我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

« 2024年7月 | メイン | 2024年9月 »

2024年8月

2024年8月31日 (土)

楕円の金色シール

457632569_26455794604036191_3770643

このシールをご存知な人はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

20~40歳代だと知らない人が多いと思いますが、それ以上の年齢層は上へ行くほどに知っている率が高くなるのかと思います。

とはいえ、純粋に日本国内に流通したカメラに貼られていたわけではなくて、かつて日本から輸出されるカメラには厳しい動作や品質のチェックが行われていて、それをクリアした証しのシールなのです。

ですから、一度海外で販売された後に何らかの理由で里帰りしたカメラに貼られているのを見る~というのが一般的な話。

今までうちのブログで話題に出たのはこんな感じ~

ところで先日、日本カメラ博物館に併設されているJCIIクラブ25で開催されている「第二回 寫眞懇話會寫眞展」に足を運んだら、これを模したシールが受付に置かれていたので1枚もらって来ました。

457288018_26455795010702817_8731405

パッと見はかつてのホンモノのように見えます。というか、その時点ではホンモノの残り物なのかと思ってもらって来た私でした…(^^;)

457622915_26455794264036225_3044447

 

 

2024年8月30日 (金)

謎個体では無かった…

8月22日付けブログで「謎個体?」として話題にした、ニコンの通称「ズームファインダー」について内容に誤りがありましたので、修正させていただきます。

「しかし!なんです。少し前に我楽多屋にあった画像の個体は変倍式じゃなかったんです。」と書いてしまったのですが、その部分が誤りでした。

やはり、このズームファインダーは変倍式でした。申し訳ありません。

456955269_26409502925332026_2977265

そして、ここからは言い訳。変倍式なんですが~覗きながら望遠側へシフトして行くと視野枠はかなり狭まっていきます。ただ、視野枠内の像は変倍して少し大きくなっていくのでした。像が大きくなってることより視野枠が狭まっている方が印象強く、勝手な思い込みをしていました。

なので、通称「ズームファインダー」、正式名「変倍式ユニバーサルファインダー」(当時ニコンは英語表記では「VARIFOCAL VIEW FINDER」としていた)はそういう性能のビューファインダーであって、先日あった個体が特別な個体ではなかった…ということです。

長徳先生からご指摘のコメントをいただき、改めて現物のズームファインダーを覗くまでに、あの個体をお買上げいただいた人も含めて数名のお客さんにヒアリングをしましたが、皆さん私と似たような思い込みをされていらっしゃいました。

上の画像内の下のズームファインダーは我楽多屋にあった後期型、上のズームファインダーは別のお客さんが持参してくださった前期型。パララックス補正のやり方が違うのですが、覗いた状態はどちらも同じ仕組みでした。

ユニバーサルファインダーって便利なようでいて、実際には使う人があまり多くないのかもしれませんし、覗きながら広角側や望遠側に繰り返し変化させるものでもないですしね…。

 

456817484_26409503235331995_6505617

さて、前回は広角側と望遠側を比較するためにそれぞれ撮った画像を並べて載せましたが、ちょっと分かりづらかったですし、別々に撮ったものなので少し誤差もあったかもしれません。今回はファインダーもカメラ(iPhoneですが)もシッカリ固定したうえで、広角側から望遠側へズームしていく様子を動画で録りました。


YouTube: 日本光学 変倍式ユニバーサルファインダーを覗いた様子

動画は最初の状態で視野枠が焦点距離35mm、次の段階で50mm、次が85mm、最後が135mmです。

 

 

2024年8月29日 (木)

シューの位置をズラすモノ

457158246_26421543574127961_1877359

これ、もう半年とか一年とか前かもしれません。がらくた整理中に出て来て「何だろう?」と思ったものの、何か分からずに放置していました。

アクセサリーシューの位置を15mmくらいズラすアダプターのようなモノです。誰かが手作りしたようなモノではなくシッカリ出来ていて、「JAPAN」とだけ記されています。

それが先日、引き出しの隙間から再び出て来ました。

さすがに無理だろうなぁ~と思いながら、Google画像検索を試してみたところ。凄い!同じモノの画像が1つ引っ掛かりました。

早速そのサイトを開くと、そこは同業の八百富写真機店さんのマミヤプレス スーパー23用のスポーツファインダーについてのページでした。

フムフム~と読んでいくと、最後の最後の方にスポーツファインダーをボディへ取り付ける台座の部分がこれと同じを造りをしている…という内容が出て来ます。

なんと、八百富さんもこれが何か分からなくて困っていたところへ、たまたまスポーツファインダーの台座と同じ造りをしていることに気付いて、ここに何かヒントが!!と思ったものの、ズラす意味が分からないし、そもそも造りが同じでも関係があるのかどうか~?という締めくくりをされていらっしゃいました。

結局、何か分からないまま…。

 

 

2024年8月28日 (水)

怪段?

