我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2022年4月

2022年4月30日 (土)

世界で一番有名なニコマートFSかも!?

★ゴールデンウィーク休業について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

 

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2013年、常連Bさんにお買上げいただいたニコマートFS。シャッターを続けて切ることが出来ず、1日に数回しか切れないという不調な個体でした。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2013/01/nikomatfs.html

Bさんは調整やリハビリに尽力されたのですが回復せず、いいところ夏場で日に2回・冬場で日に1回切れれば~のような状況が続いたのです。ただ、このニコマートFSを分解した結果、驚きの事実の検証を報告していただいたこともありました。→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2013/03/wakuwaku11.html

3年後の2016年、Bさんが東京での単身赴任を終えて地元九州へ帰られる時の断捨離で、このニコマートFSが再び我楽多屋へ戻って来ました。その時に「三年寝太郎(https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2016/07/post-e3c9.html)」と言って話題にしたところ、興味を持たれた田中長徳先生にお買い上げいただきました。

その後、長徳先生はご自身のブログなどで何度かニコマートFSの現況をアップされていました。つい最近は「連続してシャッターが6回切れたすごいね。世界記録」とも。

まさにその日、私が別件の打合せで長徳先生のところへ訪問した時に「多分、世界で一番有名なニコマートFSを再び我楽多屋さんにお戻ししますよ」と言ってくださって、こうしてまた我楽多屋に戻って来たのです。

さて、このニコマートFS、是非とも自分の手元に迎え入れたい!という方いらっしゃいますか?画像に写っている値札は2016年当時のものが貼られたままになっています。 

 

2022年4月29日 (金)

10年で約4倍!!

★ゴールデンウィーク休業について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

 

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お客さんに聞かれて探し出したフィルム、10年も自家熟成していました。

で、パッケージ貼られたヨドバシカメラさんの値札を見てビックリ。フジ・ベルビア 120の5本セットが2,220円。

ちなみに現在、ヨドバシドットコムでは8,360円!4倍弱です。

何故にこの自家熟成フィルムを発見したかと言いますと、前回ご来店時に二眼レフをお買い上げいただいたお客さんが「フィルムカウンターの戻し方はどうやるんでしたっけ?」と、現物をご持参されたのです。

値付け時の検品でフィルムカウンターの動きも確認してからの品物でしたし、在庫期間も短めだったので「こうですよ」と言いながら操作してみるも上手く行きません…。数分要しましたが、操作するボタンの動きが渋いので動かす方向が微妙に分かりずらいのが原因でした。

ところで、お客さんはテスト撮影しようとヨドバシさんのフィルム売り場に寄ってから来られたようなんですが、リバーサルのブローニーフィルムの高値にたじろいだ模様...。で、フィルムカウンターの動作確認ついでに「期限切れでもいいので何かフィルムありませんか?」と聞かれたわけです。

私は私で、つい最近バックヤードの棚の奥の方にベルビアのセット売りパッケージがあるのを見つけていたので「ちょっと待ってください」と言って、中身があるのかどうか確認してみたら~5本パックのパッケージの中に3本残っていたのでした。

このフィルム、記憶が間違いで無ければ...フジカGA645で撮影しようと思って買ったフィルムの残りのような気がします。

いちおう私の自家熟成なので、直射日光が当たるような所に置いたこともないし、日々営業している店のバックヤードなので高温多湿な悪条件にもなっていません。とはいえ、リバーサルフィルムの10年期限切れ。もちろん一切保証はしませんよ!という条件付きで、1本差し上げました。

 

 

2022年4月28日 (木)

まだまだオールドレンズ!

★ゴールデンウィーク休業について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

 

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オールドレンズの澤村徹さんが新刊を持って来てくださいました。

思えば、澤村さんが最初のオールドレンズ本を出版された時からのお付き合いなので、もう13年にもなります。こうして新刊のお知らせに来ていただけることに感謝です。

実際ご来店いただくといつも、澤村さんとは本の話より世間話や業界話で盛り上がってしまいます。その内容はここではちょっと書けないような内容も…。

そして、日々年々着々と仕事を進められている澤村さんから刺激を受けることが多々。私にとっては自分の仕事への励みにもなっています。

 

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澤村さんが実際に所有されているクセ玉を紹介しているので、忖度?抜きの澤村セレクションのようです。エッセイ調で解説・紹介されています。

 

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文系の人が読んでも分かるレンズ構成図の解説書とのこと。澤村さんご自身、今まで避けていた?という難解な領域に踏み込んだ1冊だそうです。

 

 

2022年4月27日 (水)

対照的なお店

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

また、ゴールデンウィーク期間中は 5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、品川駅港南口です。

