→ の謎?
ペンタックスP50というカメラがここにあります。正直な話、今の中古市場において市場性はほとんど無い・・・と言っても過言ではない機種です。
MF機からAF機への過渡期である1986年に登場した、普及版のマニュアルフォーカス一眼レフという位置づけです。
先にも言いましたように、市場性が無い機種ですので、動作チェックをして動いたとしても、付けられる値段は微々たるもの。そう、動いてもジャンク品とあまり変わらない値段なので、言い方は悪いですが、いっそ動いていない方が不動品として割り切って値付けが出来る・・・ので、チェックも気軽だったりします。
なのに!?電池を入れてみたら、シャッターも切れ、おおかたちゃんと動作していました。
そこで、ちょっと気になることが!液晶に「→」矢印が表示されて、ゆっくり点滅したりするのです。何だこれ?他のカメラではあんまり見かけない表示だな?と思いながら操作を続けていたら、その「→」の意味が分かりました。
フィルムを巻き上げていない状態だと、「→」が点滅表示されるのです。
「→」が指す方向にあるシャッターレバーを指しているのか、シャッターレバーを「→」の方向へ巻け!と指示しているのか。。。まぁ、どちらにしろ「今のままシャッターを切っても、フィルムを巻いてないので、まずは巻きなさい!」と言っていることに間違いないようです。
P50は案外と、お節介なカメラであることが分かりました。