我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第323回
お店にリュックやバッグを持ち込んではいけない
という国際的なルールがあります。
お寿司屋さんでお客さんに文句をつける親方のいるところは、嫌われるどころか、逆にその大将のキャラが良いというので、好かれるという傾向があります。
買取名人さんと二代目さんを私が冷静に比較してみると、それぞれにお店の顔として個性的なのは大変結構なことです。それでうるさい寿司屋の大将というポイントから見ると、二代目さんの方がちょっとうるさい。
この間もお客さんがリュックを胸のほうに持っていて、リュックのジッパーが空いていたというので、二代目さんは注意をして、それでそのお客さんがネガティブな印象を持たれたのではないかと本人が書いています。
ヨーロッパなどで通行の人が、リュックのジッパーが空いていたりすると、私は必ず教えてあげます。これ非常に危険ですから。
国際的なルールで考えてみると、ヨーロッパやアメリカではショップやミュージアムに入るときには、私物はロッカーに預けるというのが基本中の基本です。ルーブル美術館で、モナリザやミロのビーナスを大きな大きな袋に入れて持ち帰るけしからん奴がいないとも限りません。
ミュージアムを見学する方からしても、余計なリュックやカバンは芸術鑑賞のマイナスになりますから、受付にちゃんと預かるコーナーがあるので、それが1番スマート。
ニューヨーク近代美術館で1年間写真の研究をしてきた私ですが、研究室を予約して近代美術館の研究室に入るのはフリー。ただし、ルールがあって、万年筆やボールペンは持ち込めません。筆記道具は鉛筆のみ。それでミュージアムを退出する時ですが、プロのガードマンさんがいてリュックやバッグの中をチェックしてもらわないと外に出ることはできません。
人を見たら泥棒と思えというのは、日本的感覚からするとネガティブな人間評価をするポイントになってしまいますが、日本以外では人はみんな泥棒の可能性があるということ。これが人道主義というものです。
ニューヨークの洋服屋さんなどで大量のジャケットがハンガーにかかっていますが、買い物をした時は、それぞれの服についている巨大なプライスタグを特殊な道具でキャッシャーの人に外してもらいます。
外さないでお店のエリアを出ようとすると、巨大なアラートが鳴る仕組みになっています。大体ショップの洋服についているプライスタグが1000円札位の大きさですから、仮に着たまま逃げたとしても、そんな目立つ万引きの看板が背中についていては歩けるものではありません。
日本の商道徳というのは、お客さんを信用しているという極めて人権的なルールの上に成立しているのです。
以前、銀座の有名なカメラ屋さんの店主が私にそっと話してくれましたが、万引きというのは結構我々が想像している以上の売り上げの深刻なダメージになるということでした。
我々の場合は、原稿料の不払いとか、一方的な値切りというのがあって、我々フリーランスへの暴力です。
(2026.9)
*この画像はAIで生成したイメージ画像です。