我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2020年3月

2020年3月12日 (木)

ローライ35でやっちゃダメなこと

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過去にも折に触れて話題にしたことがあります。これはある意味、カメラ屋からのお願い的な意味合いもあります。

ローライ35には何種類かのバリエーションがありますが、どのモデルにも共通な注意事項です。

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ローライ35の大きな特徴の一つである、沈胴式のレンズ。持ち運びや収納時はレンズをボディに沈めてコンパクトにすることが可能です。

その時に『必ず巻き上げレバーを巻いてから(シャッターチャージした状態)、ロックボタンを押してレンズを沈めないといけません』。

ロックボタンはモデルによって場所が違うので、それも要注意。

これを気にせず、巻き上げていない状態で無理にレンズを沈めると壊れてしまいます。

せっかく買ったローライ35でこの操作を知らずにだったり忘れて操作して、壊してしまったら悲しいですよね。我々カメラ屋も陳列しているローライ35に、この誤った操作をされてしまって商品を壊されてしまう...なんて悲しい事件がゼロではありません。

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*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、および ブログ「カメラ買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2020年3月11日 (水)

羽田空港

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、羽田空港です。

新型コロナウイルス感染予防のために、不要不急の外出やイベントを控えるような潮流です。

自らが自営で店をやっているので、お客さんが来ないのは痛手以外の何物でもありません。こんなことを言うと批判の声もあるかもしれませんが、外に出て活動をすることも大切と思い、そうはいっても人混みは避けて人が少ないと思われる羽田空港へ行ってランチをしてきました。

デッキに出てみると、「TOKYO2020」ラッピングの飛行機がいました。オリンピックの開催を危ぶむ声もありますが、コロナには負けて欲しくないですね。

感染予防の出来得る対策を取ったうえで、なるべく活動はしたいと思っています。

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2020年3月10日 (火)

SEM ORENAC

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久々に「教えてもらわないと分からない」シリーズ。

これはフランス製のカメラ。SEM社のORENACというカメラで、35mmカメラとして非常にコンパクトな部類です。日本で見かけることは非常に稀だと思います。

トイっぽくも見えますが、シッカリ出来ています。といってもフランス製カメラなので!?質実剛健という感じではなくて、程良いシッカリ感。

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注目はレンズにアンジェニューが付いている点。シネカメラ用のフランス製レンズとして有名なアンジェニュー。シネ用レンズをデジタルミラーレス機に付けている人もいらっしゃると思います。

スチルカメラ用にはアルパ、ライカ、エキザクタマウントなどの交換レンズがありますが、このORENACのようにアンジェニュー付きのカメラもあったのですね。

本題の、何を「教えてもらわないと分からない」のか?

それは、巻き戻しのお作法です。ボディ上面のノブで巻き戻すのは多くのカメラと同じなのですが、スプロケットをフリーにする方法が分かりずらいのです。

ありがちなのは、ボディ底面にあるボタンを押す方法だったり、ボディどこかにある「R」なんて記されたレバーを操作したりする方法ですが、このカメラの場合はボディ側面にある小さな丸いノブ(下の画像内、黄色矢印の先)を手前に引くんです。引いて回すと引いた状態をキープすることも可能です。

そのうえで、巻き戻しノブを回して撮影後のフィルムを巻き戻します。

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2020年3月 9日 (月)

誕生日にはお初な写真機を

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「誕生日には真白な百合を」という福山雅治の歌があります。いい歌です。

それにひっかけて、「誕生日にはお初な写真機を」な話です。

先月末に若い女の子がご来店されました。多分、学生さん。「友達の誕生日にフィルムカメラをプレゼントしたいのですが~」と相談を受けました。

お話を伺うと、フィルム初心者のお友達なので簡単に使えるカメラが良いこと、そして、予算が2千円くらいという条件でした。

1月から「mina」女子のご来店により、この手のカメラが入って来てもすぐに売れてしまう傾向で、その日の在庫にありませんでした。

「もしかしたら、明日明後日に入って来るかもしれないし、お誕生日まで時間の余裕があればまた来てもらえますか?」と言うと、お誕生日は3月上旬で3月7日にまた来ますとのこと。

さぁ、運を天に任せるしかありません。

月が明けて残り5日を切りましたが、適当なカメラの入荷は無し。運だけではなくて何とかしてあげたくて、知り合いのカメラ屋さんにも相談してみましたがやはり適当なカメラは無く、もし5日までに入荷があったら連絡ください!なんて身勝手なお願いまでしました。

すると、3日の午後に1台、候補に出来るカメラが1台入荷しました。5日には予算と機能面でちょっとズレがあるけども、勧められる可能性があるカメラが2台入荷。これで安心して、5日のご来店を待つことが出来るようになりました。

結果、お友達のプレゼント用に買ってもらったカメラは画像の「リコー FF-9D」というモデル。最初の希望をすべてクリアするカメラです。

プレゼントされたお友達に満足してもらえたら最高ですね(^-^)

もし、お友達が使い方で困ったら遠慮なく相談に来て構わないですから!と、アフターフォローも約束しましたよ。 

 

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2020年3月 8日 (日)

このカメラ、な~んだ?

