我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2025年7月27日 (日)

生まれ年っぽい

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昨日買取り依頼のあったライカM4。

お客さんとの話しの中でも少し触れたのは、私自身の生まれ年ライカはM4なんです~という件。

お客さんがお帰りになった後、この個体の製造番号から改めて製造年を確認をすると、資料によっては1968年~1969年という幅を持たせた表記でしたが、どうやら1969年前半の製造っぽいので、「うぅ~」という感じになりました。私は1969年5月生まれ。

生まれ年ライカ、絶対に欲しい!というわけではないけど、この10年くらい緩~く気にしてはいたのです。

カメラ屋がカメラを溜めこんじゃいけない~という心掛けも大切だし、持ってるM6に愛着もあるし、しばし葛藤。

結果、今回は生まれ年ライカを手元に置くのは止めにしました。

このM4と一緒に買わせていただいた品物も含めて「いい人の所へ行くように良い橋渡しをさせていただきます!」と最後にお客さんに言ったのも気になり~。良い嫁ぎ先へたどり着くように業者ルートに乗せました。

 

★先月発売された、田中長徳写真集「Chotoku Anthology 1964-2016」を我楽多屋でも販売(通販も可)しております。詳細はこちらへ→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2025/07/chotoku-anthology-1969-2016.html

 

 

2025年7月26日 (土)

Konica? Nikon?

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「カメラマンベスト」って最近あまり見掛けないな…と思ったら、近頃のカメラマンベストは見た目がスタイリッシュになってるから、スルーしちゃったりしてるのかも。

私と同じ世代(50歳代半ば)くらいだと、一時代前のカメラマンベスト(今回のがそんなデザイン)をイメージしてしまうんじゃないでしょうか。

そして、このカメラマンベストは未使用品というコメント付きでやって来たので、私は「どっちなんじゃない!?」って思いました。

「Konica PHOTO CLUB」と「Nikon PROFESSIONAL PHOTOGRAPHER」、同じ形状・大きさのワッペンが付いてるんで。

 

ただ、背面にはコニカのロゴとともに大きく「Professional Photographer」と記されていました。

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本来はコニカなのかな?

試しに着てみようかと一瞬思いましたが、その姿を自撮りしている様を想像してやめました(>_<)

そもそも「カメラマンベスト」って何ぞや?という方もいらっしゃるでしょうか。カメラマンが撮影時に着て使いやすいよう、前面にはいくつものポケットがあったり、背面には大き目なものも収納できるポケットがあったり、腰の部分には三脚や小物を吊るせるようにD環が付けられていたりします。

 

★先月発売された、田中長徳写真集「Chotoku Anthology 1964-2016」を我楽多屋でも販売(通販も可)しております。詳細はこちらへ→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2025/07/chotoku-anthology-1969-2016.html

 

 

2025年7月25日 (金)

ニコノス用

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このラバーフードは案外と珍しいと思います。

かつてはそこそこ見掛けたのかもしれませんが、劣化で変形したり裂けたりして...現存数が少ないのかもしれません。

これはニコノス用レンズ「W-NIKKOR 35mm/F2.5」専用ラバーフード。水陸両用のこのレンズで水中使用時も空中使用時も使用可。レンズ鏡胴をすっぽりと覆う形状なので、レンズ保護の役目も兼ねているんです。

例えるなら、レンズにウエットスーツを着せたような感じ⁈

ちなみに、前述の「空中」という表現は当時の説明書に実際そういう表記がされていました。

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★先月発売された、田中長徳写真集「Chotoku Anthology 1964-2016」を我楽多屋でも販売(通販も可)しております。詳細はこちらへ→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2025/07/chotoku-anthology-1969-2016.html

 

 

2025年7月24日 (木)

ジャンクカメラ加減

本日7月24日(木)、月初にFacebookページでお知らせした予定では午後1時45分~午後3時の一旦閉店でしたが、午前中に買取り業務が入ってしまったために、開店時間を午後3時とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

 

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一言に「ジャンクカメラ」と言ってもいろんな状態のものがあります。同じ状態のジャンク品でも、人によって捉え方が違うので更に難しい話になります。

