我楽多屋で買った    モノ・マガジン

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2023年1月15日 (日)

写ルンですレンズの楽しみ方

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一昨日のお客さんカメラです。

レンズは「写ルンです」のレンズを取り出してライカLマウントに加工したものを購入されたそうです。

私も同種のモノを持っていて、フィルムライカに付けて撮ったりしました。思わぬ感じで撮れたりすることもありますが、最終的には「だったら、写ルンですで撮ればいいんじゃない!?」となっちゃいます。そもそも、どこにもピントが合っちゃうパンフォーカスレンズですしね。

今回、このお客さんから聞いた興味深い話。

画像のように、写ルンです加工レンズを焦点工房のヘリコイド付きマクロアダプターを介してボディに付けられています。

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パンフォーカスレンズと言っても画角内全エリアで均一ではないので、ヘリコイドを微妙に調整することによって、撮影距離やどこにフレームするかで描写の良いところを見つけらるようなことが出来て面白い~というようなことを言われていました。

フムフム~です。

しかし、そのヘリコイド付きアダプターがお高いですよね…(写ルンです加工レンズの数倍)。それにフィルムライカでは楽しみずらい遊び方。

 

 

2023年1月14日 (土)

ヘリア40/2.8のキャップが

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わりと新年早々のお客さんカメラだったのに、一週間近くアップし忘れていました。

キヤノン4Sbに付いているレンズは、昨年発売されたコシナ製フォクトレンダーのヘリアー40mm/F2.8です。

このレンズにはシルバーとブラックが用意されていて、ブラックはブラックペイントです。

こうして現物を見せていただいて、渋くていい造りがされているレンズだなぁ~と思いました。

ただ、お客さんには不満点がおありで…。専用フードもその専用フードに被せるタイプのキャップも同じくブラックペイントされているからなのでしょう、上塗りペイント分の厚みが増してか…フードにキャップを被せると、かなりキツいのだそうです。

キズを付けてしまうのではないか?ペイントが剥げしまうのではないか?と気を遣うくらいなら~と、キャップは家にあったミノルタのキャップが丁度いい具合にサイズが合ったので、それを専用フードに被せて使っているというのです。

ん~どうなんでしょ!?コシナさん、個体差ですか?塗ってしまった厚みですか?

画像のキヤノン4Sb、キヤノンEOS-1の革ストラップが装着されています。これについて「世代やタイプが違えど、4Sbも当時のキヤノンのフラッグシップ機でしたから、後年のフラッグシップ機EOS-1のストラップで~」と、えらいマニアックなこだわりを持たれているあたり。うちの店の常連さんの中には、持ち主の想像がつく方がいらっしゃるのではないかと思います(笑)。

 

 

2023年1月13日 (金)

おじいさんが使ってたカメラを

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長年の常連Hさんから受けた相談です。

Hさんのお友達の娘さんがおじいさんが使っていたカメラを使ってみたい~ということで、そのカメラを使える状態にしたいという相談。

1957年発売の二眼レフカメラ「リコーフレックス ミリオン」。

見た目に大きな問題は無いのですが、テイクレンズとビューレンズの焦点調節がギアの噛み合わせになっている部分が有りがちなガチガチに固着しています。シャッターも盛大に粘っています。レンズには大きなカビが見えています。

オーバーホールをするより現状動いている同機種を見つけた方が安いのは、Hさんも承知の上での相談。

我楽多屋は原則として修理の受付はしていませんが、いちおう中古カメラ屋ですから仲間の修理業者さんは居ます。電話で状況を伝えて大まかな見積もりを聞き、HさんからOKをいただけたのでお預りすることにしました。

