★本日第3火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
オリンパスOM-2Nに「RECORDATA BACK 3」が付いていました。
普段の我楽多屋のチェックでは、データバック単体の場合は電池を入れて状態を確認しますが、ボディにセットされている場合はデータバックに電池を入れて確認することはほとんどしていません。単なる背蓋~という判断しかしていなくて、もし使えれば儲けもの~という感じで。
でも最近、電池のLR44のアウトレット品をまとめて入手出来たので、動作チェックをしてOKだったカメラにはそのまま電池を入れた状態で店に並べたりしています。なので、このデータバックにも電池を入れて試してみようと思いました。
装填後に表示された数字は「70-1-1」
おぉ!このデータバックが発売されたのが1970年なんだろうな!と直感的に思いました。
しかし、RECORDATA BACK 3はOM-2N,OM-1N用として少し遅れて出て来たタイプだし、そもそもOMシリーズってそんな古いか?と疑問になりました。
調べてみると、OM-1が発売されたのは1973年5月(前年7月にM-1として発売されているが)で、OM-1NとOM-2Nが発売されたのは1979年なんです。
デート写し込み機能がある場合、下の画像のキヤノン・デートマチックのようなアナログ式の場合は発売年より前の数字を設定出来ることはまずないはずなんですが、電子式の場合は初期設定で表示される数字から発売年を簡単に推測出来るものではない…といういい経験になりました。
そして、さらに勉強。キヤノン・デートマチックは1974年発売。画像の個体は「76」からの設定になっているので、発売後2年目以降に製造されたものなんでしょう。アナログ式の場合、設定出来る数字に限りがあるので、発売から年数が経過して製造するものは設定数字を更新していかないと、長く使用した際に問題になってくるでしょうからね。
見慣れないカメラだなぁ~と思いました。パッと目に入った「REVERE 3M AUTOMATIC 1064」というブランドだか機種名に見覚え聞き覚えが無いので…。それよりも気を引かれたのがレンズの下に記された「ROKKOR LENS」の文字。
えっ!?ミノルタのレンズが付いてるの?作ってるの?と。
*最初のうちは辛うじてシャッターが切れていて、シャッターを切る瞬間だけ開くレンズガードの中にあるレンズが見えていたのですが、数回シャッターを切ったら動かなくなってしまったので、上の画像ではちょっと無理矢理レンズガードを開いています。
そして、この時点ではミノルタが126フィルムを使用するインスタマチックカメラを出していたっけ?という疑問も一緒にあったので、余計に何?何?と思ってしまったわけです。
調べてみてすぐに、ミノルタブランドでちゃんと126フィルム使用のカメラを作っていたことに気付き、見たことも触ったことも有ることを思い出しました。6機種販売したうち2機種は輸出専用モデルだったようです。
この「REVERE 3M AUTOMATIC 1069」は1969年に発売されたようなのですが、兄弟機と思われるMINOLTA AUTOPAC 400X(輸出専用モデル)の発売は1972年。
見た目の印象はかなり違うのですが、ファインダーやレンズ、シャッターなどの位置から兄弟機であって、ミノルタがOEM生産していたのだろうと思われます。
さて、冒頭で見覚えない聞き覚えない…と書いてしまった「REVERE」ですが、過去に一度このブランドのカメラ「REVERE EYE-MATIC EE127」(1958年発売)を話題にしていました。あれは127フィルムを使うカメラでした。
REVEREは8ミリのシネカメラなどをメインに作っていたカメラで、1960年には3Mに買収されているそうなのでつじつまが合います。
最後にこのカメラ、最初のパッと見で何が気になったかというと、下の画像で一緒に写っているワイルドに改造されたリコーオートハーフに色味やサイズ感がちょっと似ているな~と思ったのも原因です。
ゼンザブロニカS2の取扱説明書です。その表紙の紙の厚さにビックリしました。
その厚さを伝えたくても、紙の厚さを測るなんて作業は難しく…文字でお伝えするのにどうしたら良いのか?いろいろ考えた結果がこれ。
比較の対象にテレホンカードを取り上げますが、これも今となっては利用している人も少ないのでしょうけど、わりと多くの人に比較対象として想像していただけるのではないかと思いました。
テレホンカードよりも、ごく僅かだけど厚いのです。そして、硬さはテレホンカードよりも上。そんな立派さなのです。
さて、S2の取扱説明書ってことで「あっ!あれ載ってるかな?」と思ったのが、ストラップ金具の外し方について。
このことが気になったのは、ずいぶんと前ですがブロニカS2のストラップ金具外しの名人がいる〜という話題をしたことがあるのですが、外し方としての具体的なアドバイスにはなっていなかった…(笑)なんてことがあったからです。
デジタルカメラが入荷した際に、一番?大事な付属品はバッテリーと充電器です。
それらが無いと、まず動作確認が出来ません。そして、売り値を設定するにもそれらが無いと、商品性が大きく落ちてしまいます。
大きな店舗やデジタルカメラをメインに扱おうという店舗の場合は、動作チェック用にバッテリーや充電器を備えているのでしょうけども…。
実は我楽多屋にも何年か前から画像の充電器があるにはありました。でも、使ったことが無かったのです。何故か?自分でもあんまりよく分からないんですが、正規品では無いもので動作チェックなどすることに少し躊躇するものがあったのだと思います。
今回、バッテリーは付いて来たので充電を試してみようと思いました。まず最初に~このカメラのバッテリーがどうやらフジのコンパクトデジカメと似たサイズなので、フジの充電器で試そうとしました。でも、サイズや接点の位置は全く同じなのに接点の+と-の位置が逆だったのです。
そこで、数年前からある画像のROWA・JAPAN製充電器を引っ張り出して来たのです。これは接点が自由に動かせるタイプだと記憶していたからです。
セットしようとして、いきなり壁にぶち当たりました。充電器のどこにもどちらの接点が+で-なのかが記されていないのです。バッテリーと充電器の接点位置はシッカリ合わせられたし、バッテリーも挟み込んで固定出来たのに…。普通に考えて、+-を逆で電源に繋ぐと危険ですよね!?
