我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年9月14日 (土)

DONGWON P70-z

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先日、ペンタキシアンのお客さんがネタとしてご持参くださったカメラがこれ、「DONGWON P70-z」。

DONGWONは韓国の企業で、1980~90年頃にペンタックスのカメラの輸入販売を手掛けていて、ペンタックスの一眼レフ2機種とコンパクトカメラ5機種を扱っていた模様。

以前、そのうちの1機種も見せていただいたことがありました。ペンタックスMEスーパーのボディに「DW」(DONGWON(東遠)の略)のプリントがされていました。

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DONGWONがペンタックスとの提携で扱った一眼レフのもう1機種が「P50」だったことの影響なのか、今回の「P70-z」も「P」と数字の組み合わせ。でも、この機種はペンタックスとはまず無関係。

見せていただいた時点では「何処かで見たことあるカメラだな~」と思うだけで…それ以上に思い出せなかったのですが、いろいろ探していたら思い出しました。

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そう、この液晶表示風な操作ボタンはかつてこのブログで話題にしたことのある「チノン CP-7m」と同型種と思われます。

 

 

2024年9月13日 (金)

太陽観察専用の双眼鏡

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その派手な色が、商品に値札を打つラベラーとよく似ている「太陽観察専用の双眼鏡」。

持った感じの造りはオモチャレベルのような品物ですが、太陽を覗いちゃう製品ですから目がつぶれてしまったら大変なこと。ちゃんと、DINの規格で安全標準値を満たしています。

話題に取り上げてみたのは~とはいえ…オモチャみたいな造りの本体に「本製品は太陽観察専用の商品です。通常の双眼鏡での太陽観察は絶対にしないこと」という注意書きがされている点。

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この表記って義務付けられているんでしょうかね??

ドライに考えれば、この双眼鏡の使い方で重要な事項を書き込むのは分かりますが、他の双眼鏡の使い方まで関係ねぇ~よ!それは使う側の責任でしょ!言ってしまえばいいようなもの...と思ったからです。

こじつけで考えてみると、そもそも巻上げという概念の無いデジタルカメラの本体に「巻き上げ音の大きなフィルムカメラでの静かなコンサート会場等の撮影はお控えください」とか、まず書いてません…。

それは、人体に影響を及ぼす可能性があるかマナーの問題か~言われてしまえば、大きな差になりますからね。

 

 

2024年9月12日 (木)

明るいレンズ・暗いレンズ

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一般的にレンズはF値の明るいモノの方が高価なレンズとされています。

中古品の場合は価格に稀少性が加味されることがありますから、逆転現象が起こることもありますが、それでも稀なパターンかと思います。

画像のニコンS(後塗り)に付いているレンズ、普通に考えるとニッコールSC50mm/F1.4なんですが、名板をよく見てください。これ50mm/F1.5なんです。

F値1.4の標準ニッコールが出る直前に少量だけ生産されたという、稀少なF値1.5のニッコールなのです。

 

明るいレンズ・暗いレンズでいうと、少し前にこんなことがありました。多分、初めてご来店された方だと思うのですが、我楽多屋店内をひと回りされた後に「1.2とか明るいレンズありますか?」と質問されました。そもそもマウントが何なのか、どういう世代なのかも分かりません…。

「ありませんね。そういう明るめなレンズは基本ここには置きませんから」と答えると、「?」という表情をされたので、「そういう市場性の高いレンズは仲間の業者ルートにまわすので、ここはガラクタ的なものばかりです」と。

すると、「変わったレンズとかありますか?」と聞かれたので、「『変わった』って?人それぞれ求めるものが違うでしょうし、あなたが思う『変わった』分かりませんし」と答える。

次に「くせ玉とか?」と聞かれたので、「すみません。うちはこういう写り方をするから、どう?みたいな(セレクトショップ的な)売り方をしていないので」と答えました。

多分、感じの悪い店だと思われたかもしれませんが、このやり取りから~私が言わんとしていることを分かっていただける方もいらっしゃるでしょう。それで十分です。例えば、ひとつにこんな感じ→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2018/12/post-95c5.html

あと、ご入店時に目の前で「いらっしゃいませ」と挨拶しているのに、ソッポ向いて無反応だったことも引き金になっていますから…悪しからず。

 

 

2024年9月11日 (水)

上毛かるた風鈴🎐

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、伊香保温泉。

先週水曜日は写真組合の研修が泊まりでありました。伊香保温泉の石段街入口の広場でバスを待っている時に録った動画です。

毎週水曜日のこの企画では初めての動画かと思います。

https://youtu.be/faq1zaHXf7A?si=uGP1INeoAl2bHSy7

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2024年9月10日 (火)

藤色に緑色の差し色

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

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仲間の業者からやって来た古めなコンデジ。品物に関する符丁は「?」印でした。

単三電池で稼働する機種なのに…?と思ったら、記録媒体がxDピクチャーカードだったので試せなかったのかな?と推測しました。

ならば、案外と使える個体かもしれぬ!?と思って、電池とテスト用に確保しているxDピクチャーカードを装填してチェックしてみたところ、このようなエモい?画像しか撮れませんでした…。

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再生モードではxDピクチャーカードにもともと記録されていた画像を表示出来るのですが、撮影モードにすると液晶に表示されたエモい?像がそのまま記録されていました。

まさか、フジフイルムのデジカメだから?ってことはないだろうけど、訳分からない藤色の模様。そして、一部分だけフジフイルムのコーポレートカラーである緑色の線が横に流れている~という。

無理矢理なオチで…笑

 

