我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年1月16日 (日)

見た目は初号機が優秀だったりする

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カメラに限らず工業製品の多くに、後から登場する新型や改良型よりも初代の方がデザイン的に優れている~なんて話がよくありますよね。

まぁ、改良の手段の一つとして新たな機能が付くこともあるわけで、そうなれば複雑煩雑になりやすいのも事実。

このマーキュリーもそれに該当するような気がします。

上の画像の上側が1938年発売のマーキュリー初号機、下側が1945年発売のマーキュリーⅡ。

操作系が少し増えたことと、レンズの位置が中央から少し左側にズレたこと。正面から見てそれくらいの違いなんですが、初号機の方がずいぶんスマートに見えますよね。

ただ、マーキュリーの場合はⅡ型の方が圧倒的に優れているというか有利な点があります。現在の135ミリフィルムのパトローネがそのまま使える点。初号機は専用のマガジンを使用しないといけないのです…。

話は少し変わりますが、買取りアローカメラの買取職人がマーキュリーを見るたびに言うのが「銀座には昔、このカメラで撮った写真を売る人が居たんだよ」って話。これは街頭写真家とか街頭写真屋とか呼ばれる人たちで、街行く人を勝手に撮影して写真をその本人に買ってもらう~という商売をしていたのだそうです。

その証拠ともいえる資料を紹介したことが、過去にこのブログでありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2013/05/post-f0e8.html