ただ、カメラ専門店であれば~ほとんどの店が店として一定の基準・見解を持ってジャンクの判断をしているはずです。それだって、あっちの店とこっちの店で大きな差が出ることがあるので、お客さんの側で各店のカラーを見る目を持たないといけませんけどね。

我楽多屋の場合、原則わたし二代目が一人でチェックをしているので、かなり一定の基準・見解で判断出来ている自信があります。

でも、そのチェックというのはあくまで外から見える範囲、操作して感じられる範囲でのこと。バラして確認していたら、その手間や時間が大変なことになるのでジャンク価格での販売が出来なくなります。これは言い訳かもしれませんが実体です。

ジャンク買い・ジャンク遊びに慣れている人は今まで書いて来たようなことを分かってくれていらっしゃるし、ご自身でもある程度のスリルを感じながら割り切ってお買い物をされていらっしゃるはずです。

画像のベセラ―・トプコンのスーパーD。カメラにもレンズにもそれぞれ難があるので、本来は別々にして並べることが多いのですが、どちらも外装は綺麗めなのでバラさずにジャンクセットで並べています。

ちなみに状態は~シャッター不調(切るにはコツ必要)・(シャッター切れたところで)ミラー不調・メーター不良・レンズ絞り不調…。

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2025年7月23日 (水)

直前まで

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

 

明日7月24日(木)、月初にFacebookページでお知らせした予定では午後1時45分~午後3時の一旦閉店でしたが、午前中に買取り業務が入ってしまったために、大幅に開店時間を繰り下げて午後3時とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、直前まで逆立ちしていた人。

猛暑日のちょうどお昼時、休憩中に逆立ちしている人を発見したんですけどね…。シャッター間に合わず。

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2025年7月22日 (火)

HARTBLEIの25-45

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このレンズ、現時点でわたし的には謎のレンズのままです。

「HARTBLEI」というネームが記されていますが、このブランドはウクライナにある光学メーカーで中判向けレンズを中心にシフトレンズなどの製造や改造がメインのところ。

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ところが、このレンズは35mmのPKマウント。情報によると、単焦点レンズばかりの取扱いだというHARTBLEIなのに、これは25-45mmのズームレンズなのです。

まぁ、世の中には大人の事情でこっそり作られていた~とか、別の所が作っていた~なんてことが多々あるので、このレンズもそんな類のものなのか…くらいに思って流そうとしていたのですが…。

もう一点引っ掛かる点がありまして、記されている製造番号らしき数字が「002」なんです。これって試作品とか???

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2025年7月21日 (月)

設定はボディから

★本日7月21日は祝日(海の日)なので、閉店時間は日祝定時の17時です。

 

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一般的にデータバックと呼ばれる、背蓋に内蔵した仕組みでフィルムに日付や撮影データなどを写し込むカメラアクセサリー。

特に一眼レフ用のそれは背蓋に電池室があるものがほとんどで、背蓋を外した状態でも日付や時間などの設定が出来るものがほとんど。というか、今回までそれしかないと思っていました。

が、画像のニコンF90シリーズ用のMF-26(マルチコントロールバック)はボディにセットしないと、日付や時間のセットをはじめ、写し込むデータや諸々の設定が出来ないのです。

数日前のこと、このデータバックをチェックする直前にF-801シリーズ用のデータバック(MF-20)をチェックしていました。電池を入れて稼動するかどうかとともに、西暦何年まで対応しているのかを確認するためでした。残念ながら、(1987年~)2019年までしか対応してないことが判明。

続いて、このMF-26でも同じ確認を~と思って、いろいろと試してみたのに設定が出来ない…。ネットで確認すると、これはボディに付けてボディのコマンドダイアルを回したりしないと設定出来ないことが分かりました。

ちなみに、F-801シリーズ用のマルチコントロールバック(MF-21)は、ボディにセットせずに設定出来るみたいです。

あと、データ付きに限らずノーマルの背蓋でも同じなんですが、F-801シリーズとF90シリーズの背蓋はかなり似ていて、何なら蝶番側を留めてから閉めようとすると最後の最後まで気付かなかったりします。

ボディ側に引っ掛ける金具の向きが逆なのです。その金具も作りが線対称なの?ってくらい良く似た形状をしていて、実にややこしい…(>_<)

