二重名板
レンズの前玉外周部にある名板が二重になっているテッサーがあることは過去に話題にしたことがあります。
その5年前の個体(上の画像)は、下に隠れていた名板に「Carl Zeiss Jena」と記されていて、上に露出していた名板に「C.Z.Jena」と記されていました。
これは先の大戦後、東西ドイツに分裂したカールツァイスの間で商標をめぐる争いなどがあった最中に、いくつか表記があった中のひとつが「C.Z.Jena」ということだと、当時説明しています。
今回、お客さんから見せていただいたテッサーでは、下に隠れている名板に「Jena」としか記されていませんでしたし、レンズ名も「Tessar」ではなくて「T」だけ。
ところで、見せていただいたテッサーの名板。お客さんはこの状態のまま購入されたそうで、今もそのままお使いになられているよう。
何故なら、フィルター枠の先端側が歪んでいて、これ以上回しても外れないのだそうです。じゃあ、逆に回して名板が二枚重なるように戻せはいいんじゃないか!?と思ったら、これはこれでインナーフードのような効果が出ているようだから~そのままにしていると。
さらに、この状態では本来のサイズ(フィルター径40.5mm?)のキャップが付かないので、37mm径のキャップが画像のような状態でちょうどハマるんだとか。
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