我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2016年3月

2016年3月12日 (土)

ローライグリッド

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「ローライグリッド」という魔法のようなアクセサリーをご存知ですか?

2眼レフ機のスクリーンの上に載せるだけで、ファインダーを明るくしてくれるアクセサリーなんです。

その効果の程を画像で案内出来れば~と思ったのですが、預かりモノだったのでちょろっと撮っただけでは上手くその差を表現出来ませんでした、すみません。

ところで、何でそんなことが出来るのか?というと、、、フレネルレンズの効果なんですね。

フレネルレンズとは、レンズに同心円状の溝を作ることで様々な効果が得られるというもので、レンズを厚くせずにそれなりの効果が得られたり、光源から集めた光をまんべんなく行き渡るように出来るのです。

その効果は無色透明なプラスチック板でも引き出せるので、このローライグリッドはそれを利用して、素のままだと中央部だけが明るいスクリーンの上に載せることで、ファインダー全域明るくしてくれるのです。

その効果が魔法のようなのでローライマジックと言いたいところですが、その名称はAE機能を搭載した二眼レフに使われているので...使えませんね(笑)。

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*アローカメラ&我楽多屋のFacebookページ(http://www.facebook.com/arrowcamera)、買取名人について語るブログ「日々買取名人学」(https://camera-kaukau.lekumo.biz/dailymeijin/)も合わせてご覧いただけると嬉しいです。

2016年3月11日 (金)

お守りに

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先日、アローカメラ買取名人へ買取り依頼をいただいたお客様の話です。

こういう内容を話題にすることに少しためらいもありましたが、カメラ屋冥利に尽きるのと、プラスにご解釈いただける方の元気の素になればと思ったので、続けさせてもらいます。

そのお客様、癌を宣告されて治療を始められるにあたり、カメラを少し整理されるとのことで、買取名人にカメラ買取りのご相談をしてくださいました。

また同時に、「カメラ提供意思表示カード」作成のご依頼も。こちらは、癌にうち勝つためのお守りにされるとのこと。

ご遠方から宅配便を利用して品物をご発送いただいたこともあり、少しでもいい買取り価格を!ということで、お時間の猶予を少々いただいて買取価格を決定しました。その結果の買取り金額に「予想よりも高値!」と、ご満足いただけました。

そして、治療が落ち着いたら名人に会いに行くことを楽しみにしている~とまで言ってくださってます。

もともと2年前、カメラ提供意思表示カードの案内を始める前に、見方によってはあまりにもストレート過ぎるカードの内容を、カメラ屋として商いをしている側がやってもいいものか…相当に悩みました。

それでも導入したのは、過去の貴重なカメラ遺産をマニアの皆さんと一緒になって守って行こう~という前向きな意志でした。なので、今回のような捉え方をしてくださる方がいらっしゃることがとても嬉しいのです。

病気に負けず前向きな姿勢で、是非とも克服して頂きたいと強く思います。

 

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第198回目のテーマは「ソ連製マクロレンズがリペイントで超高級化」です。

こちらより、お楽しみください

*閲覧は2016年6月初旬までです。

2016年3月10日 (木)

スライドマウント

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フィルム時代を知っている人なら、ほぼ誰でも分かると思うのですが、、、

デジタル世代にはこんなふうにフィルムセット前の「スライドマウント」を見ても、何をするものか分からない人もいるのでしょうか。。。?

スライドマウントって、現像済のスライドフィルムを一コマずつカットして、ここに収めて保管したり、プロジェクターで投影するためのものです。

紙で出来た簡単なものから、フィルム面保護のガラス板入りのものまで、種類もいくつかありました。これはプラスティック製で素通しのものです。

で、これの活用法として、こんなのどうでしょうね?フィルムじゃなくてプリントしたものを挟んで、キーホルダーかアクセサリーとして~。

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2016年3月 9日 (水)

象のはな子

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋ともに定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、井の頭自然文化園に居るアジアゾウのはな子。1947年生まれのはな子は、2歳の時に戦後最初に日本にやって来た象。