「急ぎませんので~」と言われたからではありませんが、ひとまずレジカウンターの横にそのまま置いていました。

しばらくしてから、改めてこのカメラを見ると長年の汚れが積もっているのが気になって、修理屋さんへ渡す前に見えるところだけ掃除をしてみたくなりました。

普通こういうことはしません。綺麗にするつもりが結果として、逆になってしまうこともありえますから。例えば、何かを破損させてしまうとか、修理箇所以外は手を入れて欲しくないというパターンも無いとはいえません。だから、取次ぎの私(我楽多屋)は下手に触らないのです。

でも、今回のご相談はご家族3世代に渡る思いと長年の常連さんの思いが詰まった内容。もしかしたら、修理屋さんが綺麗にしてくれる範疇の掃除かもしれませんが、私も一手絡みたくなったのです。

ビフォー画像はありませんが、確実に綺麗な見た目になりましたよ。

 

 

 

我楽多屋で買ったモノマガジン更新

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田中長徳先生の連載コラム「我楽多屋で買ったモノ・マガジン」を更新しました。

第278回目のテーマは「カールツァイスブランドの虫眼鏡と思ったら、プラクチカの虫眼鏡だった」です。

こちらより、お楽しみください→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/monomagazine3.html

 

*閲覧は2023年4月初旬まで

 

2023年1月12日 (木)

DEPモードはバエる?モード

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キヤノンのフィルム一眼レフ「EOS850QD」です。

ご覧のように操作系のスイッチやダイアルなどが必要最低限しかありません。

というか、シャッターボタン以外にいじれる部分はメインダイアルしかありません。

そこに記されているモードも「バッテリーチェック」「セルフタイマー」「電源オフ」以外には、「PROGRAM」モードと「DEP」モードしかありません。

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立派に普通の大きさをした一眼レフカメラでありながら、シャッタースピードも絞り値も任意に変えられないカメラ。原則、露出はPROGRAMモードのカメラ任せしかできないのです。オートフォーカスをオフにすることも出来ません。

徹底して簡単撮影向けのカメラに特化しているのです。まぁ、初心者や特に凝って撮らないという人には、それでいいのかもしれませんが…。

でも、「DEP」モードが気になったので調べてみました。被写界深度モードのことで、こんな操作方法をするのだそうです。

  1. メインダイアルを「DEP」に設定
  2. オートフォーカスフレームを最初のポイント(ピントを合わせたい一番近く)に置き、シャッターをボタンを半押しする
  3. フォーカス記号が点滅し短いブザー音が鳴ったら、指を離す
  4. 2番目のポイント(ピントを合わせたい一番遠く)について、手順2と3を繰り返す
  5. 画像をリフレームしてシャッターボタンを半押しすると、インフォーカスインジケーターが点灯しブザーが鳴る。
  6. シャッターボタンを完全に押して写真を撮る

要はピントを合わせたい一番近くと一番遠くを記憶させて撮る機能だそうです。

ずいぶん、ややこしい感じがしますが後ろや前をボカしたい、最近で言うバエる写真を撮りたい時に使う機能でしょうかね。

 

 

2023年1月11日 (水)

元旦の夕刻

本日水曜日は、我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます。

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二代目の「先週撮ったもの行ったとこ」は、水上バスです。

元旦の夕刻に撮った写真です。双眼鏡にiPhoneを手で押し当てていい加減に撮っています。

行き交う水上バスのデッキに沢山の人が乗って、手を振りあっているのが印象的でした。

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2023年1月10日 (火)

キヤノン マクロフード

本日第2火曜日、明日水曜日は我楽多屋の定休日です。よろしくお願い申し上げます

 

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こんなアクセサリーがあったのですね。リバースアダプター(キヤノンの商品名ではマクロフォトアダプター)を使ってボディへ逆付けしたレンズに付けるためのレンズフードです。

レンズは逆付けされているので、被写体側は通常のレンズマウントがむき出しになっています。そのバヨネット部に装着します。たしかにレンズフードのように見えますね。

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見た目は、レンズリアキャップそのまんまくり抜いたような形状をしています。ただ、絞りレバーに引っ掛かるような突起があるので、絞りリングの操作で絞りの開閉も出来るように考えられています。

要は、以前に紹介したことのある~ストッパーみたいなアクセサリーは不要というわけです。

今回はマクロフードのみでリバースアダプターが無いので、画像は付けたようなイメージで。

 

 

2023年1月 9日 (月)

刻印無き純正品!?

