我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第311

マンハッタンのギャラリー291と四谷荒木町のギャラリー463

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買取名人が昇天した後のスペースにギャラリー463がオープンしました。

四谷新宿界隈には注目すべきインディギャラリーがたくさんあるので、そのうちの1つということで今後注目されそうです。

そのオープニング。東京芸大からからロンドンに美術留学して活動を続けているアーティスト副島さんの展覧会 (9月14日まで)が注目を集めています。その事は他の方々がレビューに書いてくださっているので、今回私が注目したいのは、このギャラリーの名前についてです。

世界的なレベルで現代写真のスタートをクリエイトしたのは、アメリカのアルフレッドシティグリッツです。彼が1905年にオープンしたのがギャラリー291でした。最初のギャラリーの名前は、フォトセセッションの小さなギャラリーというものでした。

アルフレッドシティリッツは、写真分離派運動を唱えて、現代写真の扉を開いた人です。それでフォトセセッションの小さなギャラリーというタイトルをつけたのですが、これはニューヨークの人にも覚えにくい。ギャラリーの場所が5番街291番だったので、翌年にギャラリー291に改名しました。

二代目さんが新しいギャラリーについていくつか名前をFacebookにあげていたときに、私は二代目さんの愛猫が白さんなので、そのまま番号をトランスファーしてギャラリー463というのをアイディアとして提案しました。他にも同じ提案の方があったようで、最終的にギャラリー463に決まったので嬉しい私です。白さんが名誉館長というわけです。

ニューヨークのギャラリー291 は最初は別の名前だったわけで、それに比較すると四谷荒木町のギャラリー463の方が揺らぎがなくてよろしい。

二代目んはオープニングの展覧会で写真ばかりではなく、コンセプチュアルアートの方向に行っていることを気にしているようですが、そんな事はありません。

ニューヨークのギャラリー291は写真展示だけではなくて、当時の新人のヨーロッパのアーティストを次々と紹介しています。例えばロダン、ピカソ、セザンヌ、マチスなどなど。フランシスピカビアはギャラリー291を尊敬するあまり、彼が発行したモダンポエト関係の雑誌のタイトルを391にしているくらいです。

買取名人さんが開拓したカメラ買取に関しては、二代目さんがガラクタ屋さんでそのまま受け継いでいるのでご安心ください。

 

 

(2025.9)