今では日本で最も飼育期間の長い象であり最長寿な象だが、過去に対人事故なども起こしていたり、また最近ではその飼育環境を海外から批判されるなどしているようだ。

でも、その姿をテレビで見た私は、古木に魂が宿る~とか言われたり、神木視されるのに似た何かを感じられるような気がして行ってみたのです。

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2016年3月 8日 (火)

中国制造

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中国製カメラ海鴎(Seagull)203-1の背面に、「中国制造 MADE IN CHINA」と刻印されていました。

ファインダ―窓の真横、ボディの中央に堂々と記されています。

この個体が国内向けなのか、輸出向けなのかは不明ですが、漢字でも記されていることに潔さが感じられました。

こういうのを見てしまうと、どうしてもお遊びをしたくなります。

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2台のMADE IN JAPANのカメラに、「日本国製造」と記してみました。

製造国表示については、やはりおふざけでこんなことをしたこともありました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2014/09/post-0b0d.html

ところで、話を海鴎に戻しますが、付属されていたストラップ。布の部分はまだしも、折り返したストラップを留める部分。ここ普通は金属製ですよね、、、でも、これのは半透明の樹脂製。なんだか心細いです、さすがチャイ〇クオリティ!?

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2016年3月 7日 (月)

リアキャップ ≒ カメラボディ

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日頃から、古いカメラを大切に~や、処分してしまたらそこでお終い~とか、市場性が無いからって使えるものでもいっしょくたにジャンク扱いするのは...みたいなことを言ってる、うちの店ですから今日の話題はあくまでもおふざけですよ。。。

ずいぶん昔から、壊れたカメラボディのことをレンズのリアキャップ代わり~なんて言うことありますよね。実際、安定感はキャップよりバッチリかもしれません、場所は取りますけどね、、、

ところが最近では、壊れていなくてもキャップ代わりに~なんて状況になっているんですよね。

例えば、ミノルタαマウントのリアキャップ。必要な人にしてみれば、中古でも100~200円くらいの値段は覚悟されていると思います。

それに対して、αシリーズの特に普及版のカメラボディは動作品でも、ジャンク品に紛れて同じような値付けをしているお店が多々あると思います。

そう、キャップもボディも同じような値段になってしまってるんですよね。

我楽多屋の場合、程度の良いもので動作品はジャンク品とは区別して、それなりの値段を付けるように心掛けています。そういうものを求めている人もいらっしゃるだろうし、そうすることで良い状態のものはそれを維持していけると思うからです。他店であるように、ジャンク品と一緒にジャンク箱に投げ込むようなことはしたくないのです。

まぁ、幸いうちの店にはカメラをガチャガチャに放り込むようなジャンク箱が無いので、あえておふざけをしてみれば下の画像のように、動作品のα303si SUPERをキャップが入ってるカゴに一緒に放り込むようなことでしょうか!?いやいや、絶対にそういうことはしたくありません。 

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2016年3月 6日 (日)

カメラに嫌われたカメラ屋

この前の火曜日のこと。翌日の定休日にライカマウントの某レンズで写真を撮ってみようと思い立ち、M型ライカのチェックをしました。

もともとスローシャッターだと後幕が完全に閉じきらない…症状が出ているので、そこら辺をチェックしようと。が、シャッター幕上でふと視線をズラすと小さな穴がふたつ開いてました...。ガ~ン!

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そのレンズを試すことは出来ないけども悔しいので、明日はフィルムカメラを!と思って、続いてウェルミーワイドをピックアップ。

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久々なので、、、これはシャッターやレンズの状態は大丈夫だったよなぁ~と無意識に裏蓋を開けたら、ガ~ン!フィルムが入ってました...。

この時点でもう、翌日にフィルムカメラを持ち出すことに挫折しました。

で、普段からちょっとお出掛け~的な意識がある時に持ち出すデジタルカメラのフジX10で行こうと決め、念のためにバッテリーの充電を開始。定休日前日はかくして店を閉め、カバンにフジX10を詰め帰途につきました。

翌朝、出掛ける準備をしながら「あれ?」と思うことが...、充電したバッテリーをそのまま店に置いてきてないか...と。確認すると、やはりカメラにはSDカードしか入っていません...。

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もう出掛けるのをやめた方がいいのか!?そのくらい落ち込みました(笑)。

