我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第272

おもちゃのカメラを買うならガラクタ屋さんと考えていた

20年の考え方が間違っていたと言うことを発見したカメラ

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1989年の4月に完成した今住んでいるタワーマンションですが、日本で30年というとすぐ建て替えを考えたりするのが情けないです。銀座8丁目にあった中銀カプセルタワーも、建築されて半世紀でもう取り壊しになってしまったのは残念です。ウィーンで暮らしていた建物は住んでいた当時、すでに100年ですからもうすぐ150年というわけです。日本の場合はすぐスクラップ&ビルドですから、変な国だと思います。

ところで建築30年というといろいろボロになってくるわけで、一昨年はタワーに4つあるエレベーターを全部交換しました。一度に交換すると階段しか使えなくなるので、タイムシフトで1つずつ交換するのです。

うちにはクーラーが4つあるのですが、そのうちのメインのやつが具合が悪くなって5年ほど前に修理してもらったら修理の人が言うには、これはすごく古いモデルだからもう部品がないということでした。それで今回住まいの全部が新しくなりました。

六本木ヒルズの仕事場を辞めてもう10年近くなります。それでいろいろなものがカメラジャングルを構成しているので、作業員の人が来るにはまずそれようの通路を作らなければなりません。ついでにカメラジャングルのドブさらいということで、いろいろなものが出てきました。

今月ご紹介するのはその発見したもののうちの1つです。ガラクタ屋さんで買ったモノでいろいろ勉強しているのですが、今回の発見のポイントというのは、まず最初にガラクタ屋さんで扱っている教育教材めいたおもちゃカメラというのは一体どのようなルートで、このお店に来るのか?ということです。

普通の中古カメラ屋さんでは絶対に手に入らないものなんですね。言い換えればこういうおもちゃチックな品物というのは、確かに大昔は小学生がstepインするものであったのですが、最近はそれは全部スマートフォンになってしまったわけで、フィルムカメラのおもちゃチックなものに魅力を感じるのは、私のようなフイルムカメラのライカもローライももう飽きたから、次は何で遊ぼうかという後期高齢者向け的な商品というわけです。

それでこのトイカメラなのですが「YUNON 300」という名前の35ミリのフルサイズのカメラです。

すごいですよね、フルサイズなんだから。今ならデジカメライカのフルサイズは1,000,000円位しますね。それでこのカメラの値段がいくらだったのか調べたのですが、例の黄色いシールが付いていません。同時に発掘された同じクラスのトイカメラではちゃんと付いているのです。だから思うに私がイエロープライスタグに気が付いて、それを剥がさないで保管するようになったのは15年位前からだと思うのです。

それ以前のガラクタ屋さんで買ったものは、どうも黄色いPrice Tagを剥がしていたらしい。まぁそれでも推定価格は300円位だと思います。だって、カメラの名前が300というぐらいですからね。

それで手に取ってこのカメラを調べてみると、これがまさにプロ仕様。巻き上げも巻き戻しも私が何十年も使っているライカと同じシステムだし、レンズはフィックスフォーカスの50ミリで、100分の1秒位のシャッターは1つの速度で動作するのですが、レンズは50ミリのf6、絞りはエフ16まで設定できます。つまりストリートスナップにぴったりなんですね。

今回の大発見は32年ぶりのクーラーの取り替えで、結果としてこういう面白いカメラとの出会いがあったのですが、今までガラクタ屋さんで面白半分に買っていたトイカメラが、実は我々のような後期高齢者の写真再教育の目的があったというこれが大きな成果でした。

 

   

(2022.6)