細はこちらでhttps://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html

 

2022年6月 2日 (木)

このカメラのバッテリーボックス

285461338_7475200599188877_54654852

コニカFC-1の動作確認をしようと思って電池蓋を開けたら、ちょっとビックリしました。

電池蓋の形状から考えて、ボタン型の水銀電池(MR-9あたり)を直に入れるのかと思いきや。大袈裟なバッテリーボックスが出て来ました。

285247409_7475200605855543_36421563

半透明の樹脂製バッテリーボックスは、蓋を開けてLR44を横に4個並べて入れます。それをカメラに差込むタイプ。

このカメラ以外にも、これと似たようなバッテリーボックスを持つカメラがいくつかあったように思いますが思い出せません。

ボタン電池を横に並べるんじゃなくて、縦に4個重ねるバッテリーボックスは思い出しました。「フォクトレンダーVF101」というカメラ。

Z2393

 

 

2022年6月 1日 (水)

夜の東京タワー

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

**************************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、増上寺。

♪ ぞ、ぞ、ぞうじょうじ(笑)、増上寺の庭!?で撮った東京タワーです。

違いますよ、その歌い出しの正しくは増上寺じゃなくて、千葉の木更津にある証城寺。

284266879_7464773790231558_20600352

2022年5月31日 (火)

底面に巻戻しボタンが無いキエフ

284560752_7470138123028458_68066818

昨日、Facebookページには「今日のお客さんカメラ」で画像をアップさせていただいた「キエフⅣ型」です。

このキエフのフィルム巻戻し方法について、オーナーさんから話がありました。

ボディ底面に巻戻しボタンが無いので最初「どうやって巻戻せばいいのか!?」分からなくて、少し焦った...と。

285054436_7470137903028480_33090344

私の記憶では、キエフは他の多くのカメラと同じようにボディ底面に巻戻しボタンがあったと思うのですが…それも案外と大きめなボタンが。

答えを教えていただくと、背蓋を外す時に回す底面両端にあるノブの片側、赤い印がある側のノブを立てて、ほんの少しだけ赤い印の所まで回転させると、スプール及びスプロケットがフリーになって巻戻しが出来るようになるとのこと。

284783457_7470137883028482_64338391

どうやら、キエフⅣの一部の個体はこの方法らしいです。

 

田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!第1次締切は5月31日です!詳細はこちらでhttps://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html

 

2022年5月30日 (月)

カラープリントが出来るまで

283968356_7464170190291918_26138574

今月19日付けのブログでも触れましたが、かつてアローカメラではスピードプリントの事業もやっていました。私 二代目も我楽多屋に従事する前の4年間ほど(1994年~1998年)はプリントショップの仕事がメインでした。

その時の話ですから、もう30年弱前のプリントショップ店内壁面に掲示していた案内を写した写真が発掘されたので、当時のプリントショップがどんなこだわりで営業していたのかを振り返りたいと思います。

 

カラープリントが出来るまで

~こだわりのカラープリントショップARROW編~

撮影済みフィルムがカラープリントになるまでをご案内します。当店では「色」へのこだわりをモットーにしております。熟練したオペレーターによる焼付け・仕上がりをの厳しいチェック・機械の日常管理の徹底などの理由から、美しい仕上がりをお約束します。 

283559138_7464170213625249_88296845

1、当店ではお客様のご注文内容を確実に受付いたします。当然のことのようですが、写真専門店以外の受付窓口が多くなった今では「安心して大切な写真をまかせられる店」が減ってきているのです。当店は専門店としての自覚を持って、写真をお預かりしています。分からないことは気軽にご相談ください。

 

283681871_7464170596958544_96614947

2、お預りしたフィルムはすぐに作業に取りかかります。ミニラボシステムを導入しているので店内で処理が出来るのです。

 

284645055_7464170763625194_88080562

3、現像機で撮影済のフィルムをネガにします。その所要時間は15分くらいです。当店では機械の日常管理にも細心の注意を払っておりますので、濁りのない鮮明なネガの作成が可能です。

