我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年5月 9日 (月)

マーキュリー買い戻し

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かなり凝ったカメラ趣味のお客さんです。過去のブログで、マーキュリー(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2021/02/post-af75.html)や、DITTO99(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2020/10/ditto99.html)についてネタにさせていただきました。

そのお客さん、2年くらい前から半年くらい前までジックリと時間をかけて、増え過ぎたカメラなどを物々交換や買取りをご利用いただきながら、少しずつ整理されていました。

半年くらい前には、マーキュリーを2台持ち込まれました。ともに我楽多屋のウインドウに売り物として並べました。

1台はⅡ型で現在のフィルムパトローネが使えるモデルなのでレンズもセットして、程ほどな時期に売れました。

もう一台はⅠ型なので、現在のフィルムパトローネは使えないのです。滅多に見ることが出来ない専用のマガジンがあればいいのですが、無ければ暗所でカメラにフィルムをセットするしかありません。でも、この個体には専用スプールが2本セットされていたので、暗所でフィルムの装填取り出しをする覚悟があれば使える状態ではありました、レンズは別手配になりますが。

そんな状況だからなのか...半年売れずに残っていたマーキュリーⅠ型を、そのお客さんが買おうとされていらっしゃるではありませんか!!

えっ!?とした顔をしている私に、220フイルムのように?フィルムの前後にリーダー部分をうまく加工すれば暗所セットの必要が無く出来ることが分かったので、Ⅰ型もまた使おう~ということになったそうです。そうなると、スプールが必要なわけです。

なんか申し訳ないんので、値札よりかなり~オマケ価格で買っていただきました。お客さん的には「買い戻し」。

 

 

2022年5月 8日 (日)

兄弟レンズ

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2本ともマクロ55mm/f2.8レンズです。

ブランド名は違いますが、よーく見ると造りは同じ。

製造したメーカーはどこでしょう?推測で話を進めて間違えてもカッコ悪いので、今日はそこを問題にしません。

同じレンズですから記されている目盛りや指標も同じなんですが、そこに使われている色が違います。

画像左側のVivitar オートマクロ55/2.8(M42マウント)は「緑・白・橙」。画像右側のROKUNAR V-HQ マクロ55/2.8(キヤノンFDマウント)は「赤・白・橙」。

1色違うだけで、これだけ印象が変わるんですね。

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2022年5月 7日 (土)

お金を出しに行く間くらいは

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我楽多屋のスタイルに「取り置きはしません」というのがありますが、お金を引き出しに行かれている間くらいは「取り置き」しますので、そういう場合はお声掛けくださいませ。

5月2日月曜日の15時頃だったと思います。

「今日は営業何時までですか?」と、聞いてから店を出て行ったお客さんがいらっしゃいました。

私は「今日は19時までです」と答えながら、買うか否か迷っている品物があるのだけど、いったん頭を冷やして~ってことなんだろうなと思いました。また、暦では平日だけどゴールデンウィーク期間中なので、念のため閉店時間を確認されたのだろうな~とも。

そのお客さんが出て行かれてから数分後に、別のお客さんが「これを(ください)」とレジカウンターへ持って来られたのは、先程のお客さんも見ていたカメラ。

その時点でうっすらと「まさか!?」と思いましたが、何の根拠もないし頼まれたわけでもないので、当然ながら普通にお買い上げいただきました。

それから20分後くらいでしょうか...。最初のお客さんが再び来店されて、「オリンパスのあのカメラは売れてしまいましたか?」と。

「今、売れてしまいました」と答えてから、お話を伺うと…お金を引き出しに行っていたというのです。「え~~っ!それなら一声掛けていただければ、置いていたのに~~!」

お客さんが我楽多屋の「取り置きしません」のスタイルに気を遣っていただいた為なのかどうか?は確認しませんでした。でも、今のご時世に電子決済などのシステムを導入していないことには我楽多屋なりの考えもあるのですが、導入していない引け目も感じてはいます。ご購入をご決心されていて現金を引き出しに行かれるためなら、その間くらいは喜んで取り置きさせていただきますので。

*上の画像は今回のカメラと同型の色違いです。

 

 

  

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第271回目のテーマは「世界で250ユニットだけ作られたレアなターレットライカに、これまたカスタムメイドの26ミリ広角レンズを付ける」です。

こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine1.html

 

*閲覧は2022年8月初旬まで。

2022年5月 6日 (金)

幽閉電池

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仲間の業者ルートでやって来たものの中にあったカメラです。かつて何処かのカメラ市のジャンク品コーナーに並んでいたモノの棚ズレ品と思われます。ジャンクコーナーの棚ズレ品ですから、かなり残念な立場です。実際、程度状態良くありません…。

それでも、これは悲しいなぁ...と思ってしまうことがありました。

これ系の品物には、カメラ底面にある電池蓋の上にテープが貼られていることがあります。これはこれで悲しいことで、電池蓋だけ持ち去る人が居るそうで、その対策なんだとか。

で、画像のカメラ。電池蓋にテープが貼られていたのですが、剥がして電池蓋を開けたら中に電池が入ったままでした。そして、液漏れの跡が少しあったのです。

実際のところ、テープを貼った時点で既に液漏れを起こした後だった可能性が高いと思います。でも、今回開けるにあたって特に固着して開けずらかったこともありませんでした。液漏れがさらに悪化する可能性もあるかもしれないのに、電池を取り出さずにそのまま出品された~ってことですよね。

これもちょっと悲しい…です。

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2022年5月 5日 (木)

何で?カメラと扇風機

★ゴールデンウィークの休業日について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

 

