我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年4月

2016年4月21日 (木)

テンバイヤーではありません

先日、あるお客さんからお声掛けいただきました。もう1年くらいは継続してご来店いただいている方なのですが、いろいろなお話が出来たのは今回が初めて。

そのお客さん、変わったレンズやフィルターやリングなどをお買上げされることが多かったので、ミラーレス機でレンズ遊びをされている方なのだろうなぁ~とは思っていました。

今回お声掛けいただいた内容は、前回来店の時に購入された古いライツの顕微鏡の接眼レンズみたいなのを、今回もまた購入されよう~としているのに対して、前回のを改造したらいい具合に使えたので、残っていた同じものをよく見ると、程度やコーティングに差がありそうなので、これもチャレンジしてみたいと思ったので~ということでした。

そのお客さん的には、この貼り紙( ↓ )を見て、気を遣ってくださった結果でした。

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『また同じものを買うけど、転売とかではなくて、こういう理由なのですよ!』と。

ちょっと恐縮しました。自由経済ですから転売もいけないことじゃないのですけど、カメラ愛の信念から掲示している貼り紙によって、こういう気を遣わせてしまうこともあるのだ...と。

でも、これがキッカケでそのお客さんと、お話しが出来たことは非常に良いことであったと捉えています。

そのお客さんのお話しの中で印象的だったのは、「自分が手を入れたモノが良い描写をしたりすると、愛情が湧くような気がして楽しい。そうでなくても、自分が手を入れたものを売る~という行為には責任持てないので抵抗がある~」とも。

 

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2016年4月20日 (水)

光線カブリまくり

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、北区~板橋区ウォーク。田中長徳先生に十条仲原の河岸段丘を案内していただくという~とても楽しい機会を得ました。

中古カメラ屋でありながら、フィルムカメラを持ち出す機会が少ないうえに、最近は散々な巡り合わせもあったりしたので、この日にフィルムカメラを持ち出さないでどうする!って機会と思い、ウェルミーワイドを持参しました。

が、翌日現像してみてビックリ(゚д゚)!光線カブリまくりでした...。

どうやら、レンズシャッターが完全に閉まりきらないことが多々だったようです。撮影直前に巻き上げて、撮影後も早々に巻き上げたカットは被害が少ないのですが、、、そんなカットは皆無に等しく...

画像は急な階段を上ってくるお婆さん何ですけど...。

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2016年4月19日 (火)

ゴールデンウィーク休業日

 

2016年のゴールデンウィークは、アローカメラ&我楽多屋ともに、既に以下の3日間を休業させていただきましたので、5月6日(金)以降は通常通り営業いたします。よろしくお願い申し上げます。

  • 5月3日(火・憲法記念日)
  • 5月4日(水・みどりの日)
  • 5月5日(木・子供の日)

 

 

光学硝子がニコン製

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昨日の続きで、今日も「Windsor(ウィンザー)」です。

このカメラ、説明書に自ら謳っているように、「距離計連動35㎜カメラ」の『普及機』なんですが、レンズは贅沢をしています。そのレンズ「sigmar」の素材が何と、日本光学製(現ニコン)なんです。

ここの表現を間違えると大変なので、説明書に添えられていた案内を抜粋します。

「既に世界的名声と水準を確立した日本光学工業株式会社で特に弊社の為に特別処理と厳密な検査を経た光学硝子により製作されて居ります」、とのこと。

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さらに、「ウインザー35製造元 東興写真株式会社技術部長 中山豊槌」氏の名前入りで以下のようにも。

「光学硝子及びレンズ製作に就いて/レンズ製作最も重要なのは使用材料(光学硝子)が光学的に均一であると云う事です。弊社では此の点を特に留意し、如何なるレンズ用部品と謂えどもおろそかにせず、光学硝子は特別に日本光学工業株式会社へ依頼して最高級の処理を行つたものを使用して居ります。屈折率の変化に対しても其の材料毎に修正設計を行ふ事は勿論、完成レンズに対しても厚み、直径、曲率半径及び中心部周辺部の測定等一個一個厳重な検査の上組立てを行つて居ります」、とも記されています。

レンズの材料は日本光学製だけど、レンズ自体は自分のところで製造している~って解釈で良いと思います。

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2016年4月18日 (月)

カメラ使用説明書ABC

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1953年発売の「Windsor(ウィンザー)35」。

その使用説明書の表紙に、「カメラ使用説明書ABC」と掲げられているのに趣を感じて、先日その画像をFacebookページにアップしたところ、「どういう内容なのか?」というコメントをいただいたので紹介したいと思います。

その時アップした画像に私が「恋の手ほどきABC みたい」なんてコメントを添えたものだから、なんか想像逞しくしちゃった方も居らしたかもしれませんね(笑)。

この使用説明書、広げるとまずこんな序章があります。

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やはりワクワクしますね。

さて、「A」は、『Windsor カメラにフイルムを装填するには…』です。

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続いて、「B」は、『Windsor カメラで撮影するには……』。

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最後の「C」は、『Windsor カメラから撮影済のフイルムを取出すには……』。

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どうです?案外と真面目なABCでしたよね(笑)。でも、時代を感じる言い回しなどもあって、とても楽しい。

そして、ツッコミどころもありまして、、、

  • 「シヤッター」を「シッヤター」と誤植しているところがあったり、
  • 「ノッブ」と「ノツブ」が入り乱れていたり、
  • 見出しの最後が「A」だけ「…」なのに、「B」と「C」は「……」と点の数が多くて余韻を残してみたり、
  • 「C」の「5.」は、どう考えても、撮影後の注意事項ではないから、「B」に書くべきことなのに、、、とか。

