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M-SYSTEM表記のG.ZUIKO 50mm/F1.8です。
案外とよく聞くのが...あまり程度の良くないM-SYSTEM表記のレンズの場合、状態の良いOM-SYSTEM表記のレンズと名板を交換する~なんて話。
自分で使うレンズでそれをするのは無問題ですが、業者が転売ヤーがそれをやって黙って売るのは「ちょっとどうなのかなぁ~」と思うわけです。
名板を交換してしまうと、レンズ構成は勿論その他の細かな仕様も同じ世代のものであれば、実際のところ見分けもつかなくなるわけです。いま我楽多屋にあるこの個体だって、疑い出したら?正直100%の自信はありません
こんな事を考えてしまうのも、特にこの5年くらい。中古市場で売り買いされている品物(安価なものほどですが)の中に、素人修理や分解されたものが増えているなぁ~と思うからです。
我楽多屋は現状販売がメインなので、修理屋さんに直してもらってから売るということをほとんどしませんし、私自身がバラして直すとか掃除するとか出来ない人間です。
値付けをするうえで品物を厳しく見ていると、外側からでも素人分解・修理の跡らしきものが分かってしまうことがあるのです。
結果そういう品物であっても、それに見合った値付けをして、それを分かってもらえるようなお客さんに買っていただければ良いとは思っています。だからこそ、厳しく見るようにしています。
逆を言えば、そういう品物であることを理解や覚悟していただけない(ジャンクというのはそういうモノのことですが)人には、あまりおススメしたくないのも本音です。
無責任な言い方かもしれませんが...それでも相当なハズレに合わない限り、そのカメラやレンズの質感や味わいは得られるものとも思っています。
我楽多屋にずいぶんと長居している品物のひとつです。いえ、バージョン違いでふたつあります。
「ROLLEIFLASH」というフラッシュガン。何が興味深いかというと、カメラへの取り付けはレンズフィルターなどと同じようにレンズにあるバヨネットを利用するところ。
なので、BeyⅠ、BayⅡ、BayⅢと3サイズあるものと思われますが、我楽多屋に長年あるのはBayⅠ(上の画像左)とBAyⅢ(上の画像右)のみ。
このふたつ、サイズが違うだけではなくて世代が少し違うようで、BayⅢの方は、取り付け部が外せるようになっていて、半球状の反射部をズラすことで照射角度を少し変えられるようにもなっています。BayⅠの方は、取り付け部は外せないのですが、シンクロコードを本体内部に巻込めるようになっているなどの工夫がされています。
その長居しているROLLEIFLASHに関心を持ってくださったお客さんが最近いらっしゃいました。その際にバヨネットサイズを尋ねられたのですが、間違えてBayⅡとBayⅢだと案内してしまって、ご迷惑をお掛けしてしまいました。申し訳ありません。
しかし~完全な言い訳ですがこのバヨネットサイズって、案外と微妙な差で見ためだけでは分かりずらかったりします…。今回のROLLEIFLASHやフィルターは内ヅメにハメるタイプですが、フードの場合は外ヅメにハメるタイプだったりするので、余計に混乱してしまうのですよ…。
現物合わせが出来れば一番いいんですけどね。
ローライのアクセサリーにはいろいろと凝ったモノもあります。過去に紹介したモノが以下のリンク先で見られます。
レンズフードって、人それぞれこだわりの出る部分かもしれません。純正品にこだわる人、汎用品で十分という人、そもそもフードをあまり付けない人。
古いレンズで純正品にこだわる場合、レンズよりもフードの方が稀少なんてこともあって、コレクション的な意味合いで持っている~という人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日ご紹介するこだわりフードのお客さんは特に稀少なフードではないんですが、ニッコール43-86mmについて。
このレンズの純正対応品は「HN-3」というネジ込み式フード(単焦点の35mmなどと共用)です。ただ、どうも見た目が好きになれない…ということで、ニコン純正フードの中から「HK-8」というカブセ式フードを合わせたところ、フィルター用ネジを切っている部分より一回り大きい鏡胴部分にいい感じに装着出来たので気に入ってる!とのこと。
この話を聞いて「オッ」と思ったのは数週間前に、我楽多屋に商品として並べてあったニコンシリーズE36-72mmに純正対応フードとして付けていたのが「HK-8」。
でも、それをご覧になった常連さん(かなり多方面に知識の濃い人なのに)が「このフードってこれ専用のやつですか?」と、不審そうにされていらっしゃいました。理由はフード側の被せる面に対して、受けるレンズ鏡胴部分の面が浅くて、ちょっと?な感じ...というのです。
ニコンのカタログで確認してたので間違いなしです。
実は、「HK-8」をニッコール43-86mmに付けても、そのちょっと?感は同様なんですよね。
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午後2時から恒例の全品1割引きサービスを行ないます!
