我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2024年9月 7日 (土)

FUJICAじゃなくてFUJI

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フジフイルムのこのカメラ「STX-2」を見たことある人は少ないんじゃないでしょうか?だって、国内では民生用としては一般販売されなかったモデルだからです。

フジフイルムのフィルム一眼レフカメラと言えば、初期はST701に始まるM42スクリュウーマウント採用のSTシリーズ、後期は専用バヨネットXマウント採用したAXシリーズがありました。

「STX-2」はどうかというと、STも名乗りながらXマウントを採用しています。

Xマウントを持つボディには、STX-1というSTシリーズのST605ⅡをXマウントにしただけの輸出専用機もあって、その後継機がSTX-2なのです。これはもうSTシリーズともAXシリーズとも別物な造りをしていて、とてもチープな感じが漂っているのです。

販売成績が振るわなかった…AXシリーズ。最後の最後は最新鋭の新型を投入することなく、簡素な機能でチープな造りのSTX-2を輸出するだけでなくて、国内の既存業務系ユーザー向けに限定して販売したのでしょう。

それと、もう一点すごく気になるのが「FUJICA」ではなくて「FUJI」と表記されていること。

これについては国内でも発売された、AXネームの最終機AXマルチプログラムというモデルも「FUJI」と表記されていたので(今回初めて知る)、国内で販売されたモデルとしてはAXマルチプログラムとSTX-2の2機種だけということになります。

下の画像は珍しく3機種も店に揃ったフジのフィルム一眼レフ。一番奥はST701,中央はAX-1,手前がSTX-2。

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