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常連のOさんが肩から提げていたカメラ。

見た目のインパクトがあるのと、Facebookページ用の今日のお客さんカメラで使わせていただこうと思い、お声掛けして撮らせてもらいました。

この組み合わせは流石に我楽多屋出身の品物ではないよな…と思って撮ったのですが、Oさんが「このフィルターは、こちらで頂いたものですよ」と。

むむむ?

それが普通のネジ込み式ではないのです。厳密に言うと、フィルターというよりはシリーズフィルターを挟み込むアダプターのようなもの。

思い出しました!お買上げいただく時に、イマイチ実体が分からないもののニコン用アクセサリーの山の中から一緒に出て来たし、黒の塗り加減などから、シリーズⅦフィルターを挟み込んで52ミリ径のレンズに取り付けるためのニコンの何かだと思いますが…的な売り方をしたのでした。

そう、ニコンSシリーズやFの初期?の頃のアクセサリーには、「Nikon」などの刻印が無い純正品が稀にあるんです。

Oさん曰く「このレンズ用のアクセサリーではないと思うんですが、超広角2.1cmでもケラレない程度の適当な深さのフード代わりにもなってるし、指を写し込んでしまうクセがあるので、それを防ぐためのガードの役割もしてくれるので、良い感じです」と。

結果オーライですね。

 

と、ここで終わらせようと思ったのですが、ちょっと検索してみたら~過去のブログ記事でこれと同種のアクセサリーで「NIPPON KOGAKU JAPAN」の刻印がしてあるものを紹介していました→https://camera-kaukau.lekumo.biz/arrow/2019/12/52-20b6.html

 

 

2023年1月 8日 (日)

Kazumanは知らない…

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レンズのフロントキャップ2個。

ひとつは「Topman」。このブランド名のレンズは案外とボチボチ見かけますが、特にそれ以上は気にしたことありませんでした。

今回ちょっと調べてみたら、売られていたのは1980年代。ソリゴールレンズを造っていたミランダの工場を引き継いだのがタカラ製作所という会社で、そこのブランド名がトップマンだったと。トップマンブランドの三脚などもあった模様(というか、三脚も見たことあります)。

そして、もう一つのキャップには「Kazuman」と記されています。こちらについては、ちょっと調べ切れていませんし、今回初めて見たような気がします。

一番後ろは「ANPANMAN」。「Man」繋がりのオチです…。

 

 

2023年1月 7日 (土)

写真屋さんのフィルム転売ヤー対策

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中古カメラに限らず、今は至るところに転売ヤー問題が存在していますよね。

我楽多屋ではもう20年くらい前から「転売目的はご遠慮ください」の姿勢でやっていますが、実際はなかなか難しい問題でもあります。

以下、過去の参考ブログ記事です。

転売が法的に問題な訳でもないですし、品物の買い方などでおおよそ見当がつくものですが100%転売目的であろうと見抜くことは出来ません。

そして、近ごろは品薄が続いているフィルムを転売する輩も出て来ているそうです。

組合の会報に書かれていましたが、「お一人様一本限り」の売り方をしても何度も来店して購入する転売ヤーがいるんだとか。そんな転売ヤー対策として、現像料込みの値引販売をしているお店もあるそうです。

一瞬「ん?」と思いましたが、こういう訳です。自店のみ有効の現像サービス券をセットして、フィルム代金と現像料金の合計金額より100円ほど安くするのだそうです。

そのお店で現像も依頼するお客さんにとっても得なことですし、お店としては現像も戻って来るので一石二鳥な転売対策というわけ。