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このライカ型カメラ。軍幹部上面のブランド名が刻印されている部分に黒いテープが貼られていました。

どういう理由で貼られたのか不明。

ブランド名を隠すためなのか、何か特殊な使い方をする上でこの部分に傷が付かないように貼られたのか。

ところでこの部分を隠されてしまうと、案外とカメラ屋でもどこのカメラなのか?判別するのに手こずってしまいそうです。

本家のライカなのか、国産のレオタックスやニッカなのか、はたまたロシアものなのか。

ではいよいよ、黒いテープを剥がして正体を明かしてみましょう!と思いましたが、今までに数回、こんな風にテープや紙が貼られた「きったねぇ~系」のカメラを綺麗にしたら、勿体ない!そのままにしておいて欲しかった~なんてお言葉をいただいたことがあったのを思い出したので、しばらくは剥がさないでおきます。

すると、正体が何なのか分からないままですけどもね(>_<)

画像で分かるかな…黒いテープの上から下にある刻印が僅かに透けて見えてはいるんですよね。

 

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2020年3月 7日 (土)

1980年頃のゴールドカメラ

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数日前の「カメラ買取名人学」でも話題にしました「ゴールドカメラ」。

国内では1980年頃、画像のミノルタCLE以外にもニコンFA、ペンタックスLX、コンタックスRTSのゴールドモデルが発売されて話題になりました。

どのカメラもボディ外装をゴールドにして、小さなパーツもゴールド化されていました。ペンタックスとコンタックスはレンズ鏡胴までゴールドでした。

今回、ミノルタCLEゴールドの現物をじっくりと見ていて気付いたのは、他のゴールドモデルでは徹底されていないボディやレンズに刻まれた文字や数字まで、地味!?に金文字化している点でした。

画像でお分かりになるでしょうか。上の画像ではレンズに刻まれた名板や距離や絞りの数値まで金文字、ボディもシャッタ―スピードが全部金文字。さすがにゴールド外装へ直に記された文字は読めなくなっちゃうので黒ですけどね。下の画像では背蓋に記された感度の文字まで金文字です。

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あと、ミノルタCLEだけゴールドがサラッとした半光沢なんです。

これは、他のゴールドモデルがテカテカの光沢仕上げで、持ち歩くと目立ち過ぎてしまうことを考えると、実用向きなゴールドモデルなのかもしれませんね。

 

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第245回目のテーマは「6センチ×9センチのSuper Ikontaよりも、こちらのZeissの蛇腹カメラの方が使い道が広いというお話」です。

こちらよりお楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine2.html

 

*閲覧は2020年6月初旬までです。

2020年3月 6日 (金)

これ純正ですよね!?

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キヤノンネーム入りのこのアクセサリー、初めて見たような気がするのですが…。「Canon」の書体からも純正品ですよね。

どうでしょう!?珍しいですよね??

ニコンやライカのアクセサリーについては資料となる書籍などあるのですが、キヤノンにはあまり存在していません。

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レンジファインダー時代のことであれば、朝日ソノラマの「キヤノンレンジファインダーカメラ」がかなり参考になるのですが、これにこのアクセサリーは出て来ません。また、一眼レフが出始めた頃、まだレンジファインダーも併売されていた頃のキヤノンの製品カタログにも出て来ません。

形状と実装して判断するに、ボディサイドにレール式の直結フラッシュ同調装置があるレンジファインダーカメラに付けることで、汎用フラッシュへ同調させるためのシンクロ接点を設けられるアクセサリーと思います。

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2020年3月 5日 (木)

コンツールファインダーに救われる

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この1~2年、物々交換をよくご利用くださるお客さんが「ちょっとご無沙汰しちゃって…」とご来店されました。

今回も物々交換の品物をご持参くださいました。

お話を伺うと、今年に入って網膜剥離を起こしてしまって、眼内レンズの交換手術をされて半月ほど入院されていたとのこと。

手術をされた眼がカメラのファインダーを覗く方の眼で、術後にファインダーを覗いた時の見えが良くないのだそうです。視度補正でもあまり好転しないと...残念そうにされていらっしゃいました。

大変かもしれないけど、ファインダーを覗く目を逆にして慣れるとか前向きに捉えていかないと~などお話をさせていただいた後、お客さんが物々交換の品物を探し始められました。

しばらくすると、「これはイイですよ!」とお客さんが明るく言われました。「コンツールファインダーはよく見えます!」と。

コンツールファインダーをご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。

これ、文章で説明するのが非常に難しいのですが、日本カメラ社発行の写真用語事典によると「対物側に細いスリットだけがあるファインダーで、使うときは片目でこのファインダーを覗き、もう一方の目で被写体をじかに見る。そうすると大脳内で両者が重なり合って、あたかもフレームが空中に浮いているかのように見え、撮影範囲を知ることが出来る。生理ファインダーと呼ぶこともある。」こんな感じになります。

ただ、現物があっても実践するのにちょっとコツがいるのです。だって、普通に片目だけで覗くとこんな風に見えるんですから。

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過去のブログ記事で話題にしているので、そちらもご覧ください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2009/11/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC.html

といわけで、今回はワルツのコンツールファインダーとレチナのスポーツファインダーなどなどと物々交換をされてお帰りになりました。まだまだカメラで楽しんでくださいそうです。

 

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2020年3月 4日 (水)

母待ち

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、汐留のビル。

たまたま通過したビルの中で撮ったものです。

この奥にトイレがあるので、きっとお母さんが用を足している間、お父さんに抱かれて待っている赤ちゃんと思います。

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