港南口を出てすぐ、狭い路地に飲み屋さんが集まっている一角があります。朝の通勤時間帯はまず人が居ないので、そこを通り抜けて来るのが案外と好きなのです。

以前からあった「元気家」というお店の反対側に、ラグジュアリー・バー(ガールズバーらしい)が最近出来たのですが、この2店のイメージがあまりにも対照的ですよね。

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2022年4月26日 (火)

専用フラッシュは希少品

★ゴールデンウィーク休業について、
2022年5月3日(火)・4日(水)・5日(木)の3日間を休業させていただきます。

 

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コニカのフィルムカメラ「現場監督」。

その名の通り、建設業などの現場で使用することを想定して防塵・防水・耐衝撃性能に優れた作りになっています。

また、描写性能もなかなかのもので、田中長徳先生も使用されることがあるようです。

以前、コニカ純正品ではないようでしたが「TITLE  HOLDER 現場監督28mm用」という特殊な専用アクセサリーを紹介したことがありました→我楽多屋(中古カメラアクセサリーとジャンクカメラ): TITLE HOLDER (lekumo.biz)

今回、紹介するのはコニカ純正品です。でも、これが我楽多屋に出るのは初めてだと思いますし、一般的にもかなり希少品だと思います。

Konica GX-26 AUTOという型番の現場監督専用フラッシュ。発光部の周辺はラバー系の素材で覆われていてボディと共通の印象ですが、側面に「注意!このフラッシュは生活防水構造になっておりません。雨の中での撮影等水のかかる状態でのご使用は故障の原因となります。ご注意下さい。」とシールが貼られています。それはちょっと残念…。

背面にある、ヘルメットを被った現場のひと的なマスコット付きのネームタグは現場監督共通のアイテムですね!

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2022年4月25日 (月)

ジャンクのはずが動いた

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一昨日、Facebookページにお客さんカメラとして、ニコンF100の画像をアップしました。「某中古店のジャンクコーナーで800円、買った後に電池を入れたら使えたそうです」とコメントを添えて。

そしたら、昨朝ご来店のお客さんが「私も我楽多屋さんで800円で買ったジャンクを使ってますよ!」と、キヤノンT90をご持参されました。

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一部のお客さんの間で流行っている!?我楽多屋の黄色い値札を貼ったまま使う仕来たりを実行されているので、その値札には「800円」と印字され、不動品ですよの意の「×」印も付いています。もう数ヶ月前にお買い上げいただいたものなので、私は何が「×」の原因だったのか忘れていました。

お話を聞いて思い出しました。ボディ下方側面にある電池ボックスを開けるレバーが破損していたので、電池を入れることさえ出来なかったので「×」印を付けたのです。

お客さんはレバーが壊れた開閉部に何らかの策を施して電池ボックスを取り出せるようにしてから、電池を入れたら動いた!のだそうです。

これはお客さんの執念というか努力の賜物!だと思います。我楽多屋の事前チェックでそこまでは出来ません…。

あと、余計なお世話ですがニコンF100の方は何でジャンクコーナーにあったんでしょうね。お店によっては、動こうが動かまいが機種だけで判断してジャンク扱いするところもあるようですが、さすがにF100はその範疇の機種じゃないと思うんですが…。

 

 

2022年4月24日 (日)

世界初有人宇宙飛行記念

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一昨日のお客さんカメラです。

「このご時世...」と言いながら見せてくださったのは、このロシアカメラ。

ベースのカメラは、ライカコピーのゾルキーと思われます。ピカピカテカテカな銀メッキのボディが眩しいです。カメラ上面にあるのはゾルキーの文字ではなくて、見知らぬ刻印がされています。

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「12.04.61」と日付の刻印もされているので、知らない人でも日付を頼りに推測出来るかもしれませんね。1961年4月12日、ロシア(旧ソ連)の宇宙船「ボストーク1号」が打ち上げられ、宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンが大気圏外で地球を1周した後、無事に帰還したのが、この日なのです。

世界発の有人宇宙飛行を記念したカメラというわけです。

言われれみれば、イラスト状の刻印は丸い地球の周りを星が飛んだような絵柄です。

「Юра」の文字は「ユーリ」と読むのだそうで、ユーリイ・ガガーリンの愛称なのだとか。でも、これは私が記憶しているお客さんから伺った話と違うようなので…正誤はちょっと不安ではあります。レンズにも「Юра」の刻印がされています。

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この記念モデル、当時実際にごく少数だけ製造されて関係者に配られた~という話なのですが、後から模倣品がたくさん出回っているのが実態です。

 

 

2022年4月23日 (土)

カメクラって何?

*本日23日は第4土曜日なので、午後2時から全品1割引きサービスです!!

