我楽多屋で買った    モノ・マガジン

Powered by Six Apart

2024年1月27日 (土)

アサヒフレクツス!?

★本日27日は第4土曜日なので、午後2時より恒例の全品1割引きサービスを行ないます

★また、閉店時間を通常より1時間繰り上げて、午後6時とさせていただきます。

 

422927651_24595849810030689_7852871

★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

昭和32年(1957年)1月に旭光学からカメラ店に向けて配布された案内のコピーです。

内容はアサヒフレックスの販売促進のために企画された、仕入れに対する奨励金(1台ごとに1,000円)の締切と販売分については賞金が当たる抽選券の締切について記されています。

消費者向けの案内ではないので、皆さんからすれば知らない所でそんな取引?がされていたんだなぁ~という驚きもあるかもしれませんね。

ただ、わたしが気になったのは「アサヒフレクツス特売今月末締切!!」って書かれていますが、思い切り「誤植じゃん!」というところ。

正しくは「アサヒフレツクス」。「ク」と「ツ」の位置が逆。自社製品の名称くらいちゃんと校正しないと!それ以外の部分はちゃんとなってるのに…。もし印刷所のミスだとしても、そのまま配ってしまうのか?ってちょっと信用ならない…。

奨励金はちゃんともらえるとしても、賞金の抽選をちゃんとしてくれるのか?って不安になっちゃいます(>_<)

ちなみに、1956年の広告を確認したところ、当時アサヒフレックスはレンズ付きで1台27,900円~39,500円が販売価格だったようです。

Img_9262

 

 

2024年1月26日 (金)

テレビフレーム・スプリット式

421224985_24588121700803500_5090612

ニコンのフィルム一眼レフの中でも、通称「F1桁モデル」とされるフラッグシップ機のF・F2・F3・F4・F5・F6には、ユーザー自らで交換が可能なファインダースクリーンが各種用意されていました。

ファインダースクリーンが交換可能な機種は他にもありましたが、用意された交換スクリーンのタイプ数の多さは流石!フラッグシップ機と言えるもの。

いろいろな装着レンズや撮影条件などに適したスクリーンが用意され、Fが14種・F2が19種・F3が22種・F4が13種・F5が12種・F6が7種ものファインダースクリーンがありました。

今日の画像はF3用だけに存在していた「T:テレビフレーム・スプリット式」と呼ばれるファインダースクリーンで、説明書によれば「テレビ放送用スライド原稿作成用スクリーンで、中央スプリット部でピント合わせを行います。十字線と標準TV画面、動作安全区域、タイトル安全区域がそれぞれ表示されています。」とのこと。

421681682_24588122077470129_5121853

このスクリーンが登場した時はブラウン管テレビの時代なので、縦横比は4:3。現在のワイド画面には対応しないですね…。

 

 

2024年1月25日 (木)

ニコン>キヤノン>ミノルタ

421076996_24574659412149729_3936563

ニコン、キヤノン、ミノルタの3社ともプロユースを意識したであろう、フィルム一眼レフのフラッグシップ初号機と言える「ニコンF」「キヤノンF-1」「ミノルタX-1」のボディにはアクセサリーシューやホットシューが装備されていませんでした。

当時、普及機の多くはファインダーの接眼部に何らかの方法で固定するタイプのアクセサリーシューを別売りで用意している機種が多かったのですが、これらフラッグシップ3機には、ちょっと独特なフラッシュカプラーが用意されていました。

そのどれもが巻戻しクランクに被せるような感じで装着するタイプで、シャッターとのシンクロ発光が可能なフラッシュカプラーでした。商品名はニコンが「ガンカプラーAS-1」、キヤノンが「フラッシュカプラーD」、ミノルタが「アクセサリーホットシュー」。

店に該当するボディがニコンFしかないので、装着例をお見せ出来るのはニコンだけ。こんな感じで取り付けます。

420670250_24574659532149717_7843470

一番稀少なのはミノルタX-1用でしょう。探している人も少ないでしょうけど…。

キヤノン用は在庫が半ダース強あります。ニコン用は商棚に並べきれずにしまい込んでるものもあって、簡単に数えきれないくらいあります。

ちなみに、キヤノンF-1には取り付け部は巻戻しクランクですが、そこから横へ伸びてペンタカバーの上方でフラッシュを取り付け可能にする別形状のモノも存在しています。

 

 

2024年1月24日 (水)