 

284811271_7464170466958557_44431550

4、出来上がったネガはプリント機で印画紙に焼付けをしてカラープリントにします。当店では熟練したオペレーターが1カット1カット丁寧に焼付けを行ないますので、美しい仕上がりが可能なのです。カラープリントは5分くらいで出来上がります。

 

283319669_7464170356958568_498067_2

5、出来上がったカラープリントは枚数のチェックとともに、オペレーターの厳しい目でその色調や濃度などのチェックも受けます。この段階で満足のいかないプリントは、もう一度焼き直すことになります。

*納得のいかないプリントとは?写真というものは1カット1カット、その撮影条件が全く違うものなのです。ですから、経験と勘を備えたオペレーターの腕を持ってしてもすべてを1回の焼付けで、美しいプリントに仕上げることは至難の業なのです。下の色見本のように、プリント機のキー操作ひとつで、色調や濃度にこんな差が出てしまうのです。

284706422_7464170573625213_75932837

 

284183218_7464170790291858_16991300

6、焼き直しがあったあった場合はそのプリントを再度チェックしてOKであれば、料金の計算をして仕上がりとなります。このようにフィルム1本だけの処理なら最短約25分で仕上がりますが、実際には色直しや同時進行のフィルムもありますので、1時間程いただいております。 

 

こんな感じでこだわりを前面に出していました。実際にオペレーターの腕の良さを知ったプロカメラマンさんから商品見本のプリントや芸能関係のプロフ写真などが大量に持ち込まれることや、近くにあるプロラボからネガプリントの下請けみたいなこともやっていました。

ちょっと恥ずかしいのは、今日のブログで使った画像の色が悪いこと。発掘されたプリント自体が色調不良でボツになったものっぽく、それをいい加減にスマホで接写したためです、お許しを。

 

田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!第1次締切は5月31日です!詳細はこちらでhttps://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html

 

2022年5月29日 (日)

緑のランプは何?

283904595_7459697187405885_62056051

ニコンF4の動作確認をしていると、ボディ前面で光る緑色のランプが気になりました。

「何だっけ?これ??」

ランプを消すには、シャッタースピードダイアルの外側にあるレバーを少しズラせば良いことは程なく分かりました。そのまま動作をチェックを続けていたら、ファインダーも覗くことになるので、緑色のランプの意味も気付けたはずなんですが、、、

そういう順序にはならず、緑ランプは何?が気になって、取扱説明書を探したりネット検索することが先になりました。

この緑色のランプは、ファインダー内の露出などを表示する液晶を照らすランプでした。明るい店の中では分かりませんでしたが、店の明かりを消すとペンタカバーの上部にも横長に光る部分があるのが分かりますよね。

283730174_7459697260739211_56360100

明るい場所ではここから外光を採り入れて液晶表示を照らすのですが、夜や暗い場所では外光を採り入れられないので、そこにランプを灯してファインダー内の液晶表示を照らすのでした。

これ...かつて、ニコンF-801やF90でも似たことをブログネタにしていました(→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2017/04/post-583f.html)。これら2機種の場合はペンタカバーの上部にある横長の部分だけがぼんやりと光るだけだったので、すぐにピンッ!と来なかったんです。

言い訳をすれば、F4の場合はその横長の部分だけじゃなくてペンタカバーの下部にも小さい長方形の窓があって、そっちが異様に明るく光るので「これは何事か!?」的に思ってしまったんです。

ちなみにF4では、横長の採光部はファインダー下部にあるシャッタースピードや絞り値その他を表示する液晶用。明るく光る小さな長方形の採光部はファインダー上部左寄りにある露出補正値及びフィルムカウンターを表示する液晶用。

284063168_7459697144072556_91051776

 

★田中長徳「CT75」Tシャツ特別販売中!!第1次締切は5月31日です!詳細はこちらで→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2022/05/ct75t-73a9.html