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

**************************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、深大寺。

以前に飼っていた猫2匹が眠る深大寺動物霊園の近く。ちょっと怖げな怪段(階段)を発見。

456237468_26360705446878441_9166967

 

2024年8月27日 (火)

Tシリーズのデータバック

457258687_26413597088255943_2157831

かつて一度は大~きく値が落ちたこともある、コンタックスのTシリーズ。ここ何年か高~く売るお店もあるようですが、そのT2とTvsのデータバックです。よく似ているけど大きさが微妙に違います。

電池を入れたら、両方とも表示された年月日は「'87-1-1」でした。

そこでまず思ったのは、この2機種って発売時期が一緒だったっけ?って点。

調べたら、T2が1980年12月発売で、Tvsは1993年9月発売。3年も違いました。

で、そもそもが表示された年月日は、T2の発売よりも3年も前。こういう初期設定値ってのは、そのカメラに合わせて設定されているわけじゃないってことです。それは少し前に話題にしたオリンパスのデータバックの時から分かってることですけどね。

なので、今日の話題のポイント発売時期と初期設定値がズレてるから~ってツッコミを入れようってわけじゃなくて、この2台の発売時期の差を再確認する点。30年も前のことで忘れてしまっている人も多いでしょうし、若い人なんか生まれる前のことですからね。

それから、デート機能について感じるジェネレーションギャップについて一点。もし日付設定が間違えてたら、表示やプリントをしなければ良いじゃん!って若い人の中には思う人も居るようですが、フィルムカメラの場合は撮影時に日付をプリント(写し込む)しちゃうと、消せませんからね。

 

 

2024年8月26日 (月)

パワーショットのPro1桁機

456951497_26409789778636674_7685512

キヤノンのコンパクトデジタルカメラ「パワーショット」シリーズ。その中で機種名に「Pro」が付くのはたった3機種のみ。さらに「Pro1」と一桁数字なのは後にも先にもこの1機種だけだそうです。そんな当時のフラッグシップモデルが発売されたのは、ちょうど20年前の2004年。

そのカメラを持参されたお客さんから、ネタとして「電源ONの仕方」について興味深い事実を教えてもらいました。

457096354_26409789715303347_1044092

電源OFFは銀色のOFFボタンを押せば良いのですが、電源ONはちょっと風変わりなのです。

普通なら銀色のOFFボタンのまわりにある黒い回転部を、赤いカメラマーク側に回すと撮影スタンバイのONに、青い再生マーク側に回すと撮影画像確認のONに~と思うじゃないですか?でも、それをやっても全くONにならないのです。

「手前のボタンを押しながら回転させるんですよ」と教えてもらいましたが、手前のボタンが分からない…いや見えないんです…。

で、よ~く見ると(画像では案外と見えているかもしれませんが…)。黒い回転部の手前側にかなり小さな黒いボタンがあるのです。そのボタンを押しながら~なんだそうですが、老眼の人には見えづらいくらいの大きさなうえ、周りと同じ素材と色なので…これはかなり酷な操作系と言わざるを得ませんねぇ。

 

 

 

2024年8月25日 (日)

ramera(ラメラ)

456582172_26389526353996350_4793768

数日前のお客さんカメラです。この前も似たようなことがありましたが、うちの店に来る前に立ち寄ったお店で思わず入手してしまった変わったカメラを見せびらかされるパターンです(笑)。同じお客さんです。

ガメラじゃなくて「ラメラ(ramera)」。

ラジオ付きのカメラです。私、現物を手に取って見るのは初めてのような気がします。そして、コルゲンコーワのKOWA(興和)が造っていたことも初めて知りました。使用フィルムは16ミリでミノルタ16と同じフィルムカートリッジを使用します。

発売は昭和34年。当時「世界に発売する」というキャッチコピーの広告で宣伝されたようです。

画期的過ぎて売れなかったのか?というのは裏を返せば、カメラとラジオを一緒にする必要性がそれ程なかった…ということなのか?あまり売れなかったようです。

でも、10数年後には110フィルムを使用するカメラにラジオが付いたものが凝りずに登場するんですよね。今度は電機メーカーのナショナルから「ラジカメ(Radicame)」シリーズ。それは何度かこのブログでも話題にしています。

 

さて、ラメラにはボディカラーが数色あったようで~これはブラックですが、他に赤や青などもあったようです。興和ですからレンズにはProminarが付いています。

お客さんからアピールされたのは、ケースがあるのはもちろんのこと。小さなレンズキャップ(小さな半透明の)が付いている点。

457022733_26389526510663001_7979174

 

 

2024年8月24日 (土)

SAFETY COVER その2

456591597_26381829811432671_6970859

お隣り買取りのアローカメラにあったニコンFの巻戻しクランク部に被さっていた、黒いモノを譲ってもらいました。

ん…。以前に話題したようなしないような...どのみちほとんど見かけないF用アクセサリー「SAFETY COVER」であります。

検索したら、8年前に話題にしていました。ん…そんなに昔じゃないのに記憶が怪しかったのが恥ずかしい。

なのに再び話題にしているのは、前回のと微妙な違いがあったからです。

小さなカバーに記された文字。「SAFETY COVER」「JAPAN」「F」は同じなのですが、前回「Nikon」と記されたところに、今回のは「NIKKOR」と記されているのです。