ポル尻

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

**************************

二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、ポルシェセンター高輪。

行ったと言っても、バスで横を通るだけなんですけど…。バスの車内から見上げると、ビル屋上の駐車場に停めてあるポルシェのお尻がちょこっと飛び出して見えるので、いつも見てしまうのです(>_<)

420561480_24546080621674275_3715279

 

2024年1月23日 (火)

ミノルタのディオプターレンズ

420652821_24567828899499447_6179556

ミノルタSRT101あたりに使うディオプターレンズ。

これに記されている数字が他メーカーなどで通常記されている、+か-と数字で表される視度じゃないんですよ…。

この時代のミノルタは、何故だか独自?に遠視用として1~5・近視用として6~9までの数字をふって、9段階のディオプターレンズを販売していました。

なので、ディオプターレンズ単体で出て来ると、視度が分からないんです…。

でも、このディオプターレンズ自体が出て来る頻度も少ないし、探しに来る人も少ないし、たまに案内書(下の画像)と一緒に出て来ればこれ幸い~くらいな気持ちでディオプターレンズとセットにして売っていたので、案内書が手元に残らない…。

420659573_24567828999499437_1895821

★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

今回はこの画像をここにアップすることで、皆さんとも共有出来るので話題にしました。今後こういう紙の案内書などは劣化や処分で減っていく一方でしょうからね。

それと、案内書に記されている「選び方」なんですが、文字だけ読んでいるとややこしいことを言ってて理解が難しい…。

  

 

2024年1月22日 (月)

続 Manchoukuo モノ

420771098_24561097300172607_8450010

4年前に一度、我楽多屋店内で発見された「for Manchoukuo」モノ。

あの時のカメラは「セミイコンタ」でした。記された場所は背蓋を開けた時に見える隙間みたいな部分。店の商品として並べていたセミイコンタにその刻印があることに、お客さんが気付いて教えてくださいました。

84582704_3460085394033771_915055173

その時のブログ記事はこちら、是非ご覧ください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2020/02/http.html

この刻印は、ドイツのツアイスイコンが満州国向けに出荷したモノの証しと言えます。

今回は、物々交換で数点持ち込まれた中にあった不動品の「コンタックスⅡ」。背蓋にあるフィルム圧板の下の方に「for Manchoukuo」と記されています。

421291793_24561096206839383_6090827

気付きにくい場所ですが、お持ち込みくださったお客さんが直々に教えて下さいました。

このコンタックスⅡ、外観かなり貫禄ある状態です。ボディ本体と背蓋のナンバーが揃っているので、出荷された1930年代後半からそのままの入れ違ったりしていないもの。現状全く動かないのが残念です…。

 

 

2024年1月21日 (日)

NIKKOR13.5cm vs M3

420639199_24555646097384394_2621301

昨日、物々交換で持ち込まれた品物の中にあった「ニッコールQC 13.5cm/F3.5(Lマウント)」。

このレンズを手に取ると「えっ!?」と思うくらいの重量感。初めて持つわけじゃないのに、その度に驚いている気がします。

今回は記念に~と重さを計っておきました。653gでした。

 

その少し後にお隣りアローカメラの買取りコーナーへ顔を出すと、買取り依頼で送られて来た「ライカM3」がありました。

そのM3を手に取った時に「むむ?」と思ったので、こちらも計ってみました。596g。

420649904_24555646144051056_7716302

なんと~!M3ボディよりも体積では半分くらい?と思われるニッコール13.5cmの方が重かった!!

 

 

2024年1月20日 (土)

無償のガジェットバッグ

320697267_1386224882150268_71403344

一昨年の12月に、ニコンのガジェットバッグを先着2名様に差し上げたことがあって、早々に引き取り手が見つかりました。

その時のガジェットバッグが1個(上の画像で右側の方)、約1年ぶりに昨日戻って来ました。

「いただいたものなんですけど、私にはなかなか使い切れなかったのでお返ししようと思います。使う人のところへ行った方が良いと思うので~」と。

もともとタダで差し上げたものなので、物々交換などではなくてそのまま引き取りました。そして、使う人のところへ~と積極的な理由で戻してくださったお気持ちにお答えするべく、「またタダで欲しい人を探しますね」と約束。

その後まもなく、ジャンクのデジイチとそれ用のレンズ・小さなバッグをお買上げいただいたお客さんがいらっしゃったので、「もし良ければ~これタダで差し上げますけど」とお声掛けしました。過去に何度もバッグやリュックなどをお買い上げくださったことのあるお客さんだったからです。

すると、「ぜひ!」とのお返事。

420628698_24549228084692862_3927197

お買上げいただいたボディとレンズを収納したバッグをそのまま、このガジェットバッグに収めてお持ち帰りいただきました。あまりのスピードにビックリしました!

