我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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我楽多屋で買ったモノ・マガジン 第319

日大写真学科1年入学の時に買った、

ブラック仕上げライカマウントキャノン35ミリf2の事

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7、8年前にガラクタ屋さんで10,000円ポッキリで買ったレンズです。当時としても相場から見て半額近いお買い物でした。ガラクタ屋さんのプライスタグは、こういう時、本当に嬉しいです。

キャノンブランドのライカマウントレンズは、60年前の私の学生時代には実にありがたいレンズでした。

1967年にブラックペイントのライカM2を新宿ラッキーカメラで買ったのが当時のお金で120,000円。今の感覚からすると1,000,000円以上の買い物でした。

それでライカだからズミクロン35ミリのブラック8枚玉を買おうと思ったら、当時のシュミットの定価表を見てびっくり。77,000円もするのです。

それで35ミリのブラックのレンズを探したら、このレンズが登場。池袋のカメラ屋さんで当時新品で買いました。15,000円位だったかな?

この35ミリレンズは私にスナップショットを教えてくれた広角レンズです。

35ミリがスナップショットに最適というのは、ロバートフランクとか、エルスケンとかアメリカのフリードランダーに教えられたのです。

でも頭で考えるのではなくて、実際の現場体験というのがスナップショットは大事なんですね。それをキャノン35ミリF2ブラックレンズは教えてくれました。

当時、芸術生活という美術雑誌がフォトコンテストをやっていて、そこに応募したらゴールドプライスをゲット出来きて賞金は50,000円でした。当時の50,000円というのは今だと300,000円以上の価値があります。

それから何十年も経った、数年前の事なんですが、ガラクタ屋さんで学生時代に出会ったキャノン35ミリレンズを手に入れて、気分は日大写真学科1年生でした。

当時ニコンでもライカマウントのニッコールレンズを販売していましたが、流通量からすれば比較にならないほどキャノンレンズが多かったと思います。それも当然で、キャノンはずっとライカマウントのカメラをメイン機種として一番最後のキャノン7Sまで出していました。

ヨーロッパに生活するようになって気がついたことなんですが、キャノンの35ミリレンズと憧れだったけど77,000円で買えなかったズミクロン35ミリを比較してみたら、性能は何の違いもありませんでした。

何が違うかと言えば、ズミクロン8枚玉の方が若干黄色っぽくなるんです。

ですから、カラー撮影のほうはキャノン35ミリF2が向いているし、モノクロ撮影の場合はちょっと黄色っぽいズミクロン35ミリが向いているかもしれませんが、そんなのは机上の空論というわけです。

 

 

(2026.5)