そのどん底な状態をプライベートのFacebookにアップしたところ、Nさんからこんなメッセージが「教訓。カメラは電池がいらないのに限るw」。これを見て、挫けるのをやめました。

目的地へ向かう途中のコンビニエンスストアで、「写ルンです」を購入。これなら、シャッター幕に穴が開くこともなければ、裏蓋を開けてフィルムを感光させてしまうこともない。ましてや電池も要らない(厳密にいえばフラッシュに必要な電池は既に装填されてる)。

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すると今度は、Bさんともう一人のNさんから、「破格のフルサイズ機じゃないですか!」との励ましの言葉もいただきました(笑)。

が、、、やはりこの日はカメラに嫌われた日には違いなかったようです。最後にオチがありました。

目的地で用を済ませ終わった頃、手に持っていたコンパクトデジカメ。前日からいろいろな困難がありましたが、普段からカバンに入れて持ち歩いているメモ用のコンパクトデジカメ(フジXP70)は持参していたのです。それのストラップが切れて、地面にカメラを落とす~というオチがあったのです。

幸い、耐衝撃1.5mのカメラだったので、少し傷はつきましたが大事には至らずに済みましたけどね。

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2016年3月 5日 (土)

喜樂是我的財富

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時々、香港からやって来られるお客さんがいらっしゃいます。今までにもお土産をいただいたことがあるのですが、今回はこんな缶に入ったお菓子を頂戴してしまいました。

「喜樂是我的財富」って書いてあります。

「我」と「樂」の字が我楽多屋と一緒だ!なんて喜びながら、「意味はどんなだろうか?」とGoogle翻訳を利用してみたところ、「喜びは私の財産です」と訳されました。うわぁ~!いい言葉!!

まさに、カメラ遊びで得られる喜びを財産だと思える~そんなマニアさん達にうちの店を利用していただきたい~と日頃から思っているので、バッチリです。

それから、先週土曜日のがらくた市。田中長徳先生トークショーの中で先生がお話されたことで、すごく嬉しいフレーズがありました。

ちょうど先週土曜日は横浜ではCPプラスが開催されていました。CPプラスはメーカーさんが新製品などをお披露目する大イベントといって良いと思うのですが、そういうイベントと我楽多屋を比較して、『ほかのイベントは与えられたオモチャじゃないと遊べない人が行くところ。ここ我楽多屋は自分でオモチャを見つけられる人が来るところ』、そんな風に表現されました。

私もその通りだ!と思いました。中にはちょっと極端な言い方だ~って思われる方もいらっしゃるでしょうから、まぁ一歩引いて、他のイベントのことは置いておきます。

うち我楽多屋は、長徳先生のおっしゃる通り、自分でオモチャを見つけられる人に掘出しものを探しに来ていただいて、そういう自分なりの喜びを趣味という財産として心豊かになっていただきたい!

そんなふうに願ってやみません!!

 

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2016年3月 4日 (金)

宇宙ステーションのカメラ

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高校の同級生で、大学に残って何やら研究を続けている友人がいます。大気圏の上の方の研究をしていて、内容を説明されても一般人には良く分からないことばかり。

その友人から先日ある相談を受けました。宇宙ステーションで宇宙飛行士の油井さんが使用していたのと同じ撮影機材を揃えたいとのことでした。

宇宙ステーション内では、いろいろな機関から依頼された観測や実験などをしているらしいのですが、その結果として送られてきた撮影画像を地球上で分析するにあたって、なるたけ同じ条件にするために機材も同じにしたいのだと。

内容は、カメラボディ1台とレンズ2本。

レンズはまだ現行品なので新品でも調達できるものでしたが、ボディは既に1世代型遅れ(間もなく2世代型遅れになる)になってしまっているので、中古でないと調達できない内容でした。

こんなところでも、デジタル時代になってモデルサイクルが短くなった弊害?が出ているのかもしれません...。

しかし、日々四谷荒木町で小さいカメラ屋を営んでいる身としては、地面を離れて遥か彼方の壮大な話に初めて触れられた一瞬でした。

上の画像、もともと参考に送ってもらった画像サイズが極小だったので、見づらくてスミマセン...。

 

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