売り買いだけが店じゃない、お気持ちやご縁があってこそ。

 

 

2024年1月19日 (金)

写真の話 Canon

420104175_24542185055397165_6666477

常連Yさんが持ち込まれた「ア」物件の中にあった本で、この本にはYさんからの推し情報があります。

昭和42年(1967年)に発行された「写真の話」というタイトルで、創立30周年を機にキヤノンが自ら企画制作した本です。

まずは~あとがきを抜粋すると、

「カメラの普及はめざましく、一般写真愛好家の数もまた目を見張るものがあります。しかしながら、カメラの無限の可能性を楽しむところまで到達している数は、まだまだ限られてるのではないでしょうか。そこで、人間、社会、風土、民俗行事など、その道一筋に創作活動を続けてこられた写真作家の先生方に、そのかけがえのない体験を通して、写真への動機と情熱、テーマの発見、それを支える撮影技法をご披露願えれば、一般写真愛好家に好適の指針となるのではないか。そして、この指針を世に広めることは、カメラづくり三十年を通して写真の意味と楽しさの普及を志してきた当社の義務ではないか。」

と書かれており、大きな使命感でキヤノンがこの本を作ったことが感じられます。

参加されている写真作家の先生方を列記しますと(敬称略)、伊奈信男・影山光洋、渡辺義雄、大東元、林忠彦、依田孝喜、小久保善吉、濵谷浩、入江泰吉、石井幸之助、島田謹介、芳賀日出男、岩宮武二、中村立行、秋山庄太郎、八木原茂樹。

 

さて、本ブログ的には前書き!?が長くなりましたが、ここからが本題。Yさん推しの内容は、巻末の項目になる「キヤノンが選んだ撮影地ガイド」なんです。

どこが興味深いのかというと、東京を起点にした全国の撮影地までの行程が当時の旅費とともに記されているのです。

例えば、節分をテーマに東京の本門寺と京都の吉田神社へは~

419916917_24542185098730494_6054077

博多どんたくは~

419912866_24542185272063810_6799916

★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

旅費が記されているので、当時は予算も把握出来る便利な情報だったでしょうし、今となってはその安さにビックリする貴重な資料でもあります。

 

 

2024年1月18日 (木)

どっちが古くて、どっちが新しい方か?

419365550_24521842564098081_6251234

どちらも元箱入りのオリンパスペン用外付け露出計です。

箱のデザインは同じですが大きさがずいぶんと違うので、タイプの違う露出計かな?と思ってしまうくらいです。

でも、中に入っている露出計はどちらも全く同じ型。

同じ露出計であることが分かってしまえば、「何故にこの差?」の理由は想像しやすいかと思います。

大きい方には発泡スチロール製の緩衝材がシッカリ入っているのですが、小さい方には入っていなくて専用ケースに入った露出計がそのまま入っているのです。

419371270_24521842644098073_2516163

じゃあ、どちらが新しいのか?古いのか?

同型とはいえ、本体に記された文字が大きい箱の方は「OLYMPUS-PEN F」で、小さい箱の方は「OLYMPUS」。同封されている説明書はレイアウトが全く違うのですが、内容的にどちらが新しくて古いのかを決定できる判断材料がありませんでした。

現代なら資源問題なども含めて簡素化の傾向でしょうから、大きい方が古くて・小さい方が新しいでしょうけど。多分、当時(1960年代)は逆のような気がしますがどうでしょうか??

ただ、説明書のレイアウトは箱が小さい方のがいくらかあか抜けているような気もするんですよねぇ。あ~分からない。下の説明書の画像、左側が箱が大きい方・右側が箱が小さい方です。どちらも「オリンパスペンFメーター」と文字では書いていますが、イラストでは現物と同じように違った表示がされています。

★今日に限ったことではないのですが、本ブログの画像、本文中の画像をピンチアウトして拡大すると像が粗くて見ずらいことがあると思います。その際は画像を一度クリックしていただくと拡大画像が開けるようになっています。

420080751_24521842777431393_2361716

これ、オリンパスマニアさんの中には、本体に記された「OLYMPUS-PEN F」と「OLYMPUS」で新旧が分かる方がいらっしゃいますよね?教えてくださいませ。