456512115_26381829411432711_8007437

Dscf1260_1280x960

これもしかして?ニコンFが登場した直後の1960年代に西ドイツ向けにだけ流通していたモノかもしれません。

ここからはアルファベットで表記します。Nikon Fに対して、Zeiss ikonからケチが付いたという話があります。「ikon」に「N」を付けただけで紛らわしいとか!?その対応でニコンは当初西ドイツ向けにはニコンFのボディに「Nikkor」と刻印していたそうです。

このSAFETY COVERもその時代のモノなのかもしれません。

日本国内でも、レンズに付けるキャップやフィルターには「Nikkor」と記されたモノがありますが、これは明らかにボディに付けるアクセサリーですからね。

 

【追記】SAFETY COVERについて、正確な情報を常連さんからいただきました。このカバー、いわゆるシューカバーのように接点を水や汚れなどから守るものではなく、メディカルニッコールを装着しシンクロ接点とコード接続した際に、ボディアースになっているFボディのコードレス接点(巻戻しクランクの側にある)に触れないようにするためのものらしいです。

それならば、メディカルニッコール用のアクセサリーですから「NIKKOR」と記されていても不自然なことにはなりません。

じゃ、逆に「Nikon」表記されているモノは?という疑問になりますが、レンズフィルターやフロントキャップも途中から「Nikon」表記に変わるわけですから、これも納得となります。

Img_3574


 

 

2024年8月23日 (金)

電池室内にスイッチ見つけた

456251206_26372080672407585_6743068

このニコンのスピードライトSB-24、電池室に液漏れ跡が少しあるけども動作する~というので、液漏れ跡の掃除をして動作確認をしました。大丈夫そうでした。

その液漏れ跡の掃除をしている時に、電池室の中に小さな切り替えスイッチ(下の画像で黄色の矢印の先)みたいなものがあることに気が付きました。

456536594_26372108589071460_1084181

「m」と「ft」と記されていたので、それが何のスイッチであるかは直ぐに理解が出来ました。

他にも在庫にあったニコンの同系統スピードライト(SB-25,SB-26,SB-28)を確認したら、どれも付いていました。他メーカーではミノルタPROGRAM 5200i)にもありました。

456427614_26372080809074238_7760200

今まで何年もの間にこの切り替えスイッチがあるストロボを相当数チェックして来たのに、今ごろになって初めて気付いてしまいました(恥)。

これらのストロボは諸々が液晶表示されるため、調光範囲を示すバーグラフの目盛を「m(メートル)」表示にするか「ft(フィート)」表示にするかを切り替えるスイッチなんです。下の画像、左の方が「m」表示、右の方が「ft」表示。

456661077_26372080439074275_8770794

在庫に無いメーカーや機種は調べていないので、他にもまだまだあるのだろうと思います。また、ニコンのSB-28DXについては電池室にスイッチが無くいため、「m」表示から変更出来るのかどうか…などは調べていません。悪しからず。

 

 

2024年8月22日 (木)

謎個体?

455647205_26297252619890391_4386569

画像のニコンの外付けタイプのビューファインダー、ご存知の方も多いと思います。

ところで、これを所有されている方やお詳しい方、このファインダーのタイプってどんなものか記憶されていらっしゃいます?

外装に数字が刻まれているので、3.5cm~13.5cmまでの画角に対応している広義で言う「ユニバーサルファインダー」であることは間違いないのですが、覗いた時に見えるのは望遠側でも視野一杯に見える変倍式なのか?それとも、望遠側でも倍率はそのままで視野だけが狭くなるタイプなのか?という点について確認したいところなのです。

ほとんどの人が「変倍式」とお答えになるでしょうし、私も気になっていろいろと調べてみました。通称で「ズームファインダー」と呼ばれている、ニコンのこの形状のビューファインダーの正式名は「変倍式ユニバーサルファインダー」(当時ニコンは英語表記では「VARIFOCAL VIEW FINDER」としていた)は、その名の通り変倍式であるのが普通です。

しかし!なんです。少し前に我楽多屋にあった画像の個体は変倍式じゃなかったんです。iPhoneのカメラをファインダーの接眼部に当てて撮った画像なので分かりづらいと思うのですが、広角側と望遠側でそれぞれ撮った画像がこれです。

455207755_26297252563223730_8608422

今、もうこの個体は店に無くて改めて確認することが出来ないのですが、画像が残っている以上は私が寝ぼけていて勘違いしているとかではないはず。

すると、アレは何だったのか!?不思議でならないのです。もしかして、ほとんど流通していないレアものだったのか?改造された紛い品だったのか?

念のため、ニコンにも変倍式ではないユニバーサルファインダーも存在していました(下の画像)が、今回のものとは形状が違います。

456187630_26339968778952108_78728_2

【追加】本件については私の勘違いもあり、近々に修正した後日談をアップしますが、十分な⁈言い訳もさせていただきます(>_<)