我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2014年1月

2014年1月12日 (日)

軍艦部に見る微個性

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がらくた整理中に発見した「セミ・ミハマ Model-F」の軍艦部デザインが、ちょっと変わっていたので取り上げてみました。

強烈な個性を発しているとか、美しい!というレベルでは決してないのだけど、軍艦部中央のファインダー部に向かって、なだらかな山の斜面のように盛り上がっていく感が特徴的だと思いました。

昭和30年前後、多数のカメラメーカーが存在し、当時まだまだ主流のカメラだったブローニー版スプリングカメラを各社が製品にラインナップしていました。

昨日のブログで紹介した京セラ「サムライ」は、かなり冒険したデザインだったといえますが、スプリングカメラの場合、あまり冒険のしようもないでしょうし、まだそういう時代でもなかったでしょうし、4畳半メーカーなどと言われた小規模な製造元では、そういう余裕もなかったのではないかと思います。

多くはカクカクとした軍艦部のカメラが多い中、このセミ・ミハマのように、微妙に凝ったデザインを採用していたカメラもあったのですね。

ちょっと前には、こんなのもありました。昭和29年大和光機製の「Minon Six Ⅲ」は、片側だけカマボコ風なラインを描いています。

Minon

こちらは、さすが大手なのかな?フジの「SUPER FUJICA-6」(昭和30年)などは、かなり独創的なデザインで一目でそれと分かります。

Fujica6

 

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2014年1月11日 (土)

左手も使いなさい

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特徴的デザインのカメラのひとつ、京セラ「サムライ」。

片手で構えて撮れる~的な印象を持っている人も多いんじゃないでしょうか!?

実際に使ったことのある人はご存知でしょうが、確かに、シャッターを切るだけなら片手でも出来ます。でも、ズームを動かそうとすると、握った右手の人差指や中指では、ズームボタンに届きません。(手が大きい人なら届く可能性のある距離だけども、、、)

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取扱説明書を見ると、正しいカメラの構え方として、右手でカメラを握った上に、「左手はカメラの上からつつみ込むようにして、人差し指と中指をズームボタンの上に載せて構えてください」と指示しています。

ズームボタンは左手で操作しろ~ということです。

考えてみると、AF機ならレンズ交換式一眼レフなどのズーム操作を除けば、コンパクト系や簡単系のカメラで左手をホールド以外に使わせるカメラって、あまり思い当りません。

さらに、取扱説明書を見ると「カメラを横に構えるときは」とのイラストがあり、それに従って構えると、シャッターは左手の指で切るのが自然な構え方です。

ここでも左手を使わせてきます。なんかちょっと意外な感じ。

そうそう、サムライといえば、ボディデザインが通常モデルと左右対称形に作られた、左利き用モデルも僅かに存在しています。私は現物を見たことありませんけど。

 

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2014年1月10日 (金)

巻き戻しについては~

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フィルムカメラ一眼レフの進化の最終形としては、巻き上げも巻き戻しもモーターで自動というのが当然のようになりましたよね。

しかし進化途中期には、巻き上げは自動だけど巻き戻しは手動で~とか、巻き上げも巻き戻しも自動で出来るけど、巻き戻しに関しては手動でも出来るようにクランクを装備しているカメラがありました。

また、ニコンのプロ向け機F1桁ボディには、現行機のF6にも伝統的に手動巻き戻しが出来るクランクが残されています。

これの解釈には、万が一壊れた場合とか、電池切れの場合…ってのもあるけど微妙でしょうね、それを想定していたら、巻き上げられなくて撮影すら出来ない~ってパターンもあるのですから。

現実的には、手動の方が早く巻き戻せるとか、静かな場所での撮影時に巻き戻し音を気にせず~という方が、順当な解釈だと思います。

あとは、巻き戻し時にリーダー部分を残した状態でフィルムを取り出すために、手動で加減の利くクランクが必要~という理由もありだと思います。

これも、素晴らしいことにニコンF6あたりだと、自動でもリーダー残しの巻き戻しをしてくれますけどね。

ただ、今、改めて見ると、上の画像のペンタックスA3などのように、撮るときは自動で巻き上げるけど、巻き戻すときは当然のように手で巻き上げてくださいね!という機種に違和感を感じなくもないです。。。

 

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2014年1月 9日 (木)

花形フード!?

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年末に常連Bさんから発せられた疑問。『このFDレンズの鏡胴先端の凹凸形状はどういう意味なのか???』

年が明けて、我楽多屋にもその同形レンズが入ってきたので、取り上げてみることにしました。

「花形フードの役割をしているのではないか?」というのが、真っ先に思い浮かぶ案なのですが、この凹凸部分、フォーカス時には回転してしまうので、たとえ役割が花形フードだったとしても、その役割を発揮し得るのは凸部分が天地に位置する無限大の時だけ。。。それよりなにより、ちゃんと別付の専用フードが存在しています。

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実際にレンズをいじってみると、「フィルターの脱着をするためなんじゃ?」という案が思いつきます。

確かに、ズームを一番広角寄りにして、フォーカスを最短撮影距離にした時に、やっと前玉が一番前側に出て来て、その時にこの凹凸の凹部分の恩恵で、フィルター枠を回すことが出来るのです。よって、もっともそうな案なのですが、そもそもフードじゃないんだから、凸部分が無くたっていいわけです。

また、専用フードを見ていると思い浮かぶのが、「カブセ式フードだから、この凸部分に締め付けるんじゃ?」という案。逆の言い方をすれば、「凹部分が必要というよりは、凸部分が必要だったのでこういう形状になったんじゃ?」という案。