1961年発売の「J」から1968年発売の「J7」まで続いた、ヤシカの一眼レフカメラシリーズがあります。
それ以前には専用バヨネットマウントを採用したペンタマチックシリーズ(3機種)や、以降には電子シャッター搭載機がメインのTLシリーズがあります。
現在はほとんど見かけることのないJシリーズ。全6機種は登場順に「J」「J3」「J5」「JP」「J4」「J7」。
機種名に付く数字が持つ意味?に興味を持ちました。その前段階でお客さんと「偶数はなかったような…」と話していたのに、改めて確認したら「J4」があったので余計に。
全くの想像ですが、理由は分からないけど...原則奇数で展開していく計画だったような気がします。
それと、遥か10年近く前にも話題にしていますが、「J」は「ジャガー」に由来しているらしいのです。何でジャガーなのかはいまだに不明です。
数日前に長徳ボスがSNSに書かれていたこと。
ロードマットC35は、ベースとなったオリジナル・ロードマットに露出計とファインダーを建て増ししているのにデザイン的なバランスを崩していない~と。
同様な改造建築風カメラの比較対象として挙げられていたのが、ニコンFフォトミック。こちらは少しバランスを崩している…ということか。そもそものカメラのタイプが違うし、フォトミックは差し替え可能なので一概に比較するのに無理があるかもしれませんが...。
私も個人的にロードマットは好きなカメラなので、長徳ボスの意見に賛成です。
まぁ、これは好みの問題でもあるので絶対的な話ではありませんから、最近連続してやらかした...間違いを指摘されることはないと思います(^^)
ロードマットは好きなので私物、ニコンFのアイレベルとフォトミックはちょうど我楽多屋にあるので、並べて写真を撮ってみました。
一昨日、我楽多屋の電話が鳴りました。電話の主は我楽多屋ブログのファンの方、とても丁寧な話し口調で11月11日付けのブログ「ライカとペトリの赤丸」の内容についてでした。
M型ライカに赤丸マークが付いたのは、1967年発売のM4ではなくて...。M4-P(1981年発売)には丸マークが付くけども位置が違って...とのご指摘でした。
言われてみれば、まさにおっしゃる通り!オオボケをかましていました。
正確には、M型ライカの赤丸マークがボディ前面上方中心部のおでこのあたりに付くようになったのは、1984年発売のM6から。
何を勘違いして書いたのだろう?って恥ずかしい限りです。
お電話くださったのは、岡山県にお住まいの方。父(買取職人)が香川県小豆島出身であることもご存知で、地理的に近いことから親しみを感じていらっしゃるそうです。毎日ブログを楽しみに読んでくださっていて、教えてもらうことも多く~と嬉しいお言葉を頂戴しました。お歳は77歳とのこと。
ご指摘いただいた私の間違った記述が気になり、そのうち訂正されるだろうな~となおも気に掛けてくださっていたそうです。訂正されないとずっと残ってしまうので「余計なことかもしれないけど…」と、意を決してお電話くださった模様。
人生の大先輩から、こんな気にしていただけたことが感謝感激。
ロシア(厳密には旧ソ連時代)レンズ「TELEAR-N 135mm/F3.5」について、一昨日のFacebookページにこんな投稿をしてしまいました。
赤丸をした部分はアップ後しばらくしてから書き足したので、その前に見た方は二代目がおかしなことを言ってやがる~とか、こいつ何か勘違いしていないか~とか思わせてしまったと思います。または純粋に惑わせてしまったパターンもあったかもしれません。
実際のところ...確かに勘違いしてお馬鹿を晒していたのです。本当に開放値が「3.6」だと思っていました。
でも、アップ後早々に頂戴したコメントを見るうちに「あれ?」っと思って確認したら、絞りリングにある表記は「3.5」だし、画像検索して出て来た同レンズの名板はみな「3.5」と読めるので、自分のボケを自覚したのでした。
この個体の名板はFacebookページにいただいたコメントのように、「5」を刻印する際に何らかの理由で一画目の最後が繋がってしまったような感じなんですが、改めてよ~く見たら、繋がる寸前で僅かに繋がっていませんでした。
キリル文字の「Б」と誤植したのでは?とのご意見もいただきましたが、問題の部分が繋がっていなかったので、この方には余計な想像をさせてしまいました。ごめんなさい。
ロシアカメラからニコンF2と続いた、仲間の業者から複数台を同時に渡されて状態チェックして欲しいと頼まれた件、今回はニコンFを4台頼まれました。
預かるなり1台のミラーが割れているのが見えたので、過去のことも踏まえて...ほとんど期待をせずにチェックを始めました。
すると、4台ともシャッターは使える状態でした。1台だけ幕にちょっとシワが寄った感がありましたけど。
そして、4台中2台に載っていたフォトミックファインダーは1台は不動、もう1台は露出の精度もまずまずOK。残り2台のアイレベルファインダーは外装にアタリや大きな擦れがあってプリズムにも縦線が入ってたりしてますが、問題なく見える状態。
ということで、予想外!?にとりあえずは使えそうな状態でした。あっ...ミラー割れていても写真は写りますからね…。
あと、ニコンFをチェックするうえで気にしたいポイントの一つに、下の画像の黄丸の部分が欠けているものがボチボチあります。程度によっては光線漏れの原因になりますので。
さて、これら一連の結果で、ロシアカメラとニコンF2が壊れやすくてニコンFが丈夫だ~という判断をするわけではありませんので、その点は十分にご注意願います。
持ち込まれたロシアカメラ・8台、ニコンF2・9台、ニコンF 4台の元々の素性が全く分かっていませんから。