我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年2月

2023年2月18日 (土)

絞りの形が似てると思った…

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このレンズ、何なんでしょうね。

マウント側には「KOWA LENS JAPAN」と記されていて、対物側には「FUNAI TV LENS」と記されています。

前側と後ろ側で別のモノを組み合わせた改造品なんでしょうか?

それとも、KOWAで製造されFUNAIブランドの製品に付けられたレンズなんでしょうか?

でも、今日のブログネタとしてはどちらでも良いんです…わたし的には。もともと、そこじゃない部分が気になってネタにしようと思ったので。

このレンズの絞りは2枚しかないようです。最小絞りのf5.6にすると、上の画像で見えていると思うのですがほぼ真四角をしています。

絞りリングを開放値のf1.8に向けて回していくと、2枚の絞りは開いて行く途中で下の画像のような形状になります。

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この形状がアレに似ていると思ったのですが、こうやって画像にしてみると、アレとはちょっと違っていました。アレとはウルトラセブンのウルトラ警備隊のマークの形なんですけども…。

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ネット検索してみたら、他のレンズですが同じようにKOWAとFUNAIの両方のネームが記されているレンズの画像があったので、改造品ではなさそうです。

 

 

 

2023年2月17日 (金)

角形フード

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カメラ好きな人の中には「角型のレンズフードが好き!」という人って案外と多いような気がします。

でも、メーカー純正で角形フードを採用しているパターンは決して多くないし、汎用品で探してもあまり多くありません。

まぁ、レンズ鏡胴の先端部がフォーカス時に回転するレンズだとフードも一緒に回転してしまうので、角形フードでは都合が悪く、汎用品では円形フードの方が無難であるのは言うまでもありません。

「hama」というのは、カメラや写真関連のアクセサリーを扱っているドイツのブランド。

このhamaの角形フードはもう現行品ではないようですが、以前にわりと長期間販売されていたので、時々こうして中古品では出て来ます。新品時、フロントキャップがセットで付いていました。

我楽多屋のお客さんにも、このフードが好きな人がチラホラいらして~わりとすぐに売れてなくなってしまう傾向。

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最近、フィルター径49ミリ用・52ミリ用・55ミリ用が揃って入って来たので、実機に付けて並べてみましたよ。

ところで、角形フード好きな人って、好きな理由は何なんでしょうかね?私は特にこだわりが無いので、ちょっと聞いてみたい感じです。

 

 

2023年2月16日 (木)

富岡製のレンズですね

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お客さんからご提供いただいたネタです。

画像の2本のレンズ、まずは鏡胴の色が違うのでパッと見た目には別物に見えますよね。

しかし、名板をみると銀色の方は「Tominon C. 1:2 f=5cm Tomioka OPt.」と記されており、黒い方は「AUTO YASHINON 1:2 f=5cm YASHICA JAPAN」と記されています。

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同スペックであるうえ、富岡といえばヤシカの一部のレンズを製造していたという話はちょいちょい耳にする話です。
 
そういう目で見出すと、フォーカスリングのローレットのデザインが違うくらいで、後は色が違うだけのようです。

マウント側から見たら、全く同じと言って差し支えない~というか一緒。レンズのコーティングもまず同じでしょう。

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2023年2月15日 (水)

銀座のウインドー

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、銀座。

これ正確には先々週撮ったものです、スミマセン。

ウインドーショッピングなんてものじゃなくて、出勤中に何か絵になるものないかなぁ~とフラ付いてる時にウインドーの中で頭の無いマネキンが座っているのを見つけたので、自分の顔を合わせてみました。

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2023年2月14日 (火)

計算尺式露出計マニア!?

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます

 

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一昨日、Facebookページに「関式サロン露出計」の画像をアップしたところ、わずか数時間のうちに嫁ぎ先が決まりました。

でも、お買上げいただいたお客さんはネット環境に無くて有名な人なので画像を見て走って来られたわけではなくて、偶然の出会い~だったわけです。

そのMさんがお買上げいただく際に、「これは持ち歩いていると文字が擦れて見えなくなってしまいそうなんだけど、持ち歩いているのは留めてある回転部分が外れちゃったので…」と言って、セノガイド(大きい方)を鞄から取り出されました。

セノガイドも関式と同じく計算尺式露出計であり、どちらも作ったのは発明者関実(せきみのる)氏。

続けてMさん「私、セノガイド使いでして、もう一個持ってるんだけど、それは小さいので文字が読み取りずらくてね…」と言って、鞄の中を探すと小さい方のセノガイドも出て来ました。

折角なので3つ並べて1枚撮らせてもらいました。

 

 

2023年2月13日 (月)

フォトスコープ

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この「フォトスコープ」、元箱・取説付きの年代モノです。

その元箱に「露出及距離測定器」と記されているように、筒状の本体片側にある小さな窓から覗くことで、露出の判定と距離の測定が出来るアクセサリーです。

実際に試してみましたが、距離を測る側の可動部分が固着して測定出来ず。露出はいわゆる光学式なんですが、上手く見極められず(コツが分からない…)判定不能。

そもそも、このフォトスコープ。いつ頃の製品か不明です。戦前でまず間違いなと思うのですが…。

この古さで、固着部分があるとはいえまずまずの程度を保って、附属の紙ものまで綺麗に揃っているのが凄いと思うのです。

ここまで揃っているのに製造元や販売元を特定出来ないのもなんか悔しいところ。元箱の側面に「TTS」と記されているのが、製造か販売元の略称のような気がするんですけどね。

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そもそも、読み取ることも少し難しい文字使い...。

 

 

2023年2月12日 (日)

異材質だから仕方なし

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一眼レフカメラのボディやレンズのマウント部分がプラスティック製のものが出て来たのは、フィルムカメラの時代。それも、オートフォーカスの時代になって少し経ってから。廉価版のボディやレンズにプラスティック製のマウント部分を持つものが出て来ました。

デジタルカメラの時代になっても、その傾向は同じかと。いや、今はボディ側がプラスティック製ってのは無いのかな?

