ЗОРКИЙ ЗК 50/2
無知ってものは恥ずかしいものです。
先日あったソ連(現ロシア)製カメラの「キエフⅡ」。ボディ・レンズともに製造番号の前2桁が「49」なので、ソ連製の常で1949年製と判断され、当時から長年連れ添ってきたボディ・レンズと思われます。
この頃のキエフは、戦後にソ連がツァイス・イコンから接収したドイツの部品・技術でほぼ造られているので、後々のキエフより質がいいと言われています。
ボディに刻印された「Киев」は見慣れているので、すぐに「キエフ」と判断出来たのですが、レンズに記された文字は、初期の頃のものはあまり見掛けないのでピン!と来ませんでした。
レンズもカール・ツァイス製ゾナーのコピーに違いなく、後にはJUPITER(ジュピター)8Mと記されるレンズなのだけど、この個体には「ЗК」と記されています。これ数字の「3」とアルファベットの「Kで」はなくて、どちらもキリル文字だそうです。
また、「ЗОРКИЙ」の前2文字を数字の「30」と読んでしまいましたが、同じく全部キリル文字で「ゾルキー」と書いてあるそうです。
言われてみれば、ゾルキーのボディに「ЗОРКИЙ」を筆記体のような書体で刻印されたものがありますよね。
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