 

実はこのカメラ、さらに魅力的なことがあるので、それは明日のネタにさせていただきます。

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2016年4月17日 (日)

湿度計9個もあれば

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カメラは精密機械ですから、温度や湿度管理に気を遣わなければいけません。

と、我楽多屋のブログ的には珍しく堅苦しいことから始めてみましたが、とはいっても、持ち歩いたり、ふつうの生活環境内に置いていれば、そんなに神経質にならなくても大丈夫だと思います。

ただ、未使用時に仕舞い込んでしまった時が要注意です。戸棚や押入れ、バッグ、保管庫内に長時間保管する時は気を遣いましょう。

というわけで、カメラや写真の用品メーカー、ハクバが出している湿度計です。簡素な造りですが、新品定価1,500円程で実売価格でも1,000円ちょっと切るくらい。

以前、100円ショップで買った温度計だか湿度計で痛い思いをしたことがあるので、中古でこれらを売るにあたって、「精度はどうなんだろう?」と、ちょっと不安になりました。

そう、露出計と一緒で精度が正確であってこそのモノだと思うからです。

かなり緩めな話ですが、「露出計は3つないと精度を判断出来ない~」的な話題を以前にしたことがあるのを思い出しました。今回は湿度計ですが、9個もあるので精度の判断には十分だろう!ということで、並べてみました。

そしたら、7個はピッタリと同数値を指してました。これは、さすがに正しい数値を表示してるでしょうね\(^o^)/。残りの2個も1~2%プラスよりに振れてるだけ、まぁ、誤差と考えて良いかと。安心して値付けして店に並べました。

 

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2016年4月16日 (土)

EOSの曲と直

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今まで無意識のうちに違和感を持っていたことが判明。。。

キヤノンEOSのフラッグシップ機「EOS-1」シリーズは、デジタルカメラになった今でも、そのペンタカバー付近の外装は曲線基調でデザインされています。

多分、それが一つのアイデンティティでもあるのでしょう。そして、それがキヤノンユーザーに安心感も与えているように思います。

それに対して、「EOS-3」はフィルム時代、フラッグシップ機「EOS-1」のすぐ下に位置したモデルで、プロがサブ機で使う~的な扱いもされていました。

そのEOS-3のペンタカバー付近のデザインが曲線というより、直線的なこと。これが無意識のうちに以前から気になっていたようで、今回、改めて2台を一緒に見てみて違いがよく分かりました。と言いつつも、画像は別々に撮ってしまいましたが...。

この部分にポップアップ式ストロボを内蔵している機種は別として、同じEOSシリーズの上位機種であるのに、こんな差があることに、やはりちょっと違和感。なのに、ボディ下部に付けるバッテリーパックなんかは、1Vや1Nと共用出来るんですよね...。

まぁ、ペンタカバーの形状については、EOS-3には視線入力のセンサーなんかが入ってるから~という真面目なご意見もあろうかと思います。たしかに、視線入力機能の付いた他の機種(5や55、7)はみんな角っぽいデザインしてます。でも、他はどれもストロボ内蔵してるし...。

 

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2016年4月15日 (金)

歴史的出土品

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茶色い革のケースなんですが、そのやつれ方というか使用感からか、、、歴史的な出土品みたいな佇まいです。

これは常連Yさんから見せていただいた革ケースなのですが、よーく見ると前面に「ASAHI PENTAX」の型押しがされています。

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ケース内部の前面側にスローシャッターダイアルが当たっていたような跡が付いているので、「AP」か「K」のケースであろう~という推測。

それ以降の生産量多い「S2」や「SP」などでは無さそうです。だからこそ、見たことも無いケースなのでしょう。

ケースの形状は、底部と前カバーに分離しているタイプではなくて、スッポリまるごと仕舞うようなタイプ。ケースの両サイドに金具があって、ここにストラップを付けるようになっています。

また、ファスナーを開けるとその内側に「ASAHI OPTICAL CO. Japan」と奥ゆかしく型押ししているのにも気づきました。

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当時は今と比較して、カメラがかなり貴重品・高級品の時代だったから、カメラケースもいろいろとあったのだと思います。

下の画像はS2用ですが、ハードタイプのこんな茶革ケースもありました。(こちらにその記事があります→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2011/11/pentaxcha.html)

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2016年4月14日 (木)

この挿し絵でピピッと来たら

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職業病とか言いながら、ちょっと知ってるからって自慢か!?とも思われるかもしれませんが、こんなことありました。

KAKOの「カコネットスペシャル」というストロボの説明書を何気にペラペラとめくっていた時のこと、「シャッタースピードの決め方」という項目にあった挿し絵を見て、ピピッと来ました!

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「これ、ペンタックスだよなぁ~」と。

我楽多屋のジャンク棚に並んだペンタックスで確認したら、SVのそれとまるで同じだったのです。

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なにもここまで丸写ししなくても~ってレベルですよね!?

これが分かったところで何の自慢にもならないことは分かってますけど、職業病だよなぁ~と思ってしまったり、それだけ、当時のペンタックスが市場に溢れているんだなぁ~とか思ってしまうわけです。

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2016年4月13日 (水)

標高900m 天空の聖地

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、高野山。

高野山に関心を持ったのは去年、六本木で偶然に見た「垂井俊憲写真展 『山上の聖地 高野山』」に魅了されてから。

1200年前に弘法大師が選んだ標高900mにある聖地は、やはり何かしらのパワ―が宿る神秘の場所でした。

画像は奥ノ院参道。

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