我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第302回
二代目さんの写真家としての視神経がよろしいな
私のFacebookのお友達は3000人以上います。写真をアップする人もそうでない人もいますが、私の価値観から見て本物の写真家の視神経を持っている人は、5人以上10人以下という判定をしています。
お友達が3000人+ですから5人となると600人に1人ということになります。これは結構写真家としての正しい視神経を持っている人のパーセンテージに当たります。というのも10年間、大阪芸術大学で写真を教えていたのですが、まず写真家の視神経としてものになるような人は600人に1人位というのと合致しています。
Facebook上でそのような本物の視神経を持っている人を私は本物の写真家であると認識しています。というのは写真を撮る行為でお金を稼いでいないからです。
半世紀近く前のことですが、ウィーン・フィルの第一バイオリン奏者で、やはり写真を撮るためのちゃんとした視神経を持っている人がいて感心したことがあります。
ただし、これはインターネットのない時代ですから、表面に出る事はありません。今はインターネットのおかげというか、Facebookのおかげでちゃんとした視神経を持った写真家の存在がわかるのです。これはありがたいね。
世の中著名な写真家というと、篠山森山天才荒木みたいな展開でしょうが、彼らは写真を撮ることをお金と引き換えにしているから、そこがダメなのですね。私もそういう意味ではダメな存在です。
二代目さんの写真家としての視神経に最初に気がついたのは7~8年前でしたが、ヘリポートの写真とか、車の中から移動風景とか、夜のサーカスの実演中を撮ったので、この人の視神経は凄いなと感心した事でした。
ここでポイントになるのは私の価値観からすると、優れた写真家はその生活のバックグラウンドがどうであるかは全く関係がないということです。二代目さんが熱烈な虎のファンであるとか、カラオケの天才であるとか、交通警察の取り締まりが悪いというので警察に怒鳴り込みに行ったりとか、そういう事は私の評価の中では関係ありません。
とにかく私はかなり強烈な写真原理主義者ですから。
(2024.12)