充電器の型番でネット検索したら、商品紹介のページがあったのでホッとしました。そして、ビックリ!!+-は自動認識してくれるのだそう。そんなの知ってるよ!と笑う方の方が多いかもしれませんが…私は知らなかったのです(恥)。
とりあえず、無事に充電出来て動作確認も出来ました。
フィルター整理中に発見しました!
かなり古そうなイエローフィルター。30.5ミリ径のネジ切りをしている枠には何も記されていませんが、ガラス面に手書きに近いような文字で「HANSA №2」とけがかれているのです。
気になったのは、これは後から所有者が自分でけがいたものなのか?初めからけがかれていたものなのか?
後からだと、HANSAというブランド名まで記す必要がないように思われるし、初めからだとその手書き感が今の時代からするとかなり意外。
そもそもフィルターのガラス面に文字を記すこと自体にビックリする人もいらっしゃるでしょうが、これはボチボチとあるんです。今までヤシカやアサヒ、ニッカなどが自ブランド名を透かし文字のような感じに記しているのを何度か見ています。
また、「CZ」(←多分、Carl Zeissの頭文字)というマークが刻まれたフィルターも一度だけ出ました。
1954年に発売された「アイレスフレックス Ⅳ型」ですから、最長で70年経過しています。
また、うちにやって来た時の状態(入っていた革ケース)などから想像して、使われずに放置されていたであろう期間も10年くらいは余裕で過ぎていそう。
でも、その破損した革ケースから取り出してみると、シャッター動作まずまずでレンズもこの時代のものとしたらかなり綺麗な部類。ただ、ボディの貼り革の汚れはそれなりで...ボディ側面の片方は剥がれてしまっていて代わりにビニールテープが貼られていました。
ただ、不思議なことにビニールテープの貼り加減などに「使っていましたよ」感がどことなく滲み出ているのです。
以前に使っていたオーナーさんはカメラを集める人ではなくて使う人で、使う上での手当てをご自身で簡潔にされたのではないかと思われ、そこにカメラ愛のような雰囲気が感じられたのだと思います。
★本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。
コニカ オートSの動作チェックをしていました。
シャッターを切るとレンズ鏡胴がちょこっと動くのです。ん?と思って、もう一度シャッターを切るとやっぱり動きます。僅かにちょこっとだけなんですけどね。
このタイプのカメラをチェックしていると、長い年月の間に受けた衝撃や劣化などからレンズ鏡胴が少しガタついているのは案外とありがちです。
でも、こんな風にシャッターに合わせて勝手に動くのは初めて見た気がします。
必ず決まった方向に動く(ズレる)ので、シャッター切るたびにドンドン回転して行ってしまうのでは?と思って、よ~く見ながら操作をしてみました。すると~シャッターチャージする際、巻上げレバーが戻る時にレンズ鏡胴も逆方向に僅かに動いて元の位置に戻ってました。安心!?笑
YouTube: コニカ オートS のレンズ鏡胴が微妙に踊る件…
「あとは撮るだけ」というフレーズ、我楽多屋界隈ではずいぶんと前から使われています。最初に言われたのは、田中長徳先生だと思います。
我楽多屋のお客さんは、カメラ・写真趣味という広い枠の中で言うと「カメラ好き」の方に傾向している人の率が高いのです。そういう向きの趣味人に対して、長徳先生が皮肉を込めて?いや、おちゃらけて?いや、啓蒙的に?言われたのだと思います。写真も撮りなさいよぉ〜と。
もう20年来のご常連Hさんが一昨日ご来店されて、色々とお話させていただいる時のこと。
Hさんは日頃から自戒の念を込めて?「あとは撮るだけ」とよく言われています。その流れで私は「あとは撮り切るだけ」だなぁと言いました。
白状しますと、画像のライカM6には3月に入れたフィルムが撮影途中のままなのです。
でも、似たような人も多いはずですよ。家にあるカメラ何台にも撮影途中のフィルムが入ったまま…😅なんて話をよく聞きますから。名誉のために?に言っておくと、私はこのM6の1台だけですけど。
なので、私も含めそういう向きの人には「あとは撮り切るだけ」を推奨しないと〜みたいなことをHさんに言うと、Hさんは撮り切ってカメラから出した未現像のフィルムが数本ある〜というのです。パトローネには取り出した年月日を書いてあるそう。Hさんには「あとは現像するだけ」の工程まで行ってるフィルムがあるのか!
私の場合、撮り切ったフィルムはすぐに現像したくなる向きなので「あとは現像するだけ」はちょっと上を行かれたような感じ(笑)。
しかしまぁ~いろいろなタイプがいるのだなぁ〜と思いながらも、「カメラ好き」じゃなくて、「写真を撮る」とか「作品作成」に傾向している人たちには怒られてしまいそうな話なのでした。