我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 1本でも | メイン | MF‐1の立ち位置 »

2022年5月19日 (木)

プリントの色味や濃度

281732992_7403653383010266_81279808

一昨日のブログで、20数年前にスピードプリントショップの業務をしていたことに触れました。

そこから、同じ頃「0円プリント」と称して同時プリントはプリントが何枚あっても現像料のみ!という料金システムを採用していた大手現像所チェーンがあったことが、ブログ読者さんとの間で話題になりました。

それで思い出したことがあります。当時、私が居たスピードプリントショップARROWには腕の良いオペレーターさんが居たので、プロカメラマンさんから商品見本のプリントや芸能関係のプロフ写真などが大量に持ち込まれることや、近くにあるプロラボからネガプリントの下請けみたいなこともやっていました。

そのオペレーターが出すプリントの色味や濃度が認められていたからです。当時はまだ人間の目で1枚1枚ネガ判定して、色味や濃度を決定してプリントしていました。素人が機械任せでプリントすることは不可能でした。

でも、面白い事象もあるのです。

鳥は生まれて最初に見たものを親だと認識する~という話がありますが…

先述の0円プリントは品質的にイマイチのものが散見されていました。でも、特に写真に思い入れの無いような一般の人の場合には、最初の同時プリント時の色味や濃度がベストと思ってしまう傾向があって、他店で現像したネガの焼き増し依頼を受けた時にうちの店でプリントしたものの方がどうみても適正と思って出しても、気に入らない~と言われるようなことが稀にあったのです。

そんな時は他店でプリントしたものを添えてもらい、不本意でもそれに合わせてプリントするようなこともありました。

当然、色味や濃度などには好みがあるので「絶対」はないんですけど。いちおうプロの立場で見て疑問に思うことがあったのです。

当時は店内の壁面にそういうことを案内したりアピールする掲示などをしていたのですが、さすがに資料が残っていません。ゆえに、今日の画像はイメージです(笑)