 

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昨日、お客さんから「カメクラって言葉を最近よく耳にしたり見たりするんですが、どういう意味なんでしょう?」と聞かれました。

私は今まで聞いたことない言葉だったので答えることが出来ませんでした。

安直に考えれば、クラシックカメラを略した「クラカメ」と同義なんじゃ?となりますが違うようです。

ネットで調べていたら、都内の有名中古カメラ店さんがSNSで「何の略なんでしょう?」と質問しているのを見つけました。そこへ幾つか回答がされていて、多分正解だろうという回答がありましたが、それはちょっと置いておきます。

回答の中に「カメラクラッシャーの略では?」というのがあって、それはそれで有りそうだなと思いましたが、ネット上で実際にカメクラという言葉が使われている事例を何例か見たら違いました。回答した人のジョークだったようです。

また「ニコンFの外観のほか、カタログや使用説明書などをデザインした亀倉さんのことでは?」という回答もありました。

話を戻して、カメクラの「カメ」は「カメラ」、「クラ」は「クラスタ」の略のようです。クラスタは本来の意味である「固まり、群れ、房」から、ネット用語としては「〇〇仲間」や「〇〇が好きな人たち」という形で使用されているそうです。

多分、これで合っているはずなので、カメクラはカメラが好きな人たちのことを指しているのでしょう。

私がさらに一歩踏み込んで知りたいのは、「カメクラ」という言葉が持つ雰囲気的なものについて。好意的に使われるものなのか?カメラの括り(機種や時代など)はあるのか?などなど。

ご存知の方いらしたら、直メール(garakutaya@tokyo.nifty.jp)か、このブログのリンクを貼ったFacebookページ(https://m.facebook.com/169996786405862/posts/7352883578117111/?d=n)へコメントいただけると幸いです。

*上の画像は、亀倉氏がデザインされたニコンFとレンズフィルターのパッケージです。

 

 

2022年4月22日 (金)

下6桁?同じ

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ニコンのフィルム一眼レフ最終期モデルである「FM10」と「FE10」は、新品販売時に標準ズームとのセット売りも多くされました。

少し前から我楽多屋にあるFM10とFE10は、その標準ズームとのセット状態にあります。

それぞれ、ボディの製造番号とレンズの製造番号を確認したら、FM10「2651187」+Aiニッコール35-70/3.5-4.8「5651187」、FE10「2018669」 Aiニッコール35-70/3.5-4.8「6018669」で、下6桁が同じなんです!

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1セットだけなら、偶然なのかっ!と思ってしまいますが、さすがに目の前の2セットともこうだと偶然とは思えません。実際、ネット上にもそういう事例が散見されました。

買取りやっていて~気付いてなかったのか?言われそうなので言い訳をしておくと、もしかしたら過去に気付いたことあったかもしれないけど、標準ズームとセットのまま持ち込まれることが少ないので忘れてしまってるのかもしれません…。

先程「下6桁が同じ」と書きましたが、ネット上で「下4桁が同じ」で前の3桁は捨て番~という書き込みもありました。ここら辺の実情や解釈は目の前にあるサンプル数が2個だけですので、私には何んとも言えません。

 

ところで、3年半ほど前にボディとレンズの製造番号が全く同じ!というセットものを目の当たりにしたこともありました。あれはライツミノルタCLの標準レンズセットでした。

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2022年4月21日 (木)

LEICASCOP

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これ、店のレジカウンターの中の奥の方で、もう何年も忘れたままになっていました。

「LEICASCOP」というカメラ関係のアクセサリーですが、何をするものか分かりますか?

名称に「スコープ」ってありますけど、単眼鏡ではありません。視野消失式(または光学式)というタイプの露出計なんです。

接眼部から覗いた中には「1」と「2」の数字があって、鏡胴部を回転させることで数字の見え方が変わります。その見え方をもとに外装に記された指標を見て露出値を判断するようなんですが、イマイチ正確な使い方が分かっておりません。

また、外装に貼られた指標が劣化し始めていて、回転させるとパキパキッと音を立て剥がれたり割れたりしそうなので、もうあまりいじらないようにしています。

 

ところで、以前にライカメーターMRを話題にした時に、ライツ社が露出計に抱いていた不安のようなことについて書きましたが、この露出計もライツ社純正品ではありません。フランクフルト・アムマインにあったドレム(DREM)社製、生産地はMADE IN AUSTRIAですが。

今回もライカポケットブック日本版(田中長徳訳)を抜粋させていただくと、

「1930年代初頭から露出計の製作会社はライカ用の露出値を製作し、ライカのシャッター系列と絞りのFストップを採用した。そのメーターの中にはその名が「ライカ」というものもあったが、はたしてライツから正式な許可を得ていたものなのかは、今日になっては分からない。そうした例としては、1934年の「ライカスコープ」という消失式メーター、さらに~」

という記述がありました。これが純正品でないどころか、ライツの許可を得て作られていたものなのかどうかも不確かなんだという、興味深いお話です。