が、フードを装着してみると、凸部分どころかガバーッと凹部分よりも深く本体側に近いところまでカブセて締め付けるので、この案もやはりボツ。。。

で、挙句の果てには、レンズ先端部がこんな凹凸形状をしているために、キャップをこんな深いキャップにしなければならなくなってしまってます。

 

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2014年1月 8日 (水)

もしかして iPhone

本日水曜日は、アローカメラ&我楽多屋とも定休日となっておりますので、よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」

先週は正月三が日、店は完全休業させていただきましたが、特に出掛けたところもなく。のんびり過ごしました。

でもネタはありますよ。「撮ったもの」よりなところで改めて感心してしまったことがあありました。

道具的な意味合いで撮ったものは「iPhone5」、被写体的な意味合いで撮ったものは「ゆりかもめ」。

何に感心したかって、「よく写ってますよね」。

*ちなみに、かもめアップの画像は、右下の画像をクローズアップしたものです。

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2014年1月 7日 (火)

春の七草、ペトリのペンペン草

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本日7日は「春の七草」。

昨日、我楽多屋に新たに入ってきたペトリのレンズをチェックしていたら、レンズ内に見事なペンペン草が生えていました!!

実際にはレンズ内に伸びたカビの菌糸が、まるで草のように見えただけなのですがね、、、 ただ、レンズがペトリだったので、つい「ペンペン草」などと叫んでしまいました。

カビついでに紹介しておくと、過去には、ペンペン草じゃなくて、見事な花を咲かせたカビもありましたよ。

話はカビから離れますが、ペトリレンズには様々なバージョンがあって、大袈裟な言い方をすれば、製造ロッドごとにデザインが違うんでは?なんてたとえられることもあります。

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この個体の仕様、珍しい系ではないかなぁ~?と思います。黒鏡胴の中央にシルバーの部分があって、多くの個体はそこに被写界深度が記されているだけなのですが、この個体はその上に透明なアクリルがはめられていて、そこにガイドナンバーが記されています。(上の画像で、被写界深度とガイドナンバーが記されている層が違うのが分かりますでしょうか…?)

何々?GNニッコール張りに、絞り環と距離環が連動するのかと思いきや、そういうことではなく。。。

 

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我楽多屋で買ったモノマガジン更新

田中長徳先生による連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第171回目を迎えた今回のテーマは、「ウェッツラー製のロードマットという存在が気になる」です。

こちらより、お楽しみください!

*閲覧は2014年4月初旬までです。

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2014年1月 6日 (月)

フィルム販売について

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年末に「年明けからフィルム販売しますよ~」って、ちょっと告知したところ、営業初日に探しに来られた方がいらっしゃいました。

なので(笑)、慌てて我楽多屋店頭に出品しました。

言い訳すると、少量ずつですが12種のフィルムを並べるので、販売価格も含めて、自分でちょっと勉強してから~と思っていたのです。

中には、DXコードに対応していないフィルムや、近赤外域感度のフィルムもあるので、フィルム装填や使用前後の扱いに気を使わないといけないフィルムもあります。

でも、とりあえずフィルムの特徴書きだけプリントアウトしたので値をつけて並べます。

詳細は事前に調べて来ていただくこともお勧めしますので、今回入荷フィルムを列記しておきます。売り切れの際はご容赦願います。

ただでさえワクワクするフィルムカメラでの撮影。使ったことのないフィルムだからこそ、さらにワクワクする部分もあるかもしれません。どうぞ、お試しあれ!

今回販売のフィルムではないですが、年末と年始で1本ずつ、私もフィルムで撮影して現像出ししましたよ。

 

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2014年1月 5日 (日)

マニュアルカメラと自転車と

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昨年一昨年のお正月はマニュアルカメラを持参して、MT(マニュアルトランスミッション)のクルマを借りて、ちょっと長距離ドライブなどしてみましたが、今年は、マニュアルカメラを持参して、クルマよりマニュアルチックな自転車で、フラフラ日向ぼっこをしてみました。

立ち寄った公園内ではモデル撮影会が催されていて、数人のモデルさんの周りに群がるカメラマン多数。ちゃんと確認したわけではありませんが、使用機材は当然のように最新デジタルカメラがズラリだったことと思います。

その脇をの~んびり~と、このロードマットを肩から斜め掛けにして通り過ぎると、多分うちのお店でお見掛けしたことのあるお顔も拝見しました。

こちらは機関銃のような連写はしませんが出来ませんが、素振りではなくてちゃんとフィルムを装填して気ままにシャッター切っておりました。

ボチボチとでもいいから、フィルムで撮る楽しみを味わいましょう!ってことで。

 

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2014年1月 4日 (土)

怒涛厄年

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我楽多屋で売っている取扱説明書の中に挟まっていたそうです。

 

「怒涛厄年」

「頭にたたき込めて何事 他人の所為にするなよ 常に自分に厳しく毎日を」

 

↑ こんなことをメモ書きした紙が~!

マミヤ7の取扱説明書に挟まっていたのをお客さんが教えてくれました。

これが、普及版のEOS-Kissやコンパクトデジタルカメラなどの取扱説明書でなくて、マミヤ7であるあたりに、単に厄年を迎えた自分への戒めではなくて、写真に厳しく向かおうとする姿勢をも含んだメッセージのような気がしてなりません。

考え過ぎか…!?

念のために記しておきます。男性の厄年は、25歳・42歳・61歳。女性は19歳・33歳・37歳。ともに数え年でです。

 

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