先日、マウント部分がプラスティック製のレンズ「キヤノンEF50mm/F1.8Ⅱ」を動作確認のため、EOS650(マウント部分金属製)に着脱しました。

その時の感触が少し嫌な感じでした…。プラスティック製のレンズ側マウントが、金属製のボディ側マウントに少しずつ削られていくような感覚が無きにしも非ず。

もしかしたら、金属製のボディ側マウントが少し変形していたりするのかも~と思って、そのEOS650に金属製マウントのレンズを付けたりしてみましが、特に違和感なし。

結局は私が過剰に意識した結果なのかもしれませんが、金属同士のマウントを着脱するのと、片方がプラスティック製を着脱するのとでは、感触は確実に違います。そりゃそうですよね。

話しはちょっと違いますが、重くデカい金属マウント製レンズを、プラスティック製マウントを持つボディに付けたまま大きな衝撃が加わって、ボディ側のマウント部分が割れた~なんて事故は稀にあるらしいです。

どのみち、プラスティックが金属より弱いのは事実。

 

 

2023年2月11日 (土)

KONICAのKOMAKAな差

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コニカC35あたりに当時付属されていたハンドストラップ。

一緒に写っているカメラとは別に、がらくた整理中に2本出て来ました。

このストラップが好きという人が、ガラクタヤのお客さんに一人いらっしゃるので、ストラップ部分が少し汚れていたのを除菌シートを使って掃除したりなんかしていた時に気付いたことがあります。

確かに、2本ともコニカのハンドストラップなんですが、黒い樹脂部分に小さく記されている「KONICA」の文字に差があるのです。

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かなり寄って撮った画像で違いが分かるでしょうか!?左の方は「KONICA」の文字が小さくて、この画像の角度で6文字全部見えていますよね。しかし、右の方は「KONICA」の文字が大きくて、6文字全部見えませんよね。

ニコンのフードであれば、「F」の文字が大きいとか小さいとかロゴマークだとかで云々言われますが、コニカのハンドストラップのこんな小さな差異を気にしている人、コニカファンの中にはいらいらっしゃるんでしょうかね。

 

 

2023年2月10日 (金)

50-300mmの高倍率ズーム

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今では18-300mmなんて高倍率なズームレンズが普通に売られていたりしますが、高倍率ズームの祖ともいえるようなレンズが「ZOOM-NIKKOR AUTO 50-300mm/F4.5」。このレンズ、1967年に発売されています。

ニッコールのズームレンズは、1959年にニコンFの発売から半年ほど遅れて「85-250mm/F4-4.5」が一本目として登場、1961年に二本目の「200-600mm/F9.5-10.5」、1963年に三本目の「43-86mm/F3.5」。そして、四本目がこの「50-300mm」で6倍ズーム。

レンズは13群20枚という構成で、重量はかなり重めの2.2kg程。ちなみに、現行品のAF-S DX  NIKKOR 18-300mm/F3.5-6.3 ED VRが12群16枚で550g。

で、50-300mmの値段が当時120,000円!

Fのアイレベルファインダー付きがボディのみで44,200円(1967年)、50/2付きで58,700円(同左)ですからね。どんだけ高かったレンズなのか~。

さて、私の興味は当時、他のメーカーのズーム倍率はどうだったの?って点。ちょうど、1967年のカメラ綜合カタログがあったので、調べてみましたよ。

各社、ズーム倍率の一番大きいレンズを挙げてみます(1967年カメラ総合カタログに掲載無いものは除く)。

  • ペンタックス:75-150mm/F4.5(*) 2倍
  • キヤノン:85-300mm/F5 3.5倍
  • タムロン:80-250mm/F3.8 3.1倍
  • トプコン:ズームレンズ無し
  • コニカ:58-400mm/F4(ただし価格表示無し) 6.9倍
  • ペトリ:85-210mm/F4.8(*) 2.5倍
  • ラッキートキナー:90-230mm/F4.5(*) 2.6倍
  • コムラー:ズームレンズ無し
  • ミノルタ:160-500mm/F3.5 3.1倍
  • コミナー:ズームレンズ無し
  • サンズーム:85-210mm/F4.5 2.5倍
  • オリンパス(ハーフ判ペン用):100-200mm/F5 2倍
  • ヤシカ:80-160mm/F4(*) 2倍
  • ミランダ・ソリゴール:ズームレンズ無し
  • (*)印はラインナップにズームレンズが1本しかないメーカー 

ということで、コニカを除けば1967年時点でニッコール50-300mmの6倍が一番大きいズーム倍率であることが判明しました。コニカを除いた理由は1967年時点でまだ未発売(その後も受注生産!?)だった点と、そもそもこのレンズの目撃情報が極端に少ないのも謎レベル。

*画像の50-300mmは1967年発売当初の一番最初の仕様(前玉側の鏡胴がシルバー)ではなくて少し後の仕様です。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第280回目のテーマは「最近二代目さんが話題にしているシリーズフィルターの事」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine1.html

 

*閲覧は2023年4月初旬まで