 

2024年9月 9日 (月)

2台のα-9の違うところ

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「α-9」はミノルタのフィルム一眼レフ・フラッグシップ機として、最終モデルとなった機種です。

発売された1998年というタイミング自体が、プロユースも見込んでいながらライバルメーカーのニコンやキヤノンの同等機種に先を越された感があったこと。すでに時代はデジタルの波が見えていたこと…など厳しいタイミングだったため、販売成績はあまり褒められた機種ではなかったと思います。

もちろん、長所もあるカメラなのですがそれについては、検索でもして各自お調べください。

 

今日の注目点は、ここにある2台のモードダイヤルと露出補正ダイヤルの意匠が違うこと。

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これら2台を持ち込まれた方は製造番号も加味して「左側が初期バージョンで、何らか理由あって変更された後期バージョンが右側なのでは?」という見解をされていらっしゃいました。

知らなかったというか、今まで見たのがどっちが多かったか?さえ…私は記憶出来ていないので検索結果の画像を確認すると、前述の見解で初期バージョンとされたダイアルが付いている個体ばかり。

これはもしや?製品としての仕様変更ではなくて、プロサービスか何かで特別に変更されたものなのか?なんて推測までしていますが、実際のところは不明です。

この二つのダイヤルの意匠の差についてご存知な人がきっといらっしゃると思います。良かったら教えてくださいませ。

 

【追記】この記事のリンクを貼ったFacebookへ頂戴したコメントにヒントをいただき、本件について判明しました。限定販売されたα‐9チタンに採用されていたモードダイヤル・露出補正ダイヤルを転用したのが上の画像で右側のα-9でした。

α‐9チタンの取扱説明書に「α-9Tiではダイヤル表示部に金属銘板を使用しているため、α-9のダイヤルで採用している蓄光性の蛍光材は使っていません」という記述も発見しました。

 

 

2024年9月 8日 (日)

オーストリッチ風

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一昨日のお客さんカメラです。ライカM6チタンに、同じくチタンカラーのズミルックス50/1.4付。

チタンカラーを揃えるのに、ズミルックス35ミリ~エルマリート90ミリ~ボディの順に地道に買い増しして、最近この50ミリを入手しされたのだそう。

決してコレクターさんではなくて撮る人なので、お客さん的にはズミクロンの引き出して使う内蔵式のフードが短くてイマイチ不満…らしくて、我楽多屋にフードを探しに来られたのです。一緒に写っているフードがそれ。

並べて写すのを忘れましたが、このお客さんのこだわりはフードの前にキャップを付けること。

いつもそうなのですが、フロントキャップが多数入ってるカゴの中から現物合わせで適当なキャップを見つけられて、一緒にお買上げいただきます。

さて、M6チタンと聞いて私が直ぐにイメージしてしまうのが、ボディの貼り革。チタンカラーのボディに貼られる貼り革は独特な処理がされていて、オーストリッチ風に所々ポツポツと突起があるのです。

気になったので、今回は念のため確認したところ。あくまでオーストリッチ風でダチョウではないとのこと。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第299回目のテーマは「ネックストラップを買うことでいろいろ迷ったりしている私」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2024年12月初旬まで。

 

2024年9月 7日 (土)

FUJICAじゃなくてFUJI

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フジフイルムのこのカメラ「STX-2」を見たことある人は少ないんじゃないでしょうか?だって、国内では民生用としては一般販売されなかったモデルだからです。

フジフイルムのフィルム一眼レフカメラと言えば、初期はST701に始まるM42スクリュウーマウント採用のSTシリーズ、後期は専用バヨネットXマウント採用したAXシリーズがありました。

「STX-2」はどうかというと、STも名乗りながらXマウントを採用しています。

Xマウントを持つボディには、STX-1というSTシリーズのST605ⅡをXマウントにしただけの輸出専用機もあって、その後継機がSTX-2なのです。これはもうSTシリーズともAXシリーズとも別物な造りをしていて、とてもチープな感じが漂っているのです。

販売成績が振るわなかった…AXシリーズ。最後の最後は最新鋭の新型を投入することなく、簡素な機能でチープな造りのSTX-2を輸出するだけでなくて、国内の既存業務系ユーザー向けに限定して販売したのでしょう。

それと、もう一点すごく気になるのが「FUJICA」ではなくて「FUJI」と表記されていること。

これについては国内でも発売された、AXネームの最終機AXマルチプログラムというモデルも「FUJI」と表記されていたので(今回初めて知る)、国内で販売されたモデルとしてはAXマルチプログラムとSTX-2の2機種だけということになります。

下の画像は珍しく3機種も店に揃ったフジのフィルム一眼レフ。一番奥はST701,中央はAX-1,手前がSTX-2。

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2024年9月 6日 (金)

ダブルロック

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Kowa/SIX自体がそれほど見掛けるカメラじゃないんですが、専用のグリップとなるとそれ以上に見る頻度は低くなると思います。

グリップまで付いている上の画像のセットものが入荷して、即業者ルートに流れて行った同じ日の直後のこと。専用グリップだけを探しに来られた人がいらっしゃいました。

でも「残念でした…今さっきまで~」ということにはならずに済みました。我楽多屋には少し前からグリップだけの在庫が一つあったからです。

 

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この専用グリップ。ボディ側にあるレールにスライドさせながら取り付けて、グリップにある赤い矢印のネジを回してボディのネジ穴に固定します。さらに、黄色の矢印のネジを回して、赤い矢印のネジ自体が緩まないように固定します。この用心深い作りに感心します。

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