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2025年7月20日 (日)

スライドビュアー

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こういうスライドビュアーを知っている人も、どんどん減ってるんじゃないかと思います。

また、壁に投影するタイプのスライドプロジェクターもドンドン見かけなくなってきています。我楽多屋にはもう何年も在庫として残っているプロジェクターが何台かありますけど、探しに来る人もほとんど居ません。

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プロジェクターの場合、光量を必要とするのでランプが熱を発して、それの対策も必要になったりします。

 

話しを戻してスライドビュアーですが、画像のような少し昔のタイプの1カットだけ見るタイプの光源は小さな豆電球であることがほとんどです。

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あ…もしかして、豆電球が分からない人も多くなってますか!?私らの世代なら、小学生の頃に理科の実験などで使ったりしましたよね。

豆電球の明かりで見るスライドなんてのも、今となっては味があっていいですね。

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またまた、あ…ですが、スライドで写真を撮っている人が今いませんかね…。見本に撮った画像に使うスライドを探すのも苦労しました(・_・;)、このスライド、現上皇様が成婚の時のもので、色が凄い褪色しちゃってます…すみません。

 

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2025年7月19日 (土)

引っ張ってみたら

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コダックのカメラ「BROWNIE Cresta Ⅱ」(1956年発売)です。

この手のカメラはちょいちょい出て来ますが、今まで気にしていなかったのか!?こんな仕掛けがありました。

レンズ前の両サイドにある銀色の取っ手みたいな部分を、向かって左側へ引くとイエローフィルターが現れました。向かって右側へ引くとクローズアップフィルターが現れました。

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しかしながら…この個体そもそもレンズ自体が欠品してました(^^)

本来こんなに堂々と見えているはずのないCリングが見えてしまっています。残念。

ただ、この引っ張ると現れるフィルターのことを気にし無かったら、レンズが無いことにも気付かずスルーしてたかも。

 

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2025年7月18日 (金)

ビテッサ用の革ケースを流用して

ちょっと話が長くなるかもしれません、ややこしくなるかもしれません。

昨日、Facebookページにアップしたお客さんカメラ。

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フォクトレンダー・ビテッサにアーガスのレンズが付いていましたが、お客さんが言うには~これは二次的なものだと。

どういうことかと言うと、ビテッサ用の革ケースが欲しくてネットで入手したら、レンズが付いて無いビテッサが抱き合わせだった…と。

でも、そのレンズの無いビテッサを何とかしたくなって、もともと持っていたアーガスからレンズシャッターを外して付けてみた~というのです。調整して距離計も合う状態にされているとのこと。ただ、シャッターが上手く切れないので我楽多屋にケーブルレリーズを探しに来られたのでした。

いやいや…アーガスからレンズ外しちゃったら、結局そっちがレンズ無しになっちゃうじゃん!と思う方もいらっしゃるでしょうけど、ご安心を。このお客さんは再び元に戻せることを前提にされているので、このレンズはまたアーガスのボディに戻せます。

*多分、ここらへんのカメラから取ってますねぇ。

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*参考ブログ記事:https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2025/01/cc-dd2a.html

 

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さてさて、そもそも何でビテッサ用の革ケースが欲しかったのかというと、このケースはカメラだけを収めるタイプではなくて、前カバーの裏にフラッシュガンが内蔵されているタイプ。

このケースが大好きなマーキュリーに使えることを最初から想定していらっしゃったのです。マーキュリーとビテッサは全然違う形をしたカメラですが、横幅や厚み、高さがほぼ同じサイズなんだそう。

そして、こんな風に上手い具合に収納されるのです。

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このブログの濃~い読者の方なら、お察しが付くのではないでしょうか。何度も話題にさせてもらってるマーキュリー愛が半端ないこのお客さんは、フラッシュバルブを光らせるのも大好きな人

ビテッサのケースにマーキュリーを入れて、光らせて撮っちゃうんですよ、実際にフィルムを入れて。

 

★先月発売された、田中長徳写真集「Chotoku Anthology 1964-2016」を我楽多屋でも販売(通販も可)しております。詳細はこちらへ→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2025/07/chotoku-anthology-1969-2016.html