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ローライの新しいカメラです。というのは嘘で、2年前に販売されたカメラ型のファン(扇風機)です。

扇風機といえば~もう10年以上前にホントかどうか分かりませんが、東京ディズニーリゾートと書かれたカメラの形をしたコンパクト扇風機がありました(→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/08/post-076d.html)。風量が少ないわりに音が大きくて「何じゃこりゃ?」という代物でしたが…。

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今回のは音は静かです。さらに中でLEDランプが色を変えながら光ったりします。

ディズニー?ものと比べて軽いのは電源が乾電池ではなくて、内蔵されたリチウムイオン蓄電池だからかと。ただ、USB充電で4時間も充電せねばならず、稼働時間は2~8時間とのこと。

見た目からして、本体前面のカメラならレンズに相当する部分から風が出て来ると思われるでしょうが、本体上面から風は出て来ます。ストラップを付けて首からぶら下げた際に、顔の方面に風が行くような配慮と思います。

でも、写真を撮れなければデータ保存も出来ないし、もちろんプリントが出て来るわけでもないのに…何でローライなんでしょうね。

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2022年5月 4日 (水)

散髪の帰りに

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

また、ゴールデンウィーク休業として、前後の5月3日(火)と5日(木)も休業させていただきます

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、新橋駅前です。

あ、厳密には先々週に撮ったものです…。

散髪へ行く途中に横断歩道を渡りながら「オッ」と思った眺めなのですが、歩行者信号が点滅を始めたので散髪終わった帰り道に撮りました。

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2022年5月 3日 (火)

FUJICHROME Professionalもの

★ゴールデンウィークの休業日について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

 

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「FUJICHROME Professional」のタグが付いたバッグです。

前面に複数のポケットがあるので、電車に乗った時など無造作に切符をどこかのポケットに入れてしまうと、後から何処に入れたか分からなくなってしまいそう…笑。

このバッグを買おうかどうか相当に悩んでいるMさんに、「この複数のポケット、それぞれに形状や大きさが違うんですけど、何を入れるのか気になりますよね?」なんて話を振ってみました。

 

何故ならば、少し前のこと。下の画像の左側のドンケの大きなバッグを「買って行ったとして何を入れるのか悩むよね...」と言いながら、買い控えたMさんだったからです。

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そして翌週ご来店時に、「何を入れるかメドが立ったんだけど、あのバッグ売れちゃったんですね…。まぁ残っていたとして、今日の雨の中どうやって持ち帰るかも悩むところなので安心したとも言えるんですど笑」とMさん。

 

そんな経緯があったものだから、私も面白がって「でも、何を入れるかは買ってから悩んだ方がいいですよ。今日も雨降ってますけどね」なんて言ってみました。

Mさん、相当に悩んでいらっしゃいましたが「FUJICHROME Professional」のタグが付いたバッグをお買い上げくださいました。

その日使用されていたバッグをお買上げのバッグの中にスッポリしまい込んで帰って行かれました。

 

 

2022年5月 2日 (月)

ちょっと真剣に白色化

★ゴールデンウィークの休業日について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

  

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ビフォーアフターのアフターの画像しかないので説得力が弱いかもしれませんが…、ライカM4-Pの刻印部を綺麗にしてみました。

先日、15年以上継続してご来店いただいてる常連さんのカメラ整理のお手伝いをさせてもらいました。整理と言っても、カメラ趣味をおやめになるわけでも終活でもありません。

手持ちカメラの数もブランド数も増えてしまったので、それこそ整理が目的。絞り込んだブランドのカメラに関しては、新たに買っていただいたカメラもあります。

前置き長くなりました。

画像のライカM4-Pも整理されたカメラの中の1台。もともと、うちの店(当時は買取りアローカメラ側の特別販売だったかと)でお買い上げいただいたものでした。

外装やシャッターに少し難があるのでちゃんと売るには要修理が見込まれます。でも、業者仲間から少しでも良い条件を引き出すには~まずはパッと見た目も重要だろうと思って、「Leitz」と「LEICA M4-P」の刻印部に落とされた白ペイントの黄ばみを少し真剣に落としてみました。

 

 

2022年5月 1日 (日)

コンテッサ・ネッテル

★ゴールデンウィークの休業日について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

 

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画像のカメラ「コンテッサ・ネッテルのレクト」によって、複雑なカメラメーカーの歴史を再度確認することになりました。

今となっては~というか世代的に「ツァイス・イコン」というと「コシナ」しか連想しない人もボチボチいらっしゃるのでしょうか!?

その新生ツァイス・イコンの話ではなくて、1971年にカメラ生産から撤退した古いツァイス・イコンの話です。

このカメラメーカーの歴史を解説するのは非常に複雑なので今まで避けてきましたし、今日も一部分しか話題にしません…。

1926年に誕生したツァイス・イコンは、もともと4つのカメラメーカーが合併したもの。その4つのメーカーとは「イカ」「コンテッサ・ネッテル」「ゲルツ」「エネルマン」で、それらがカール・ツァイス財団の主導で一つのカメラメーカーになったのです。

合併後のツァイス・イコンのカメラに「コンテッサ」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2014/10/post-4a5d.html)や「スーパーネッテル」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2018/12/2-917c.html)という名のカメラがあるので、最初は何も考えずに、このカメラもツァイス・イコンのカメラと思ってしまいました。

が、この「レクト」は、合併前の「コンテッサ・ネッテル」で作られたカメラだったのです。1925年頃の製造のようです。

まぁ、そもそもコンテッサ・ネッテルも1919年にネッテル・カメラ工業とコンテッサ工業が合併してできたそうです。

あ~ややこしい(>_<)