ラジカメ
このカメラが使用するフィルムは、残念ながら昨年秋、フジフィルムが製造を終了してしてしまった110フィルムです。しかしながら、トイカメラを販売しているような一部の本屋さんや雑貨屋さんではまだフィルムの入手が可能だとか。
さて、このカメラ「ラジカメ」という愛称で1980年頃に売られていたナショナルの「C-R2」という機種です。「ラジオを聞きながら写真を撮ることが出来る」という宣伝コピーで売られていたそうです。当時の定価は15,910円。
なので、このカメラを見た人の多くは、まず、ナショナル製のカメラであることに「お~っ!」と驚き、次にAMラジオが内蔵されていることに「お~っ!」と驚きます。ここまでは、常人の域。
このカメラ、レンズ前のカバーを閉じると、ファインダーの中に赤い鍵マークが現れるのです。「レンズカバーが閉じて、シャッターがロックされてますよ!」という警告。現れるマークは、カバーの開閉と直に連動しているようで、その動き方や出方がなんともトイチックなんですけどね。
ナショナル製110カメラのこんな芸の細かさに気付けると、3度目の「お~っ!」という驚きを得られるのです。